【新関東カップ2018】大会総括

高橋佑輔

4月末から始まり7月1日(日)に閉幕した『新関東カップ2018』。

今回はその大会を簡単に振り返るとともに
最後に、BeYonDが取材を通じて感じたことについて言及していきたい。

優勝

中央大学フースバルクラブ(初優勝)

5de7d408-2e37-4754-bf8d-0989593b28f6

新関東カップ2018は中央大学フースバルクラブが見事初優勝を果たし幕を閉じた。
決勝では大会3連覇中の早稲田大学稲穂キッカーズを3-0で圧倒し、早稲田稲穂の4連覇を食い止め、中央フースバルが新たな歴史を刻んだ。

1年次からチームを支えた安藤(3年=東福岡)、西野(3年=星陵)らがチームを率いる代となり、小竹(2年=新潟明訓)や谷口(1年=町田ゼルビア)らの期待の下級生を交えて、非常にクウォリティーの高いサッカーを展開した。

準優勝

早稲田大学稲穂キッカーズ

eb3400dc-4cff-4ff8-8eec-ef884e731648

大会3連覇を果たした早稲田稲穂は惜しくも決勝で敗れ準優勝となった。決勝で敗れた早稲田稲穂は2015年ぶりの新関東カップでの敗戦であり、これまでの強さは圧巻であった。

三冠日本一を達成した昨年までの主力が抜けるも、持ち前の勝負強さでPK戦で2連勝を飾ると、準決勝では3発快勝。優勝はできなかったものの彼らの強さは健在である。

総括

そんな新関東カップ2018であるが、今大会は非常に見応えのある大会であった。それを象徴するのはジャイアントキリングの数である。サッカーという勝負の世界では勝った方が強いというのは当たり前のことであるが、新関東リーグのカテゴリーで下に位置するチームが上に位置するチームを倒した試合が11回もあったのである。

結果でも見てわかるようにベスト8には、二部所属の中央大学サッカー同好会、日本大学法学部サッカー部、慶応大学FC.e.l.f.の3チームが残り、三部からは日本大学スポーツ科学部サッカー部が残った。
決勝こそ一部の強豪同士の戦いであったが、第3位の2チームが二部リーグ所属のチームであったということは素晴らしい結果である。

実際に試合では所属しているリーグなど一切関係なく、好ゲームが多く繰り広げられた。一部所属の早稲田大学FC.GUSTAを倒し、昨年度王者の早稲田稲穂をPK戦まで追い詰めた日本大学スポーツ科学部サッカー部の躍進はこのカテゴリーに携わる者に大きな衝撃を与えただろう。

このことから言えるのは、今年の大学同好会カテゴリーのチームは一強ではなくどのチームを実力が均衡しているのである。どのチームが勝つかわからない今シーズン、これから開催されていく、マガジンカップ・新関東リーグ2018から目が離せなくなりそうだ。

また一部リーグと二部リーグの差が以前よりも無くなっているのも現状である。これは大学同好会カテゴリーに魅力的なチームが増え、全体でのレベルアップがなされたと捉えられる。

そして、もう一つは大会日程変更の多さである。今回問題になったのが使用グラウンドが取れておらず、試合が延期になったという事件だ。

結果的にすべての試合を行えたことは良かったがそれにより、中央フースバルクラブは連戦を強いられることとなったり、応援に駆けつけたOBや保護者の方に大変ご迷惑をかけてしまうという形となってしまった。
まだ発足したばかりの委員会であるが今後このようなことが起きないように環境を向上させていってほしいと願う。

だが、これだけの試合数を管理し運営した競技運営部のメンバーに改めて賛辞を送りたい。

グラウンド、審判の確保、本部運営から始まり、良い環境の中で非常に見応えのある試合を行えたのは、紛れもなく委員会の努力の賜物である。

以上のことを踏まえ、次に行われる新関東リーグでも高いパフォーマンスを期待したい。

また強いチームが増えている今、さらに大会を盛り上げるべく、W杯のような予選ラウンドの導入、リーグ戦の一部参戦チームの増加、二部リーグを一つに統一し四部構成にするなど新たな改革をすればもっと大学同好会カテゴリーが盛り上がると感じた。

 

Written by

高橋佑輔

takahashi

早稲田大学 FC.GUSTA

Keywords

Recommend

コラム 2019.05.29

【BMOM127】中村亜門(2年=横河武蔵野)決勝点でチームを3年ぶりのベスト8へ導く!

新関東カップ3回戦 慶應義塾大学慶應キッカーズ(以下:慶應キッカーズ)と早稲田大学理工サッカー部(以下:早稲田理工)の試合が5月25日に矢田部サッカー場にて行われた。 ポゼッションを得意とするチ…

read more BeYonD 編集部
コラム 2017.06.14

【BMOM62】長瀬良太(3年=國學院久我山) エースの自覚!圧巻の2ゴールで稲穂を3年連続決勝の舞台へ導く!

新関東カップ2017準決勝で早稲田稲穂キッカーズ(以下:稲穂)は立教サッカー愛好会と対戦し、見事決勝進出を果たした。3連覇への王手をかけたこの重要な一戦で、背番号10はいつも以上に輝きを放っていた。長…

read more BeYonD 編集部
コラム 2016.11.09

【美女マネ特集vol.4】第4弾は大統領選挙のトランプ氏のごとく新関東FL2部を首位で走るあのチームのマネ!

こんにちは!   トントントントンクリントン!でおなじみの美女マネ特集です!   いやークリントンさんも、トランプさんに負けてしまいましたね。 &nb…

read more BeYonD 編集部
コラム 2019.05.15

【BMOM 121】早稲田稲穂MF豊田吏央(2年=幕張総合)がチームを優勝へと導く影の立役者に!!

稲穂フェスタ2019は、主催チーム早稲田大学稲穂キッカーズ(以下:早稲田稲穂)の優勝により、幕を閉じた。 そんな白熱した決勝戦において、一試合を通して圧倒的な存在感を放ち、 早稲田稲穂の優勝に…

read more BeYonD 編集部
コラム 2017.12.20

【BMOM88】鯵坂賢(多摩大目黒=1年)技巧派FWがプレミアカップ連覇を手繰り寄せる。

プレミアカップ2017は中央大学サッカー同好会(以下:中央同好会)の2連覇で幕を閉じた。新関東FL1部や2部の強豪チームや、アットホームカップでも躍動したチームが数多く出場した激戦必至の2日間であった…

read more BeYonD 編集部
コラム 2017.12.15

【新関東リーグ2017MVP】やんちゃな王様から、真の王様へ。早稲田稲穂、長瀬が新関東リーグ2017MVPに輝く。

新関東リーグ1部2017が閉幕。優勝した早稲田大学稲穂キッカーズ(以下:早稲田稲穂)が東西対抗戦も制し、日本一に輝いた。 優勝した早稲田稲穂から、攻守ともに気迫溢れるプレーでチームを牽引したMF…

read more BeYonD 編集部
コラム 2018.10.27

【新関東リーグ2018 1部】第4節ハイライト

10月27日、新関東リーグ2018 1部・第4節が開催された。第4節は聖地・鹿島ハイツから会場を移し、波崎での開催となった。 波崎特有の風はあまり強くなく、良好なコンディションでの試合となった。 …

read more BeYonD 編集部
コラム 2022.04.29

【審判目線】審判だからこそ分かる、”体育会”と”サークル”の違いとは?

こんにちは!BeYonD編集部です。 大学サッカー界には”体育会”と”サークル”という2つの組織があり、両者の違いは数多く存在します。サッカーのレベルからサッカーに対する熱意までその違いは様々で…

read more 東 孝太郎
コラム 2019.09.11

第4回 新関東リーダーズカレッジ 開催!

【Criacao×BeYond】 第4回新関東リーダーズカレッジ? ?日時 9/30(月) 18:00〜20:00 ?場所 AP西新宿 ?テーマ 最後のサークル活動をどのよう…

read more BeYonD 編集部
コラム 2022.08.01

アツいのは試合だけじゃない!サッカー応援特集📣

いよいよ夏休み突入! 今年は3年ぶりにマガ杯の開催が決定し、アツい夏が訪れること間違いなし! 試合を盛り上げる重要な要素である【応援】について、OB・OGから現役生まで徹底調査してみました📝 &…

read more 木村彩歌

-PICKUP CIRCLE-