大会4日目、いよいよ準決勝。人数が限られる中でも粘り強く勝ち上がってきたサカ同OBチーム・FCもこもこ高幡不動店（以下:サカ同OB）に対し、迎え撃つのはここまで無失点で勢いに乗る早稲田大学HUMAN F.C. A（以下:ヒューマン）。決勝の舞台へ駒を進めるのはどちらか――注目の一戦が始まった。

ヒューマンスターティングメンバー

サカ同OBスターティングメンバー

前半

試合開始からヒューマンが攻勢に出る。5分、29番井料(2年=國學院久我山)が中央で2人を剥がすドリブル突破を見せ、ラストパスを通す。受け取った51番市原(2年=茨城)がこの試合ファーストシュートを放つもキーパー正面。

反撃に出たいサカ同OBは8分、相手のミスをつくショートカウンターから右サイドを駆け上がる11番長友(4年=実践学園)へと繋ぎシュートまで行くが惜しくも枠外。

25分には左サイドから展開し、45番横井(1年=市立浦和)が縦突破からクロスを供給。ゴール前で68番林(2年=帝京安積)が合わせたが、これも枠外。前半はヒューマンが押し込みながらも得点には至らず、スコアレスで折り返した。粘り強い守備で対応するOBチームが健闘を見せた前半だった。

後半

均衡を破ったのはヒューマン。12分、OBのゴールキックを29番井料がカット。そのまま相手を背負いながら力強いドリブルを見せ、右足でコントロールショット。これがゴール右隅へと吸い込まれる。ヒューマンをより勢いづける一撃となった。

続く15分、左CKから一度は弾かれたボールを拾った29番井料が豪快なボレーを叩き込み、追加点を奪う。これで井料はドッピエッタ達成。

勢いに乗るヒューマンは20分にも追加点。CKからのこぼれ球に1番上野(3年=相模原中等)が反応し、豪快なボレーでネットを揺らす。

さらに26分には14番鈴木(3年=八千代)が右サイドに展開。ボールを受けた1番上野が縦に仕掛けて高速クロスを上げると、10番辻(3年=駒澤)がニアで力強い筋肉ヘディングを突き刺し、試合を決定づける4点目を奪った。

この一撃で勝負あり。4-0となった時点で万事休す、試合はそのまま終了。粘り強さを見せてきたOBチームだったが、勢いに乗るヒューマンの前に屈する形となった。無失点を継続し、攻撃陣も爆発したヒューマンが堂々の勝利で決勝進出を決めた。