【新関東カップ2017】敢闘賞
BeYonD 編集部新関東カップで対価通り新関東1部のチームが上位進出を果たす中、トーナメント上位進出はならなかったものの格上相手にも勇敢に戦い、素晴らしい戦績を残したチームがいたことをみなさんはご存知だろうか。
今回はそんなチームにスポットライトを当てるべくBeYonD独自で“敢闘賞”を2チーム選出!!
新関東カップ2017の活躍を称え、今後さらなる躍進が期待される2チームを紹介しよう!
明治大学ESPERANZA
新関東カップ2017で躍進した明治大学 ESPERANZA(以下:エスぺ)は、3部所属ながら見事な戦いを見せた。1回戦で早稲田大学SundayS.Cに勝利すると、続く2回戦では勢いのまま2部の格上、明治学院大学白金FC(以下白F)相手に熱いゲームを繰り広げた。
この試合、前半から積極的な攻撃を仕掛けパワーとスピードでエスぺのゴールに迫る白Fだったが、エスぺは恐れることなく跳ね返した。
立ち上がりから終始集中したディフェンスはこの試合の劇的なゴールを生むことになる。
徐々にゲームが落ち着いてくるとエスぺも攻撃の機会が増え、次第に白Fゴールに迫ることとなる。
2部のプライドだろうか、焦てる白Fだったが、一方エスぺは全く焦ることなく試合を運び絶好の機会が訪れるのを虎視眈々と待っていた。
そして迎えた後半29分、フリーキックを即リスタートさせて隙をつくと1年生ルーキー伊藤(1年=座間)が値千金の決勝ゴール。
ルーキーの落ち着いた1発が試合を決めた。
最後の最後にドラマティックな展開が待っていたエスぺ。
この勝利に欠かせなかったのは、キャプテン髙阪(3年=本郷)の存在だろう。
キャプテンシーが強く、チームを鼓舞し、なおかつ体を張って粘り強い守備ができる選手が最終ラインにいることはチームの武器であるに違いない。
今年の新関東リーグで2部に昇格するためには絶対に欠かせない大きな軸となることだろう。
そしてエスぺのもう一つの大きな武器は、謙虚なチャレンジャー精神だ。
格上の相手に対して臆することなく自分たちのプレーに徹し、最後まで諦めずに戦い抜いたこの謙虚な姿勢がひとつの勝利を生んだのだろう。
大きなチーム力を発揮し、今年の新関東カップで見せてくれたような戦いをリーグ戦でも見せてほしい。非常に楽しみなチームである。
「今回はエスペランサを新関東カップにおいて、敢闘賞に選んで頂いて素直に嬉しいです!今大会は1,2回戦を苦しみながら勝ち進み、自分たちのサッカーに自信ができ始めたところを、二部のバンビーノに打ち砕かれました。
新関東2部の壁の高さをまざまざと感じました。
これからは、勝ち進んでも、驕らず謙虚に、どこのチームよりも努力できるようなチームになっていきます!
そして新関東リーグ1部昇格!」
首都大学東京八雲FC
新関東カップ2017で1回戦から登場した首都大学東京八雲FC(以下八雲)は今大会準優勝に輝いた1部の強豪明治大学Groovy kidsが登場する4回戦まで勝ち上がった。
2部の慶應義塾大学FC e.l.f.を下した試合も見事だったが、3回戦の慶應義塾大学理工学部体育会サッカー部(以下リコタイ)戦で巻き起こしたジャイアントキリングは圧巻だった。
序盤、八雲は素早い出足で中盤を制圧しようと試みたが、リコタイが徐々に試合を支配し始め、八雲はリコタイの波状攻撃を耐える展開となった。
8番降矢(3年=学法石川)を中心にリコタイのプレスを掻い潜りながら虎視眈々と得点のチャンスをうかがう。
しかし、待望の先制点を取ったのはリコタイ。
スルーパスに抜け出した79番舘野がキーパーとの1対1を冷静に流し込む。
ゲームが面白くなったのは前半終了間際の27分。
八雲が、中盤で細かくパスを繋ぎペナルティーエリア付近で受けた27番巽(3年=都立三鷹)がターンから素早くシュートを放ちゴール。前半終了間際の良い時間に同点に追いついた。
早い時間帯に追加点を取りたいリコタイは15分。
ゴール前からの混戦から再び79番舘野が抜け出しこれをゴール左隅に綺麗に決め、再び八雲はリコタイに突き放されてしまう。
ここで試合が動いたのはまたも後半終了間際の24分。
リコタイDFがペナルティーエリア内で八雲21番藤原(3年=広島なぎさ)を倒してしまう。
これで得たPKを8番降矢が沈め再び同点に追いつく。
粘り強く戦い続けた八雲に劇的な瞬間が訪れる。
後半終了間際、27番巽が中盤でのインターセプトからドリブルを開始。
2人を引きずりながら豪快なミドルシュートを決め遂に逆転に成功する。
昨年、新関東3部の八雲がe.l.f.に続き、2部上位で今季タイトルを多数獲得しているリコタイを撃破する今大会最大のジャイアントキリングを成し遂げた。
劣勢の状況でも粘り強く耐えるディフェンスもさることながら、大事な場面でチャンスを決めきることのできる攻撃陣のセンスが光る八雲は今後も躍進を続けていくだろう。
「敢闘賞を頂きありがとうございます!
今回のカップ戦は試合に出た選手はもちろん、遠くまでサポートに来てくれたマネさんやベンチのメンバー、練習に来れても試合に来れなかったメンバーの全員で、心を一つに戦えたことが躍進できた理由だと思っています。
勝ち進む中でメンバー内の連携が深まり徐々に自信がついたことが大きかったですし、チームの1人1人がカップ戦に照準を合わせて試合に臨むことができました。
カップ戦が始まる前の段階で合宿を2回こなし、1部に所属するチームとの距離感を計れたことも自分たちがどういう戦いをすれば勝てるのかを洗い出すうえでは大きな経験になりました。
八雲FCは伝統のあるチームですが、私立のメガサークルに比べると人数が少なく、試合に来れる人数も毎回限られています。
しかし、その中でも一人一人がハードワークをすることで、技術でかなわない部分をうまくカバーできていると思います。
今後はまずアットホームカップの予選を勝ち抜くことを目標に、チーム一丸となって勝てるチームを作っていきたいです。
私たちは常にチャレンジャーであることに変わりはないので、マガ杯、リーグ戦でも謙虚に楽しく戦って、少しでも良い成績を残し、国公立のサークルでも戦えることを証明したいです!」
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