【マネの想いvol.3】”プレーヤーと共に新しいチームへ”

BeYonD 編集部

3年マネージャー特集 第二弾 法政大学工体連サッカー部 田村瞭奈さん

「プレイヤーと共に、新しい工体連を作り上げた唯一の3マネ」

%e5%b7%a5%e4%bd%93%e9%80%a3-%e7%94%b0%e6%9d%91%e7%9e%ad%e5%a5%88_170110_0003

−法政大学工体連サッカー部(以下工体連)に入ったきっかけを教えてください。
新歓のときに、危ないサークルには入りたくないなぁと思ってたんです。貰ったチラシの中に「工体連サッカー部」っていうチラシを見つけて、部活なら安心できるかなぁと思って新歓に行ってみたら、部活ではなかったんですけど、面白い先輩がいっぱいいて、練習にいったあとに2個上の先輩とすごく仲良くなって。他のサークルを考えてなかったのでとりあえず入ってみました。

 

−同期のマネージャーが1人だったと伺ったんですが。
3人いたんですが、私1人になってしまいました。私は、1人になっちゃった、続けていけるかなって思ってたんですが、2個上の代が引退する最後の練習のあとに、今の代表とご飯に行き「瞭奈には続けてほしい」って代表が言ってくれて。あっちはたぶん覚えてないんですけど(笑)それで、続けようって思えました。

 

−素敵なプレイヤーですね。そのようなマネージャーの環境で変化はありましたか?
私が人見知りで、また人見知りが激しいプレが多かったので1、2年の頃の関わりはそこまでなくて、変わりはなかったかも(笑)3年になってから、たくさん話しかけてくれるようになりました。

%e5%b7%a5%e4%bd%93%e9%80%a3-%e7%94%b0%e6%9d%91%e7%9e%ad%e5%a5%88_170110_0009

−やはりプレイヤーからはとても大切にされていたんじゃないかなって思うんですが、何かエピソードはありますか?
工体連は合宿が新歓合宿と法政カップとマガ杯なんですが、私の実習の都合で新歓合宿が最後の合宿の予定だったんです。でも、新歓合宿のあとに、「法政カップに勝ったらアットホームカップに行けるから、瞭奈のために頑張ろう」ってプレが泣きながら言ってくれました。法政カップでは、準決勝まで勝ち進み、アットホームカップに行けるんじゃないかって思ったんですが、結局勝てなかったんですよ。そしたら、動画が送られてきて、プレが正座しながら、「本当にごめん!!!」って(笑)で、マガ杯も実習で行けない予定だったんですが、土日なら行ける!と思って金曜日にレンタカーをかりて、1人で行ったんです。そしたらプレが、「マガ杯は仕事しなくていいから思い出作れ」って言ってくれて、後輩のマネも仕事を全部やってくれました。で、私がマガ杯から帰った次の日に、繰上げでアットホームカップに行けることがわかって、プレたちと泣きながら電話しました。

 

−プレイヤーからGoProをもらったと聞いたんですが。
私の誕生日が17日なんですが、最後の練習が16日で、練習が終わったあとに誕生日ムービーをプレゼントしてくれたんです。すごい嬉しくて号泣しました。それで終わりだと思ってたら、19日が引退だったんですが、試合が始まる前に、「この場をかりて言いたいことがあります」って言って、ハッピーバースデーを歌いながらプレゼントを渡してくれて、それが、私がずっと欲しいって言ってたGoProだったんです。

%e5%b7%a5%e4%bd%93%e9%80%a3-%e7%94%b0%e6%9d%91%e7%9e%ad%e5%a5%88_170110_0001

−すごいですね。では、そのような中でどのようなマネージャーでいようと思っていましたか?
工体連はモチベーションムービーを作る伝統がなかったんですが、モチベーションをあげるのもマネの仕事かなと思って、毎回ムービーを作ってました。初めてで、どうやったらいいかわからないし、マネがこんな上から言っていいのかなと思うこともあったけど、仲良くなったからこそ言えることもあって、プレからもよかったよって言ってもらえるのが嬉しくて、作り続けてました。ミサンガの文化もなかったんですが、プレが一部昇格に熱い想いを持っているのを知ってたから、後輩のマネと作ってリーグ戦の初戦の前に渡しました。引退した後に会ったときに、鞄につけてくれてるのを見ると嬉しいですね(笑)

 

−写真を撮るのも田村さんの仕事だったんですよね?
はい。合宿ってたくさん写真撮るじゃないですか。Twitter、インスタ、LINEとか全部見て、私の撮った写真に変わってる変わってる!って思ってました(笑)

 

−3年生を振り返ってどうですか?
法政カップ優勝と一部昇格を目標にしてたんですが、結果は3位で、新関東リーグも勝てると思っていたチームに負けてしまったりして、目標は何も達成できなかったかもしれない。でも、今まで学年ごとっていう雰囲気だったんですが、うちらの代はそれを変えていこうって思っていて、他のサークルがやっているようなこと、BBQや毎月1回の飲み会とか、ディズニーに行くとか、そういうことを代表中心にやっていったことで工体連を変えられたんじゃないかなぁと思います。

 

−勝手にですが、キラキラしているサークルだなぁというイメージがありました(笑)では、後輩に伝えたいことはありますか?
ありがとうございます(笑)代が替わってすぐってまだみんなの意識が低くて辛いこともあると思うんですが、頑張って続けていったら楽しいよって伝えたい。マネはすごくいい子たちで、工体連のために頑張ってくれている子もいるので、プレも頑張ってもらいたいなぁと思います。

 

−あなたにとって工体連とは?
彼氏かな(笑)工体連のためならなんでもできる。

%e5%b7%a5%e4%bd%93%e9%80%a3-%e7%94%b0%e6%9d%91%e7%9e%ad%e5%a5%88_170110_0002

「辞めようと思ったこともあったけど、続けてこられたのはプレイヤーたちのおかげだった、感謝を伝えたい」と田村さんは言った。同期のマネージャーがいない環境で、ずっとプレイヤーを支え続けてきた。少ない人数で、マネージャーとしてやれることも限られている中で、みんなの「女将」であり続けた彼女は、みんながサッカーを、サークルを楽しめるようにサポートし、自らも楽しんだ。今年の“キラキラしていた”工体連を作り上げてきた一員に彼女がいたことは間違いないだろう。2年生もマネージャーが1人だという工体連。「女将」の背中を見続けた「若女将」はどのような工体連を作っていくのか。「女将」を初めとするみんなが、心から応援している。

Written by

BeYonD 編集部

beyond

BeYonD編集部です。

Keywords

Recommend

コラム 2017.12.15

【新関東リーグ2017MVP】やんちゃな王様から、真の王様へ。早稲田稲穂、長瀬が新関東リーグ2017MVPに輝く。

新関東リーグ1部2017が閉幕。優勝した早稲田大学稲穂キッカーズ(以下:早稲田稲穂)が東西対抗戦も制し、日本一に輝いた。 優勝した早稲田稲穂から、攻守ともに気迫溢れるプレーでチームを牽引したMF…

read more BeYonD 編集部
コラム 2017.11.04

【新関東リーグ2017・1部第4節ハイライト】混戦の残留争い!!伝統の2チームが優勝争いを繰り広げる!

【新関東リーグ2017】雨の予報もなくなり晴天を迎えた集中開催初日。今後の順位に大きく影響する2連戦の初戦が行われた。   明治大学体同連生田サッカー部 - 早稲田大学FC.GU…

read more BeYonD 編集部
コラム 2017.06.02

【BMOM55】藤田和也(3年=暁星国際) フランス帰りの爽やかボーイが1G1Aの活躍で勝利に導く!

【新関東カップ2017 4回戦】鹿島ハイツ第2グラウンド 日大理工サッカー部 1-4 立教サッカー愛好会 MF藤田和也(3年=暁星国際) 新関東カップ2017 4回戦。日本大学理…

read more BeYonD 編集部
コラム 2017.06.01

【BMOM52】樋下田泰成(2年=伊勢崎商業) 和製ロナウドと呼び声の高いゴールゲッター

先日行われた新関東カップ4回戦明治大学体同連サッカー部(以下体同連) vs 日本大学生産工サッカー部(以下生産工)。18時キックオフというナイターゲームはZOZOPARKで行われた。 試…

read more BeYonD 編集部
コラム 2016.11.12

【新関東FL1部第6節】 マッチプレビュー

第1試合 中央大学サッカー同好会 vs 早稲田大学稲穂キッカーズ 早稲田稲穂と中大同好会、この2チームは新関東リーグを語るには欠かせない2チームである。新関東リーグ創設時から2チームはライバル関係と…

read more BeYonD 編集部
コラム 2017.09.13

【BeYonD特別招待】優勝賞品はボルシア・ドルトムント観戦ツアー!!H.I.S主催フットサル大会

2017年10月28日 H.I.S主催フットサル大会開催決定! この度BeYonDは先日のボルシア・ドルトムント来日ツアーで 一緒にお仕事させていただいたH.I.Sさんのイベントに スポンサー…

read more BeYonD 編集部
コラム 2017.10.25

【BMOM78】浅田拓郎(3年=農大一高)怪我からの完全復活を果たしたこの男が試合を決めた!

新関東リーグ1部第2節、立教大学サッカー愛好会(以下立愛)と中央大学体同連フースバルクラブ(以下フース)の一戦が行われた。 前節、明治大学生田蹴友会に3-0で勝利し、初戦から調子の良い立愛は、今節で…

read more BeYonD 編集部
コラム 2023.10.09

サッカーマガジンカップ オープン大会2023 大会総括

9月8日から12日にかけて行われた『第41回サッカーマガジンカップ オープン大会 2023(以下:マガハイ)』は中央大学サッカー同好会A(以下:中央サカ同)の優勝で幕を閉じた。 株式会社毎日コム…

read more 柴田尋生
コラム 2017.02.16

【新人戦2年生大会】 総集編

【優勝】 慶應義塾大学リコタイChanpagenaFC 【総評】  2月5・6日に行われた2年生学年大会。抽選によりグループリーグの組み合わせが決まった。昨年度準優勝の立教愛好会…

read more BeYonD 編集部
コラム 2019.04.23

【サークル × 体育会イベント】早稲田稲穂キッカーズキャプテン 中島剣士郎『実際にはサッカーに熱中する同じ大学生』

3/27(水)に大学サッカー界新たな試みとして開催された「サークル × 体育会」イベント。この日はサークルvs体育会でバチバチの試合が繰り広げられた後に、交流会が開催され、お互いのイメージや価値観を交…

read more 高橋佑輔

-PICKUP CIRCLE-