大会3日目、決勝トーナメント1回戦。グループCを首位で突破した早稲田大学FC GUSTA（以下:GUSTA B）と、グループIを2位通過した早稲田大学稲穂キッカーズBの一戦は、早稲田の因縁対決となった。GUSTAは前日にAチームが予選敗退を喫しており、その想いも背負って勝利を目指す。一方の稲穂は、AチームからDチームまで仲間が総出で応援に駆けつけ、大応援団の後押しを受けての試合となった。

稲穂Bスターティングメンバー

GUSTA Bスターティングメンバー

前半

稲穂ボールでキックオフ。立ち上がりから稲穂はロングボールを多用して押し込み、ペースを握る。対するGUSTAは中盤の魔術師・風間を中心に試合をコントロールし、チャンスをうかがった。

16分、カウンターから稲穂25番鈴木(2年=浦和西)が右サイドで溜めを作り、マイナスクロス。走り込んだ9番がシュートを放つも、GUSTAの守護神39番宮盛(1年=早稲田実業)がセーブし、ファーストシュートを阻止。

試合が動いたのは20分。左サイドの343番手塚(1年=國學院久我山)がクロスを供給すると、ファーに走り込んだ8番吉岡(3年=浦和南)が冷静に合わせてゴール。稲穂が先制点を奪った。

その後はGUSTAがボールを握る時間を増やすも、稲穂のサイドバック61番小川(1年=東急レイエス)と343番手塚の堅実な対応に阻まれ、裏を取れない展開が続いた。決定機を作りきれないまま、稲穂が1-0とリードして前半を折り返す。

後半

後半もGUSTAがボールを保持する展開。後方で余裕を持って繋ぐことはできるものの、中盤以降で稲穂の激しいプレスに阻まれ、前線まで運ぶのが難しい時間が続いた。

25分、GUSTAが待望のチャンスを作る。21番中原(3年=農大一高)の高精度なアーリークロスに反応し、こぼれ球を拾ったキャプテン17番加藤(3年=淑徳)がボレー。しかしシュートは抑え切れず枠を外れ、同点にはならなかった。

両チームともその後は決定的な場面を作れず、試合は1-0のまま終了。稲穂Bが勝利を収めた。この結果、GUSTAはAからCまで全チームが敗退となり、マガ杯から姿を消すこととなった。