マガジン杯初戦、今大会屈指の死の組となったグループKの初戦は中央大学サッカー同好会（以下：サカ同）vs早稲田大学荒友キッカーズ（以下：荒友）の一戦となった。どちらもグループ突破に向けて最高のスタートを切りたいところ。

サカ同スターティングメンバ―

荒友スターティングメンバ―

前半

注目の一戦はサカ同のキックオフで幕を開けた。

序盤から試合を支配したのはサカ同。司令塔として存在感を放ったのは72番仲川(3年=日大藤沢)。中盤で巧みにボールを動かし、試合のテンポを作っていく。

しかし前半4分サカ同のビルドアップの隙を突き、荒友の26番市島(1年=楽園台)がハーフウェー付近から思い切りの良いロングシュートを放つ。しかし、戻ったキーパーとが冷静にセーブ。荒友にとっては惜しい先制機となった。

その後もサカ同は攻め続け、9分には仲川の正確なFKから4番大江(3年=農大一)がヘディングで合わせるが枠を捉えられない。21分には28番磯良(3年=鹿島Y)が左サイドからカットインしてシュートを放つもゴール左に外れる。立て続けに23分には仲川から右サイドの14番佐藤(3年=日大三)へ展開し、鋭いカットインからシュートを狙うが、キーパー正面。

サカ同が主導権を握りながらも、荒友の粘り強い守備に阻まれ、得点には至らない展開が続く。

後半

後半、試合が動く。開始早々の1分、左サイドを突破した28番磯良のクロスに、中央で待っていた7番山口(1年=座間)が豪快なボレーを叩き込み、サカ同が先制。キーパーも反応できない強烈な一撃に、会場は大きく沸いた。

勢いづくサカドウは続く5分、敵陣奥でのデザインされたFKから再び7番山口がフリーでシュートを放つも枠を外す。追加点のチャンスを逃した。

対する荒友も意地を見せる。18分、66番吉原(2年=都立駒場)が相手陣を鋭いドリブルで持ち上がり、思い切ったロングシュートを放つ。ブレ球となった一撃はゴールを襲うが、サカ同の守護神1番島添(2年=日大)が反応し、スーパーセーブで枠外へ弾き出す。

その後は両チームとも交代で流れを変えようとしたが、スコアは動かず1-0で試合終了。初戦らしい硬さの残る内容だったが、サカ同の攻撃力と荒友の粘り強さが光った一戦となった。

まだマガジン杯は始まったばかり。残り2試合で両チームがどんな戦いを見せるのか、さらなる熱戦に期待したい。