【早稲田学内戦2025 決勝】前人未到の6連覇か⁉それとも8年ぶりの悲願か⁉
森山 純平RESULTS
早稲田学内戦2025
稲穂キッカーズ
HUMAN F.C.
2月25日、駒沢公園第二球技場にて早稲田大学学内戦の決勝戦が行われた。
王者の座を懸けて戦ったのは、前人未到の6連覇を狙う早稲田大学稲穂キッカーズ(以下:稲穂)と、挑戦者としてその牙城を崩しにきた早稲田大学 HUMAN F.C.(以下:ヒューマン)である。
どちらのチームも同日に準決勝を戦い抜いており、稲穂は1-0で早稲田GUSTAに勝利、ヒューマンは3-0で早稲田早理に勝利しており、どちらも波に乗った状態での決勝となる。新関東リーグ1部所属8チームのうち、4チームが早稲田という。まさにこの戦国早稲田を制したチームこそ今年のサークル界を牽引する存在になることは間違いないだろう。
また、この大会は全体を通して25分ハーフが採用されている。試合時間が短い分、手堅い試合が予想され、いかに失点をしないかが勝利の鍵となる。両チームともここまで無失点で大会を進めており、いかに良い守備からに攻撃につなげられるか注目だ。
稲穂スターティングメンバ―
ヒューマンスターティングメンバー
前半
試合開始直後は互いに慎重な立ち上がりとなったが、次第にヒューマンがペースを握る展開となる。
前半8分、稲穂はハーフウェーラインからのFKでこの試合初めてのチャンスを作る。キッカーの3番近野(2年=横川武蔵野シティ)が右へ展開すると、そこに走りこだ24番西田(1年=桐蔭学園)がヘディングシュートを放つが、これはキーパー正面。
その3分後、ヒューマンも負けじとゴールを狙う。ドリブルで侵入した16番井料(1年=國學院久我山)がPA外からシュートを放つも相手キーパーのファインセーブに阻まれる。
さらに13分、ヒューマン2番柴田(2年=市立東)が右サイドからクロスを上げると、4番小嶋(2年=名古屋グランパスU-18)がヘディングで合わせるも惜しくも左ポストに嫌われる。
ヒューマンの攻撃は続く。さらに14分には、14番鈴木(2年=八千代)のヘディングのこぼれ球を51番市原(1年=茨城)がボレーシュート。しかし、これも枠を捉えられず、得点には至らない。
この試合を通してヒューマンの14番鈴木は攻守においてハードワークし、キャプテンとして試合を牽引する。
その後もヒューマンがボールを保持し続けるが、稲穂は粘り強い守備を見せ、決定的な場面を作らせない。
対する稲穂はセカンドボールをなかなか拾えず、攻撃に転じる機会が限られる苦しい展開が続く。
前半22分、稲穂が反撃に出る。45番古澤(1年=早大学院)が相手陣内でボールを奪い、そのままカウンターを仕掛けるが、ヒューマンのセンターバック2人が素早く戻り、シュートを打たせない。
どちらのチームも集中した守備を見せつつも、得点に繋がるようなチャンスを作れず前半はスコアレスのまま終了となる。
後半
後半5分、後半のファーストシュートは稲穂。11番松本(2年=市立浦和)のクロスに29番前原(1年=佐倉)がヘディングで合わせるも枠を外れる。
8分には、途中交代の稲穂の5番渡辺(2年=海城)がコーナーキックを直接狙うが、ヒューマンGK40番折原(1年=大和)がかき出し、得点には結びつかない。
後半立ち上がりは勢いのある稲穂がペースを握る。
向かうヒューマンは5番細川(2年=國學院久我山)が自陣でのインターセプトから自身で運びカウンター。パスをもらった4番小嶋はドリブルで相手を一枚かわしキーパーと一対一になるも、稲穂GK1番菅原(2年=昭和学院秀英)が好セーブ。なかなか王者の壁を破ることができない。
そんな中、後半20分に試合が動く。稲穂のカウンターから15番揖西(1年=大成)が13番佐々木(1年=駒沢)へ見事なスルーパスを送ると、そのまま13番佐々木が左から狙い澄ましたシュートをゴール右隅に決め、待望の先制点を挙げる。
反撃に出たいヒューマンだったが、稲穂の堅い守備に阻まれ、決定機を作ることができない。
後半23分、ヒューマンは14番鈴木がこぼれ球をモドリッチばりのボレーシュート。しかし、これはキーパーがしっかりとキャッチ。
しかし終了間際、あきらめなかったヒューマンに最後のチャンスが訪れる。ハーフウェーライン付近でヒューマンがファールをもらうと、キッカーを残しパワープレーを行う。GK40番折原も相手ゴール前へと向かう。右サイド深くから入れられたボールは中の選手の頭を超え、ファーサイドに流れるも、うまく中に折り返す。ゴール前混戦の中でこぼれたボールをヒューマンGK40番折原がダイレクトで打ちゴールネットを揺らす。GKが決めた奇跡の同点弾かと思われたが、オフサイドの判定でノーゴール。
そのまま試合終了のホイッスルが鳴り、1-0で稲穂が勝利。稲穂が大会6連覇を達成した。
まとめ
挑戦者ヒューマンを相手に粘り強く戦い抜いた稲穂が、貴重な1点を守り抜き、歓喜の優勝を果たした。ヒューマンは攻撃で押し込みながらも決定力を欠き、惜しくも敗れる結果となった。素晴らしい試合を繰り広げた両チームに拍手を送りたい。
今年も王座を守った稲穂は、この勢いのまま次の大会につなげることができるのか。一方、ヒューマンはこの敗戦を糧に、再び頂点を目指すことができるのか。今後の両チームの戦いに注目が集まる。
Written by
森山 純平
Junpei
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