【BMOM75】30mFKも決めちゃう超ド級アンカー土佐林佑(2年=八千代)

BeYonD 編集部

新関東リーグ2017が開幕し、1部の各チームがZOZOパークで第1節を迎えた。

青山学院大学理工サッカー部(以下:青理)は、得意のパスワークで明治大学Groovy kids(以下:グルービー)を翻弄し、4発快勝という好発進を見せた。

6a31ecf0-21e5-4803-9e06-44df1cb75f4c

青理イレブンの中でも特に輝きを放っていたのが26番土佐林佑(2年=八千代)だ。
ジェフ千葉JY、八千代高校という名門出身だけあって足元の技術はピカイチ。
その彼の右足から放たれる正確無比な長短のパスは、往年のX・アロンソを彷彿とさせる。

アンカーの位置からマークをはがしてボールを受け、ゲームを展開する能力も一級品。
たぐいまれな戦術眼とミスの少ないプレーで青理の中盤から試合をコントロールしていった。

驚くべきは前半27分。
青理は中央でフリーキックを獲得。
距離にしておおよそ30メートル。

10be05be-7fd3-498f-b346-20a5c7dd330a

直接狙うには遠いように思われたが、キッカー土佐林は迷わず右足を振り抜く。
どよめきが起きる見事な一撃に、普段クールな土佐林にも笑顔が見られた。
雨風をもろともしないパワフルな一発で追加点を挙げた。

しかし点を取っても土佐林からは一切の気の緩みが感じられなかった。
セカンドボールをしっかり拾い、ピンチのときにはサイドバックの位置までチェイスしてカットする。非常にクレーバーな対応で守備的MFとしての役割を全うした。

d544aa44-0090-437d-b583-e645b5bcd0b6

試合後の土佐林にインタビューした。

――リーグ初戦への意気込みはどうでしたか?

「初戦勝って波に乗ろうと思ってました。
けど、あのグルービーが試合開始50分前ぐらいからまじめにボール回ししてたのにはびびってました。(笑)
こいつらついに本気だしてきたかって。(笑)
恐怖でしかなかったです(笑)」

とグルービーに対する意外な印象を答えてくれた。

 

――試合中に心がけたことは?

「グルービーは引いて守ってくるので、じれずにボールを動かしながら上手く攻めようと思ってました。
あとは小田島中心にくるカウンターが怖かったので、少し引き気味でプレーしてました」

と、グルービーの重戦車小田島への警戒は避けられなかったようだが、個人としてもうまく対応していたようだ。

 

――自身の得点シーンについては?

「フリーキックは何も考えず蹴りました。完全にまぐれです。
入ってよかったです(笑)」

と謙虚な様子。
なんて謙虚なのだろうか。

 

――次節へのいきごみは?

「次節対戦する明治体同連も、初戦勝って勢いがあると思うので、気を抜かず一戦一戦頑張ります!」

と第2節明治大学体同連サッカー部戦へ向けて気合の入ったコメントを残してくれた。

 

青理の躍進に欠かせないアンカー土佐林の残り6試合の活躍が楽しみである。

青山学院大学 理工サッカー部のチームページ

Written by

BeYonD 編集部

beyond

BeYonD編集部です。

Keywords

Recommend

コラム 2017.05.26

【BMOM46】伊藤貴紀(1年=座間) 強心臓ルーキーの1発が試合を決める

新関東カップ2017の2回戦、明治大学ESPERANZAと明治学院大学白金FCが対決した。 猛暑の中で試合は拮抗し、両チームスコアレスのままPK戦に突入するかと思われたが、試合終了直前のところで1人…

read more BeYonD 編集部
コラム 2023.01.15

【就活生必見】特別イベントにご招待!皆さん、包括業界を知っていますか?

サッカーを愛してやまない大学生の皆さん、はじめまして! スポンサー企業の株式会社フジキカイの安藤です。   サッカーでお疲れのところ恐縮ですが、 今日は皆さんにイベントご案内をさせて…

read more BeYonD 編集部
コラム 2017.03.30

【スパイク特集vol.4】アディダスジャパンフットボール商品開発・企画担当者の山口さんにインタビュー!

ご無沙汰しております、スパイクコラムを担当いる古平です。スパイクコラムは同好会カテゴリの選手向けにスパイクの選び方などを伝授するためのものでしたが、正直なところ自分の趣味感覚で記事を作成していました。…

read more BeYonD 編集部
コラム 2017.05.23

【BMOM40】千葉光輔(3年=上尾)ピッチ上を駆け回るひと際目立つ男の1発で試合を決定づける。

5/20に行われた新関東カップ2回戦、日本大学理工学部サッカー部(以下日理)vs東京大学駒場FC(以下駒場)は2-0で日理が勝利し、3回戦へ駒を進めた。 気温は28度、天然芝の照り返しも考えると…

read more BeYonD 編集部
コラム 2021.02.22

【キャプテン特集】本気になれる場所、ここにあります。

高校時代には県選抜・全国総体ベスト8と輝かしい成績を残すも、選手権県予選決勝では自分のミスから2失点し全国出場ならず。浪人を経て、選んだサッカーサークルで学んだ事とは。最終学年ではキャプテンとしてサー…

read more 大田智輝
コラム 2024.07.22

EVE SPORTS 主催 1dayソサイチ大会

EVE SPORTS 主催 1dayソサイチ大会 今回は、各サークルのユニホームでお世話になっているEVE SPORTS様が主催した1dayソサイチ大会についての特集になります! EVE …

read more 編集部BeYonD
コラム 2020.07.27

【キャプテン特集vol.1】サークル屈指の熱き闘将

こんにちは! 今回の記事はキャプテン特集です! 第一弾は昨年、悲願の新関東1部昇格を決めノリに乗ってる 慶應義塾大学理工学部サッカー部 3年 田中崇太 さんです。 キャ…

read more BeYonD 編集部
コラム 2022.10.30

【新関東リーグ2022•2部Bブロックマッチハイライト】昇格に向けて勢いをつけるのはどのチームか!?

ついに始まった新関東リーグ! 昨年度2部に降格した中央大学サッカー同好会(以下:中央サカ同)、早稲田大学GUSTA(以下:早稲田GUSTA)をはじめとして、大混戦が予想される2部リーグBブロック!!…

read more とーや Dしゅんぺい
コラム 2020.11.07

【新関東リーグ2020・1部第3節マッチハイライト】連勝か、初勝利か。絶対に負けられない戦いの行方は?!

11月7日、新関東リーグ2020・1部第3節@鹿島ハイツの速報がこちら。 ①中央大学フースバルクラブ VS 早稲田大学HUMANF.C. (以下:中央フースバル、早稲田ヒューマン) 開幕2連…

read more BeYonD 編集部
コラム 2019.04.23

【サークル × 体育会イベント】早稲田稲穂キッカーズキャプテン 中島剣士郎『実際にはサッカーに熱中する同じ大学生』

3/27(水)に大学サッカー界新たな試みとして開催された「サークル × 体育会」イベント。この日はサークルvs体育会でバチバチの試合が繰り広げられた後に、交流会が開催され、お互いのイメージや価値観を交…

read more 高橋佑輔

-PICKUP CIRCLE-