【新関東FL2部B第6節】マッチプレビュー

BeYonD 編集部

%ef%bd%82

 

1位 早稲田大学 FC.GUSTA
第4節まで無傷の4連勝を飾り、失点もオウンゴールのみの1点と首位を独走していた早稲田大学FC.GUSTA。5節の法政工体連戦、前半9分に8番古平(3年=専修大松戸)のスルーパスに抜け出した9番天引(3年=早稲田実業)が落ち着いて流し込み早々先制点を決め、このまま楽勝ムードかと思えた。しかし、ディフェンスリーダーの17番森井(3年=高輪)とキャプテンの天引という精神的支柱を負傷退場で失った後半、一瞬のスキを工体連につかれ同点にされてしまう。次いで古平も負傷交代するが、今年のGUSTAは2部のチームとは思えないほど前線の層が厚い。66番日高(1年=大分上野丘)と68番安東(1年=國學院久我山)の1年生コンビを中心に終盤何度も決定機を迎えるが決めきることができず、全勝はここでストップした。
残り2節の相手は共に入れ替え戦圏内の慶應audaceと日大経済学部サッカー部。対GUSTAとなれば守備的に試合を進めてくることが予想されるが、そこをいかにこじ開け点を決めきることができるか。また、怪我人続出の今、リーダーシップを取ってチームを引っ張る選手が現れてくるのかが目標とする1部復帰のカギとなるだろう。

 

 

2位 日本大学理工サッカー部
第3節まで16得点7失点と激しい打ち合いを演じ2勝1分けとし、4節首位を走る早稲田FC.GUSTAとの一戦に臨んだ。自慢の攻撃陣が安定感のあるGUSTA守備陣に対し、どれだけ通用するか期待された。しかし、強力な守備陣に攻撃の芽を摘まれ、守備ではスピードのある相手攻撃陣を抑えることができず大敗を期してしまった。このまま首位争いから脱落するかと思われたが、生産工サッカー部との日大ダービーを6-4で壮絶な打ち合いを制した。これにより、残り2節を残し首位との勝ち点差3で2位につけ、2部B優勝の可能性を残した。
5試合で22得点と圧倒的な得点力を誇る日大理工サッカー部の攻撃の主役は8得点を挙げている11番増田(2年=幕張総合)だ。相手に当たられても前に進んでいくドリブルは非常にスピードがあり、簡単には止めることができない。抜かれることを恐れ、増田に対して距離を空けてしまうと右足から強烈なシュートが放たれる。そのプレースタイルはまるでコウチーニョのようだ。首位GUSTAが敗戦すれば得失点の勝負になるため、残り2戦、増田を筆頭に得点を量産していきたい。

 

 

3位 日本大学教育BAMBINO
 3勝2敗勝ち点9で3位につける日本大学教育BAMBINOだが、18得点2失点で得失点16と最も良いスタッズを誇っている。リーグ最少失点のBAMBINOを支えているのが、積極的なインターセプトで相手ボールを奪い取るキャプテン5番菅井(3年=都立保谷)と、抜群の判断力でディフェンスラインの背後をカバーするキーパーの1番山崎(3年=東大和南)だ。法政工体連戦ではキーパーの山崎が不在の中0-1と大事な初戦を落としてしまったが。しかし、そこからBAMBINOは徐々に調子を上げていった。3節GUSTAに敗戦した後の第4節慶應audaceを5-0で下し、続いてFC.ONZEとの第5節では、7番小林(3年=都立調布南)を中心とした迫力のある攻撃で10-0と大勝を収めた。
次節の相手は勝ち点差1で2位につける日大理工サッカー部。勝たなければ優勝の可能性がほとんど消滅してしまう大一番だ。日大理工サッカー部の圧倒的な得点力を誇る攻撃陣を自慢の守備陣で迎え討ち、小林を中心とした攻撃で勝利を掴み取れるか。

 

 

4位 法政大学工体連サッカー部
初戦、難敵日大教育BAMBINOを1-0で倒した法政大学工体連サッカー部は2勝分けの暫定2位で集中開催へ臨んだ。この連戦で2勝を挙げれば一気に首位に立つことができる大事な日大生産工サッカー部との第4節だったが思わぬ形でつまずくこととなった。気合い十分でキックオフしたがまさかの前半0分と9分に連続失点。前半終了間際にも得点を許し大事な試合を落としてしまった。全勝で首位を快走するGUSTAとの対戦も前半9分に失点するが、後半25分相手守備陣のスキをついて15番河野(3年=札幌一)がペナルティーエリア手前から豪快なドライブシュートを叩きこんだ。その後もGUSTAの猛攻をしのぎ全勝での独走を見事に阻止した。
法政工体連サッカー部の注目選手は5得点を挙げている、エースでキャプテンの7番高田(3年=都立駒場)。守備を固めた相手にもつっかけていける推進力抜群のドリブルと、相手を置き去りにする深い切り返しが高田の武器だ。優勝争いは非常に厳しい状況となっているが、GUSTA戦で見せたような最後まであきらめない戦いをしてほしい。

 

 

5位 日本大学生産工サッカー部
明治学院大学白金FCと共に2部へ昇格してきた日本大学生産工サッカー部は3部昇格組と表現するにはもったいないくらいの実力を誇るチームとなっている。2節早稲田GUSTAとの対戦ではチャンスを作りながらも決めきることができず、オフサイドかと思われる微妙な判定もあり、善戦したが0-2で惨敗した。日大生産工一番のゲームとなったのは4節の法政工体連戦だ。非凡なシュートセンスを持つストライカー9番荒井(2年=千葉日大一)のハットトリックで4-1と快勝した。荒井はここまで5試合で8得点を決めており、日大理工の増田と並んで今後が大いに楽しみな選手の一人だ。
次に注目の選手は、ハードなタックルで生産工ディフェンスラインを支える18番土屋(2年=習志野)だ。守備のタスクをしっかりとこなしながらも、チャンスと見ればキレのあるキックフェイントから相手陣内へ侵入するドリブルがチームのアクセントになっている。残り2節でFC.ONZEと日大BAMBINOから勝ち点を奪い、2部残留を確実なものにしたい。

 

 

6位 日本大学経済学部サッカー部
開幕から日大ダービーの3連戦となった日本大学経済学部サッカー部は、初戦の日大理工サッカー部3-10と大敗し、続く日大BAMBINO戦も0-3と惨敗してしまった。第3節の日大生産工戦では、これまで不安定だった守備を修正し、意地と意地がぶつかり合った好ゲームとなった。ここで勝ち点3を奪いたいところだったが、両社譲らず1-1の引き分で日大ダービー3連戦が終結した。調子を尻上がりに上げていった日大経済は集中開催を1勝1分けで終え、降格圏を一歩抜け出した。
好調日大経済の次なる相手である4位法政工体連サッカー部は、1試合平均3得点と攻撃的なチームだが、試合によって波があるため付け入るスキは十分あるだろう。そこで、194cmもの長身を活かしてボールを収めることのできる98番伊東(2年=勝田)と股抜きを得意としたテクニシャン6番小俣(3年=昌平)のドリブルで相手ディフェンス陣を翻弄することができる注目だ。

 

 

7位 慶應大学FC.audace
初戦を勝利で飾り勢いにのりたい慶應大学FC.audaceは、3部から昇格してきた日大生産工サッカー部に2部の洗礼を浴びせたかったところだが、1-2と接戦を落としてしまった。連敗は避けたいFC.audaceは、続く2節FC.ONZEとの一戦、1点を守り切り白熱の試合を制した。3節、4節と日大BMBINOと日大理工サッカー部の迫力ある攻撃に耐えることができず連敗したことにより、7位に転落してしまった。5節の日大経済学部戦では、崩れかけた守備をなんとか立て直し、勝ち点1を手にした。
慶應FC.audaceは7位と降格圏ギリギリで苦しんでいるが、失点の少なさはリーグ3番目と粘り強い守備が特徴のチームとなっている。安定したセービングでチームを救う守護神の1番片柳(2年=慶應義塾)は、味方フォワードにピンポイントで合わせるパントキックの制度が高い。また、低い位置から高精度のパスでチャンスを演出する25番栃尾(2年=渋谷幕張)もキックが魅力な選手だ。次節の相手は首位を走る早稲田FC.GUSTAだが、粘り強い守備から片柳と栃尾のロングパスでGUSTAゴールを脅かすことができるか。

 

 

8位 FC.ONZE
FC.ONZEはこの新関東リーグが新チーム始動して以来初の大会となった。早稲田FC.GUSTA戦、初戦ということもありお互い堅い入りとなった前半0-0で折り返し、後半4分幸運にも相手オウンゴールで先制した。このまま守り切りたいところだったが、ONZEの選手が足をつりだした時間帯に猛攻を仕掛けられ連続失点。優勝候補を相手に勝ち星を惜しくも取りこぼすかたちとなった。2節、慶應FC.audaceに0-1と惨敗すると、その後の第5節までを大量失点で全敗してしまう。
残留のためには絶対に勝ち点を獲得したい残り2節の注目選手は、8番近石(2年=光陵)と15番園田(1年=学芸大国際)の二人だ。近石は、対人が強く前を向かれてもなかなか抜かれることのないディフェンスが特徴の選手で、ボールを奪ってから正確なキックで攻撃の起点となることができる。また、園田は非常にスピードがあり、それを活かしたドリブルや迫力のあるチェイシング、屈強なディフェンダーにも負けないフィジカルが武器だ。新チーム始まって間もないからか、ビルドアップの段階での連係ミスで相手にボールを簡単に渡してしまう場面が目立つ。そこを修正することができれば相手陣地でプレーする回数も増え、近石と園田を起点に得点のチャンスを作り出すことができるだろう。

 

Written by

BeYonD 編集部

beyond

BeYonD編集部です。

Keywords

Recommend

コラム 2019.02.25

【インタビュー記事 ISA 坂井惟史氏】ISAのサッカー留学事業に迫る!! 

「人生の転換期は間違いなくイギリス留学!」 と語る、坂井惟史氏。 今回、BeYonDでは留学事業を柱にサッカー事業を幅広く展開する International Sports Acad…

read more BeYonD 編集部
コラム 2021.05.07

【チーム特集】中央大学MAPLE

今回は【インスタ企画 いい写いいね大会】において、 第3グループで見事優勝いたしました「中央大学MAPLE」に独占インタビューさせていただきました!! 幹事長の吉武友樹さん、マネー…

read more 渋井颯太
コラム 2018.05.11

【BMOM92】 中大同好会の次世代エース! 鯵坂 賢(2年=多摩大目黒) 会心の2発!

5月6日にzozoパークで行われた新関東カップ2018・2回戦中央大学サッカー同好会(以下:中大同好会)と明治学院白FC(以下:明学白金FC)のカードになった。 立ち上がりに苦しんだ中大同好会だった…

read more BeYonD 編集部
コラム 2022.11.14

【新関東リーグ2022・1部・4節マッチハイライト】今年も激しい優勝争いと残留争い!勝利を手にするのはどのチームか!?

第4節:早稲田大学稲穂キッカーズVS明治大学生田サッカー部蹴友会 3節終了時点で、3勝の早稲田大学稲穂キッカーズ(以下:早稲田稲穂)と1勝2分の明治大学生田サッカー部蹴友会(以下:明治生田)の無敗同…

read more 山口輝
コラム 2022.04.29

【審判目線】審判だからこそ分かる、”体育会”と”サークル”の違いとは?

こんにちは!BeYonD編集部です。 大学サッカー界には”体育会”と”サークル”という2つの組織があり、両者の違いは数多く存在します。サッカーのレベルからサッカーに対する熱意までその違いは様々で…

read more 東 孝太郎
コラム 2021.11.09

【BMOM141】フースバルを今季初勝利に導く2ゴール!2年生FWが結果で応える!

11月6日に行われた、新関東リーグ2021・1部第5節でここまで勝利のなかった中央大学体同連フースバルクラブ(以下:フースバル)は欲しかった初勝利を挙げた。 この勝利に導いたフースバル19番岡本…

read more BeYonD 編集部
コラム 2016.11.25

【新関東FL1部昇格戦】マッチプレビュー

各リーグ熱戦を制し、新関東FL1部昇格への挑戦権を得た2チーム 早稲田F.C.GUSTAと明治生田サッカー部蹴球会 2年前の自動昇格戦と同カードになるとは、 いったいどんな神のいたずらな…

read more BeYonD 編集部
コラム 2017.06.07

【BMOM58】森本麗(2年=広島国泰寺) グルービーのラスボスが青理の攻撃をシャットアウト

Zozopark Honda Football Area で行われた新関東カップ2017準々決勝。明治大学 Groovy Kids(以下:グルービー)と青山学院大学理工サッカー部(以下:青理)がベスト…

read more BeYonD 編集部
コラム 2019.01.10

【完全個別キャリア面談のご案内】パッションナビで自分らしい就活をしよう!

皆様こんにちは! そして新年あけましておめでとうございます! 早速ですが、BeYonDプロジェクトから完全個別キャリア面談の紹介をさせていただきます。 以前もBeYonDと共同で就活…

read more 高橋佑輔
コラム 2020.09.02

[特別企画]夢のコラボ !プレからの想い×イケメン特集

みなさんお待たせしました! イケメン特集です!! そして、なんと!!! 約3年ぶりの復活!プレからの想いのコーナーとコラボしちゃいます。 今回は、早稲田大学理工サッカー部の3年出原蒼己くんにイ…

read more BeYonD 編集部

-PICKUP CIRCLE-