【新関東FL1部入れ替え戦】明治生田がPK戦を制し、悲願の1部昇格!

BeYonD 編集部

RESULTS

新関東FL1部入れ替え戦

早稲田大学
HUMAN F.C.
1-1
明治大学
生田サッカー部蹴友会

【新関東FL1部入れ替え戦】
早稲田大学HUMAN F.C 1 (3-4) 1 明治大学体同連生田サッカー蹴友会

 

前半

前半立ち上がり5分までは、両者シュート0本と互いに様子見る形で入ったこの試合。勝てば1部ということもあり選手の動きが硬く、リスクを恐れ、できる限り自陣からボールを出すためにロングボールを多用しているように見える。7分中盤でヘディングのこぼれ球を拾ったHUMAN20番郡司(4年=真岡)のパスを受けた7番佐藤(3年=成城)が両チーム初となるシュート。HUMANが素早いショートカウンターから3対2の状況を作り出した。前半の序盤、HUMANは郡司がボールを持つとゲームが落ち着きサイドから仕掛けチャンスを作る場面が見られた。明治生田は10番小林(2年=三重海星)を起点に縦に早いサッカーを意識、ロングボールを放られても48番大久保(2年=和光国際)が打点の高いヘディングで弾き返す。しかし明治生田は、この日が初めてのZOZOPARKということもありグラウンドの芝に馴れておらず、滑る選手が多い。20分には明治生田、大久保がDFラインでのパス回し中に滑り、このボールを奪ったHUMAN郡司がミドルシュート。このシュートは僅かに左に反れたが、あわや失点という場面も見られた。先制点が生まれたのは21分。右サイドでHUMAN1番藤林(2年=比叡山)が華麗なドリブルで1人を交わし、シュート性のクロス。これにドフリーで合わせた佐藤が無人のゴールに流し込んだ。1部残留へ絶対に負けられないHUMANの会心の一発。アシストした藤林は高校時代キャプテンとして比叡山高校を滋賀県準優勝に導き、個人として滋賀国体に選ばれた選手。このゴールを皮切りにリズムをつかんだHUMANは立て続けにチャンスを演出。藤林のクロスに8番古庄(3年=柏南)がボレーシュート、決定的かに思われたが僅かに左に反れる。失点を切り替え攻めに転じたい明治生田はDFラインから繋ぐサッカーでリズムを作ろうとするが、HUMANのボランチ2枚の早いプレッシャーに阻まれチャンスを作ることができずに前半終了。

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後半

後半開始早々HUMAN藤林のロングボールに佐藤が抜け出し決定的なチャンス。しかしここは生田GKがファインセーブ。ハーフタイムを挟んでも依然HUMANペースかと思われたが、開始10分までは生田がロングボールでのサイドチェンジを多用し押し込む。守備においてはCB大久保を中心にDFラインを高く保ち、HUMANの裏へのスルーパスに反応する選手をことごとくオフサイドに掛け制圧した。しかし生田の戦術変更に慣れてきたHUMANは決定機を数多く作り出し始める。12分には藤林がクロスにフリーでドンピシャに合わせたかに見えたがこのシュートはキーパー正面。15分にも藤林がゴール正面の混戦から左足を振り抜きゴールかと思われたが、これも枠の外。20分にも郡司のスルーパスに17番薪原(2年=熊本国府)が抜け出してキーパーと1対1、しかしながらこれもゴールには至らず。HUMAN藤林がサイドバックとは思えないほど高い位置を取り、決定的なチャンスを何度も演出するが決めきれない。チャンスを作りながらも追加点が取れない嫌な展開となってしまった。昇格のためには得点が必要な生田は切り札8番岩間(1年=座間)を投入。岩間ルーキーながら恐れ知らずのドリブラー。積極的に仕掛けHUMANディフェンス陣を翻弄する。生田に歓喜の瞬間が訪れたのは22分、その岩間がドリブルで突っかけ、いい位置でFKを獲得。キッカーは正確なキックが持ち味の小林。中にフワリとあげ混戦の中、最後にヘディングで押し込んだのはキャンプテン28番野澤(3年=真岡)。2年生主体のチームをキャプテンとして引っ張った3年生の意地の一発。生田がゲームを振り出しに戻した。その後も岩間がキレのあるドリブルを見せ後半は生田のリズムのまま終了。勝負は延長戦へともつれ込んだ。

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延長

延長に入ると運動量に勝るHUMANがゲームを支配する。なかなか点を取れない展開を打開するため投入されたのはHUMANエースの9番谷口(3年=名古屋)。谷口はエースとして幾度となくチームを救ってきたがリーグ戦中に前十字靭帯を断裂し離脱してしまった選手。選手生命を懸けてまで、エースとして出場した谷口のファーストシュートは4分。しかしこのシュートで谷口に悲劇が訪れる。パスを受け反転した瞬間に膝を捻りバランスを崩しながらもシュート。だが、このシュートで右足は限界に。ピッチに崩れ落ちた谷口は立ち上がれず無念の交代。その後HUMANは谷口の意思を受け、必死の猛攻。9分にはその谷口に代わった30番がクロスにヘディングで合わせるがここも生田GKのファインセーブ。延長線を通してHUMANが攻め続けたが生田の固い守りに阻まれタイムアップ。白熱の一戦はPK線へともつれ込んだ。

PK戦

先攻はHUMAN、後攻は生田。

お互いに1人ずつ外し迎えた生田の4人目のシュートはゴール上に浮かしてしまう。決めれば勝ちという状況の中、HUMANの5人目のシュートは無情にもバーに嫌われてしまった。HUMAN6人目もキーパーに止められ、これでPK二連続失敗。迎えた生田6人目斉藤のシュートはバーに直撃。失敗したかに思えたがバーに当たったボールが真下に落ち僅かにゴールラインを割りゲームセット。明治生田が悲願の1部昇格を決めた。

HUMAN 生田

1番○ 28番×

30番× 56番○

41番○ 77番○

42番○ 6番×

5番× 10番○

0番× 41番○

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総評

お互いに1部へ向けて意地と意地のぶつかった試合となった。試合を通してHUMANが攻め生田が必死に守るという展開。PKに絶対的な自信を持つ生田は延長戦のHUMANの猛攻を耐えぬき、得意のパターンに持ち込んだ。またキャプテン野澤が試合後に”昇格戦に負けチームの雰囲気はどん底にまで落ちたが、3年生を中心にラスト1週間の練習を楽しく盛り上げ、それに2年生が付いてきてくれた”と語ったように、試合に出ていない3年生のためにという雰囲気も勝利の要因であろう。

 悲願の1部昇格を決めた明治生田は主力が2年生の若いチーム。次期代表77番吉崎(2年=八千代)と期待のニュースター岩間を中心に固い守りを軸にしたカウンターのスタイルを磨き上げれば、9年振りとなる新関東1部の舞台でも充分に優勝争いができるチームであろう。
 惜しくも6年振りの2部降格となってしまった早稲田HUMAN。しかし高い個人技を活かした攻撃とチームの一体感が伺える大応援団は圧巻であった。攻撃力がウリでこの日も幾度となく決定的なチャンスを作りだした藤林を中心にチームを構築し、1年での新関東1部復帰と名門復活に期待したい。

 

新関東入れ替え戦が終わり、1部へ昇格したのは2チーム。入れ替え戦で2部のチームが勝ったのは実に9年振りである。来年の新関東1部は明治がグルービー、体同連、生田の最多3チーム、次いで早稲田が稲穂、グスタの2チーム。それに加え中央フースバル、立教愛好会、青山理工という顔ぶれとなった。

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