【マネの想いvol.7】”日本一のマネージャーになる”
BeYonD 編集部−中央大学体同連フースバルサッカークラブ(以下フース)でのマネージャーとしての仕事を教えてください。
3マネについてお話しすると、私たちの代は係制度にしていて、10人が副マネキャプ、出席係、会計、備品管理、ムービー、アルバムのいずれかを担当していました。日々の練習での仕事も、後輩と一緒に行い、しっかり覚えてもらうことでマネ全員が責任を持って取り組める環境を作っていました。
−出席係というのはどなたの出席をとるんですか?
マネ全員のです。常にマネが一定数練習にいないと、練習に支障をきたし、プレに迷惑をかけてしまうからです。マネの勝ちたいっていう気持ちはそういう部分からもプレに伝わると思っていました。1ヶ月前に練習予定がでるので、マネにも来月の出席を教えてください、という感じで。他のことと両立する大変さもわかるけど、あまりにも出席が少ないときは、マネLINEで呼びかけたりしてました。あとはマネ総会で言ったり。
−マネ総会というのはどのようなものなんですか?
3マネが後輩に話していくスタイルで年3回ほど行います。「プレを支えるためにどうするのか」というのが一般的なマネだと思うのですが、フースのマネは、「日本一になるために私たちはどうすればいいのか」という姿勢を持つように後輩にも伝えていました。その際は、マネはこういうスタンスでいくけど、プレはどうかっていうことを確認して、相違がないようにしてからチームやマネの方向性を伝えるようにしていました。
−最後の1年間はチームとしてどうだったと思いますか?
12月のプレミアカップで優勝したところからスタートし、2月の学内戦で中大サッカー同好会に負けて落ち込んでいるときに、スプリングカップで早稲田理工サッカー部に負けてしまって一時は低迷期でした。稲穂フェスタでは早理に勝って優勝して、吹っ切れたところもあったと思います。そこからは順調だったのですが、さらに自信がついたのは練習合宿の稲穂キッカーズ(以下稲穂)戦。同じ場所で、入れ替わりで練習合宿をする稲穂と1日だけ被る日に練習試合をするんです。今までフースが負けているところしか見たことがなかったのですが、私たちの代では稲穂に勝つことができて、それは大きな自信につながりました。しかし、マガ杯前のアットホームカップのプレーオフで大敗を喫し、どん底に落ちたのですが、この負けがあったからこそ、マガ杯で絶対に勝つぞっていう気持ちにつながって、優勝することができたと思います。その後のリーグ戦では、3位という結果に終わってしまいましたが、最後の全国大会では優勝することができ、目標にしてきた「戮力同心」を達成できたんじゃないかなぁと思えた1年でした。
−最後の1年間はマネとしてどのように過ごしてきましたか?
プレは、洗濯ありがとうとかボトルありがとうとか言ってくれるけど、わたしたちは感謝されるためではなく、勝つためにサポートをしているんだと思っていたので、そういうことはプレにも後輩のマネにも伝えていたつもりです。今まで先輩たちが、マネがプレと同じように練習にきて、しっかり仕事をする環境を作ってくれていたのですが、自分がマネキャプになったときに、練習に来ることがゴールじゃなくて、練習に来てどういう意識で行動をするかってことが大事だと思ったので、マネは勝つために何をできるかということを常に考えていました。そして、マネキャプとして自分は完璧なマネジメントをしようと意識していました。後輩には、どのような練習をしてるから、どこにボールが飛んできて、どこにボール拾いが必要だとか、自分たちがしている仕事は勝つためにしていて、その行動には理由があるんだよっていうことを教えていたつもりです。マガ杯では優勝することができて、プレからはサポートをしてくれてありがとう、ではなくて、一緒に闘ってくれてありがとうっていう言葉をもらえて、単なる「日本一のチームのマネ」じゃなくて、「日本一のマネ」になれたんじゃないかなって思えました。
−多くの結果を残してきたフースですが、何か後悔はありますか?
自分たちの代で考えると、結果もでたし良かったと思っているんですが、ガチガチに組織化しすぎてしまったかなぁと思う部分もあります。1マネも2マネも仕事ができる子たちなので、そこについての後悔はないのですが、後輩たちが純粋にフースが楽しくて、マネをやる環境にできたらもっとよかったんじゃないかなぁと。
−後輩に伝えたいことはありますか?
是非楽しみながら頑張ってほしいと思います。フースの伝統の良い部分は残しつつ、変化を恐れずに色々と試行錯誤していっていいと思います。それが、チームの結果につながることもあると思うから。私にできることがあればなんでもします。
−最後に。あなたにとってフースとは?
誇り。誇れる仲間と過ごした時間は私にとって宝物です。
中央大学体同連フースバルクラブ。圧倒的な存在感を放つ赤の戦士たちが戦い続け、数々の勝利を手にしていった姿の裏には、マネージャーたちの徹底的かつ完璧なサポートがあった。「フース変わったね」と先輩方に言われ戸惑ったこともあったという永吉さん。しかし、変化を恐れずに革命を起こしていった彼女の行動や想いは、彼女の背中を見てきた後輩たちに受け継がれていくのではないだろうか。30期の掲げた「戮力同心」を胸に、共に駆け抜けてきた31期が掲げるのは「縦往開来」。きっと熱い想いや伝統を受け継ぎ、自分たちの力で新しい、輝かしい未来を切り開いていくことだろう。フースバルから、目が離せない。
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