【チームの根vol.6】”敏腕会計士” 立教大学サッカー愛好会 岩佐 顕三郎(4年=広島なぎさ)
BeYonD 編集部立教大学の雄として、実力、そして周りが羨むほどの雰囲気を兼ね備える立教大サッカー愛好会(以下、立愛)。
今回は、立愛を会計長と言う一見地味な役職、マガジン杯の”Dキャプテン”としてチームを支えた男に迫った。
岩佐顕三郎(4年=広島なぎさ)
––まずは1、2年生次を振り返ってもらった
『立愛に入ったきっかけは、高校の部活の同期が元々立愛ファンで、新歓一緒に回ってたから付いて行ってなんとなく入った』
友人に連れられて入部したチームでは、案の定1年生ではあまり参加することはなかったようだ。
『練習が週3回あって、2〜3週間に1回程度しか参加してなくて、最初は立愛一色とかそう言うわけじゃなかった。新関東とかもあんまり応援には行けてなかった』
学年が上がり二年生となり、積極的に参加し始めたようだ。きっかけは一個上の学年だと言う。
『一個上の先輩がすごい可愛がってくれて、結果的に日本一になるんだけど、今まで自分が体感したことのないレベルのサッカーを経験してそれがすごい新鮮だったし、楽しかった。練習の後とかも飲みに連れて行ってもらったり、遊んだりしてて楽しくて。立愛一色の1年ではあったかな』
立愛は夏頃には次期幹部が決まるようで、1つ上の会計長と仲が良く、先輩の仕事も手伝っていたりしていたようで、先輩の一言『やれ』で彼は会計長に付いたようだ。
『代表、副代表ってあって会計長がいる。実質ナンバー3っすね(笑)』と、恥を感じさせずに語った。
––代を引き継ぎ、最高学年となった。
『自分達の代が始まって、最初の2月から1ヶ月留学するって言うクレイジーなことをして(笑)その分遅れるってのは分かっていたからどこかで取り返さないと行けないってのはずっと思ってた』
チームの合流に遅れ、意気込んだ新歓合宿ではその気持ちが空回りしたのか、寝坊して遅刻してしまったようだ。
同時にチームもスタートダッシュに遅れ、新関東カップでは初戦で敗退した。
危機感が募り、敗退の翌週にミーティングを行ったと言う。
『最初全体でミーティングして、そのあとプレだけでやって全体で3時間くらい話し合ったのかな。それで変えようとはなったけどチームとしても個人としても上手くいかなくて。引っ張りきれてないと言うか。元々俺たちの学年は優しい学年で、最高学年って言う責任感を強く感じすぎて重りになってたのかな。ただ、当時はなにを変えていいか分からず試行錯誤してた』
結果が出ない中で、チーム内で幹部への不満が高まっていて、出場出来ない中で腐って不満を漏らす人もいたようだ。
『そういう状況で、自分も不満を言うのは簡単だけど、同期の自分がそれをやっちゃったらダメだと思ってた。それだけはやめようと思いながら練習とかには臨んでた。けどチームではまぁいじられキャラで、当たられたりするんだけど、反抗したりして反骨心みたいのは出したりしてた』
答えがわからない中でも試行錯誤して、自分の気持ちも出し、高いモチベーションでチームに関わっていたようだ。
夏を迎えマガジン杯。立愛は最高学年が合宿でローテーションでチームのキャプテンを務める。今までの合宿でキャプテンを務めていなかった岩佐はマガ杯でDチームのキャプテンになった。
『立愛はいわゆる出席率とか実力分けで、みんなDキャプはやだって言ってたけど俺はそんな気持ちは全然なかった。むしろ今までなにも出来てなかった分を取り返そうって気持ちだった。3年が俺ともう1人怪我してるやつで、下の学年が出席率があまり高くないけど上手いみたいな曲者揃いで。後輩が長期的にみて、あのマガ杯に参加してよかったって思ってもらえるようなチームを目指した』
『後輩を楽しませるにはまず自分たちが楽しまないとなって思って、もう1人の3年にはすごい協力してもらった。試合ではとにかく雰囲気を大事にして、最初の10分声出しまくって走りまくって1点取って、残りをガチガチに守るって言うサッカーをしてた(笑)でもそれが意外と結果出て、立愛対決でBチームにも勝ったりした』
決勝トーナメントには進めなかったものの、キャプテンとして率いたチームから現在の立愛のスタメンを輩出したり、マネージャーからも『すごい楽しかった』と言われるなど、結果以外でも大きく貢献できたと感じているようだ。
そして集大成の新関東リーグを迎える。
チームとしても上手く結果がついて来ず、個人としても試合に出れない苦しい期間だったかもしれない。その中でも彼はチームを考え行動していたようだ。
『出れない分できることってあったとおもうし、それで腐っちゃったらカッコ悪いし。そういう3年生で出れてない自分が練習とかに取り組む姿勢を見てもらうことで、同じ状況になるかもしれない後輩とかにも示せると思ってたから』と、試合に出て活躍する以外のチームへの貢献の仕方を教えてくれた。
結果は4位と悔しい結果に終わったかもしれない。その中で、ピッチに立てないことへの本音を聞かせてくれた。
『正直、出てない人よりやっぱり出てる人の方が悔しいと思う。それに対して、泣き叫んで応援してるマネージャーとかもいて(笑)それで負けたらすごい悔しいし。そういうのを見てると、同じ悔しいならピッチに立ってそれを味わいたかったな、もっと真剣にやれたかなとは思った』
試合に出られないながらも、常にチームを考え、不満を漏らさず直向きに取り組んだ男の本音が聞けた瞬間だった。
––会計長としての話を聞いてみた。
辛かったことはあったかと聞くと、そういう次元じゃないんだけどと切り出して
『アットホームカップのメンバーから外れた俺含めた3人で飲みに行って、スイッチ入っちゃって隣が家族づれとかなんだけど、泣きながら飲んでた。結構酔っ払って、コンビニで水を買った時に気づいたんだけど、サークル費の通帳無くしてて。なかなかの金額入ってるやつで(笑)交番に電話しても届いてなくて、一瞬で酔いさめてそん時は、あ、俺立愛辞めよう。って思った』となかなか破天荒な話を聞くことができた。
(後日、無事に見つかった模様)
話を戻して、会計長をやっててよかったことを聞いた。
『自分なりにスケージュールをたてて、節制して、最後にみんなにそれを還元できたときかな。敏腕会計士とか言われた時は嬉しかった。あとはお金を預かるって立場だからみんなと絡む機会が多くて、おかげで後輩とかもマネージャーとかも仲良くできて、いじってもらえたときかな』
サッカー面以外でも目に見えないところでサークルの運営に携わり、支えているのが会計だ。普段目に見えない分、その努力を認められた時はやはり嬉しいものだろう。
最後に後輩へのメッセージを聞いた。
『あんまり偉そうなことは言えないんだけど。まぁこれから夏休み、マガ杯、アットホームカップ、新関東がある中で、今までもこれからも辛いこともあると思うけど、後々振り返ると楽しかったなって思うし。プレマネ関係なく、楽しむことを忘れずに、楽しさを感じて3年生としてチームに何ができるかなって考えながら頑張って欲しいかな。俺はたまたまDキャプって言う形に残るものがあったけど、そう言うのが無くても見てくれる集団だし気づいてくれる集団だから、みんなで頑張って欲しい。あと会計長は通帳を無くさないように』
最後には自身最大の失態を後輩へ味あわせないようにメッセージを伝えてくれた。
会計長としてだけで無く、一プレーヤーとして、常に自分にできることを考えながら突き進んだ。
マガ杯でも、練習でもこれからのことをも見据え、試合以外の所でも活躍できることを感じさせてくれたまさにチームの根だった。
才色備える立愛の下半期の躍動。そして日本中の落し物がすぐさま交番に届けられることを期待しよう。
Written by
BeYonD 編集部
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