【新関東リーグ2021・1部第2節】悪天候の中生まれた値千金の決勝点!明治体同連が1部昇格組の中央サカ同を下す。
山田大晴RESULTS
新関東リーグ2021・1部第2節
体同連サッカー部
サッカー同好会
2021年10月17日 新関東リーグ第2節
10月16日に行われた開幕節、多くのチャンスを演出しながらも0-0の痛み分けで終わった中央大学サッカー同好会(以下:中央サカ同)。対するは開幕節で前年2位の早稲田大学理工サッカー部相手に1対1と健闘を見せた明治大学体同連サッカー部(以下:明治体同連)。お互いのチームが第1節を終え勝ち点1と並ぶ中、勝利を勝ち取り優位に立ちたい両チームの試合、大雨と強風に見舞われながら行われた第2節、両者戦いの幕が切って落とされた。
明治大学体同連サッカー部スターティングメンバー
中央大学サッカー同好会スターティングメンバー
前半
大粒の雨が選手の体を打ち付ける中始まった前半、強風の影響によりお互い序盤は思うようなプレーができず、両者ロングボールからのチャンスメイクを伺う。そんな中5分、中央サカ同が相手陣地のサイドからフリーキックのチャンス。しかしこちらは精彩を欠き、4番阿部真珠(1年=日本大学山形)のヘディングはゴールの枠から外れる。
一方の明治体同連も7分、球際の粘りを見せた107番可児功志郎(2年=都・大和南)がファールを貰い中央付近でフリーキックを獲得。7番小松優介(2年=都・駒場)によって放たれたセンターリングは大きな弧を描きながら味方へ合わせるものの中央サカ同の一体感ある守備に阻まれる。
その直後、体を投げ出しながら守備を見せる中央サカ同は、相手のクリアボールをうまく体に当てボールをグラウンドに残しカウンターのチャンスを迎える。しかしここは明治体同連53番野津春樹(2年=逗子開成)の賢明な守備が光る。
雨が激しさを増す中、明治体同連は相手背後を狙ったロングボールを主とし、カウンターサッカーを試みる。一方の中央サカ同は15番三輪大翔(1年=専修大学松戸)、66番西上俊也(3年=国士舘)を中心にバックラインからの着実なパス回しで相手陣地へと忍び込む。
16分、明治体同連は左サイドに流れたボールを近距離のパスワークでうまく相手をかわしセンタリングを上げるものの、中央サカ同のGK加藤翔太(2年=浦和西)がやや前に飛び出しながらボールをがっちりキャッチ。
明治体同連は4番田中雄大(3年=国士舘)の激しいハードワークからボールを奪う場面が随時に光るが、中央サカ同のロングボールから抜け出した75番山下翔大(3年=大谷)を腕でつかみながら倒してしまい、22分にイエローカードの判定を受ける。
31分、センターサークル付近で貰ったファールにより中央サカ同にフリーキックのチャンス、GK加藤によって放たれたボールをヘディングで逸らしながらゴールへと迫るものの明治体同連の堅い守備に阻まれる。
33分、66番西上のロングボールをカットした明治体動連3番鈴木彪生(2年=國學院久我山)から、75番山下がスライディングで交錯しながらもボールを奪う。前を向き、相手選手を引き付けやや遠めの位置からシュートを放つが、これはゴールの枠に収められず。
このチャンスを最後に前半は終了。風上の中試合を進めた中央サカ同は、DFラインからのパスや、カウンターで相手を崩しチャンスを作る形を数多く見せた。一方の明治体動連は風下の影響でボールが不安定の中、ファールから得たセットプレーを中心に相手ゴールへと迫るものの得点は生まれずという形に終わった。
後半
前半からエンドが変わり風上で優位に立つ明治体同連は、開始から積極的なプレスで攻撃を仕掛けていく。
すると11分、15番川戸亮輝(3年=帝京)のパスから53番野津がボールを受け取り突破しようとするところを中央サカ同90番鈴木海斗(3年=実践学園)が遭えなくスライディングで阻止しイエローカードの判定。このプレーには明治体同連ベンチも怒りを露わにする。
明治体同連は前半と同様、ロングボールを主としたプレーでサカ同陣地のサイドへと攻め入るシーンが数多く見受けられる。一方の中央サカ同は風下の影響からか、思うように攻めることができず苦しい展開に。
しかしここで中央サカ同にビッグチャンス。15分、明治体同連のサイド攻撃をうまくカットし相手背後へと放ったロングボールに反応した79番信岡光(1年=日本大学藤沢)が、持ち前のスピードを見せ明治体動連のペナルティエリアへと侵入しシュート。しかしこの決定機を明治体同連GK山本颯大(3年=國學院久我山)が見事に足に当てチームを救うセーブ。
終始息が切らせない展開が続く中、両者の球際の攻防が続く。
17分、明治体動連は3番鈴木の負傷により111番溝端啓人(2年=かえつ有明)を交代で投入する。
21分、コーナー付近でファールを受け、中央サカ同にフリーキックのチャンス。内巻きで放たれたボールは、明治体動連の高い守備が外に弾く。中央サカ同ベンチでは、キャプテンの船石篤紀(3年=星稜)を中心に、味方へ激しい指示が飛ぶ。
23分、中央サカ同は38番野田翔汰(1年=甲府商業)に代わり、86番川田紘暉(3年=八千代)を投入し流れを変えたいところ。
雨風はなお勢いを増し続ける中、両者一進一退の攻防が続く。このまま0-0で試合が終了するかと思われた29分、ついに試合が動く。
明治体同連15番川戸がコーナーキックで蹴り上げたボールは、美しい弧を描きながら中央サカ同ゴールへとそのまま吸い込まれていった。
(劇的ゴールで歓喜に沸く明治大学体同連サッカー部)
後がなくなった中央サカ同はラスト5分、果敢にロングボールで相手ピッチへと攻め込むものの、決定機を作れない状況に焦りを覚える。明治体同連はこの際も前からのプレスを続け、中央サカ同に対してボールを前へと蹴らせない献身的な守備が、少しずつ時計の針を進めていく。
結局このまま試合終了。
悪天候に見舞われる中、土壇場で得たコーナーキックから得点をもぎ取った明治体同連が勝ち点3を獲得。粘り強い攻撃と守備で試合を終始コントロールしていたサカ同にとっては、1つのセットプレーから勝ち点を失う悔しい敗戦となった。
この日決勝ゴールを上げた明治体同連15番川戸は、「しっかりと守るところは守る、粘り強い守備、そしてワンチャンスをものにするサッカーができる」と体同連の強みを語ったうえで、「ここ何年かは新関東という舞台で勝ててない状況が続いているが、今年は開幕から2戦負けなしで良いスタートが切れたと思うので、これからもこの調子でやっていけたらなと思います。」と強い意気込みを語ってくれた。
<決勝ゴールを決めた明治体同連15番川戸亮輝(3年=帝京)>
今年の新関東は、第1節から引き分けの試合が多く、どのチームが優勝候補なのか、はたまたどのチームが降格するのかという予想が全くもって難しい。下馬評通りには展開しない試合の中で、コツコツと勝ち点を積み重ねることこそが、1部残留・優勝への近道だと今回、悪天候で行われた第2節の試合を振り返りながら改めて強く感じさせられた。それぞれのチームが掲げる目標達成のために、ベストを出し尽くし、良い結果で終われる大会になることを私は祈りたい。
〔得点者〕
明治体動連:川戸
Written by
山田大晴
yamada
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