昨日開幕した新関東カップ2025。大会2日目となる本日、注目の一戦は2回戦・早稲田大学FC GUSTA（以下：GUSTA） vs 慶應キッカーズ（以下：キッカーズ）だ。両チームともに初戦を苦しみながら突破し、この一戦に臨む。前回大会王者としての意地を見せたいGUSTAに対し、伝統のキッカーズがどこまで迫れるか。早慶対決の行方に注目が集まる。

GUSTAスターティングメンバー

キッカーズスターティングメンバー

前半

キックオフから主導権を握ったのはGUSTA。4分にはFWの9番尾藤（早大本庄）がミドルレンジからロングシュートを放つが、惜しくもクロスバー直撃。早くも会場を沸かせる。

その後もGUSTAの攻勢は止まらず、9分にはMF小林（早大学院）からの縦パスを47番青木（早大学院）が巧みに収めて反転、鋭いドリブルで切り込むが、キッカーズGK井上（國學院久我山）の好セーブに阻まれる。直後のコーナーキックから1番岩本（洛南）がヘディングで合わせるも、シュートは枠の左へ逸れた。

11分GUSTAの攻撃。GK米田（早大学院）のロングフィードを青木がポストで収め、26番菅井（國學院久我山）との連携から抜け出すが、フィニッシュはわずかにゴール左へ。

チャンスを量産し続けるGUSTAに対し、キッカーズは自陣にブロックを組み、カウンターで応戦。64番斎藤（湘南）を起点に一矢報いようとするが、GUSTA守備陣が堅く、決定機を作れない。

23分、GUSTA青木が810番丸山（早大学院）とのワンツーから抜け出し、中へ折り返すと10番星野（早大学院）がボレーで狙うも、再びGK井上がチームを救う。前半はGUSTAのペースで進むも、スコアレスで終了。

後半

後半も主導権はGUSTA。開始からテンポよく攻め立て、ついに試合が動いたのは後半6分。菅井の正確なコーナーキックに10番星野が頭で合わせ、待望の先制点を奪取。試合の均衡を破る一撃だった。

直後の7分には、さらに攻撃が加速。尾藤と星野が相手陣地深くでパスを繋ぎ、最後は47番青木が相手DFを股の下を通すテクニカルな一撃。流れるような連携から追加点を奪う。

キッカーズも意地を見せ、16分には15番岩石（湘南）のフリーキックがゴールを脅かすが、わずかに枠を逸れる。

20分には丸山のドリブル突破からPKを獲得。自らキッカーを務めたが、独特な助走から放たれたシュートは無情にもクロスバーに弾かれ、追撃のチャンスを逃した。

完全に流れを掌握したGUSTAは25分、47番青木が右サイドからのドリブル突破で3点目。コントロールショットがゴール右隅に吸い込まれ、勝負を決定づける。

さらに28分には、810番丸山の抜け出しからGKとの1対1を冷静に制し、華麗なループシュートでダメ押しの4点目。最後まで攻撃の手を緩めなかったGUSTAが、圧巻の4-0で試合を締めくくった。

まとめ

前半は苦しみながらも、後半に見事な連動性と決定力で爆発したGUSTA。中でも2得点1アシストの青木の存在感は際立ち、チームの攻撃をけん引した。キッカーズも粘り強い守備と好セーブで見せ場を作ったが、最後はGUSTAの層の厚さが勝敗を分けた一戦となった。前回王者としてのプライドをもったGUSTAが今大会もどこまで突き進むのか、非常に注目したい。