【マネの想いvol.6】”全てを懸けて”

BeYonD 編集部

3年マネージャー特集 第六弾 早稲田大学理工サッカー部 大西夏未さん
「全てを懸けて。」

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−まず、早稲田大学理工サッカー部(以下早理)に入ったきっかけを教えて下さい。
南アフリカW杯がきっかけで、サッカーを好きになって、高校ではサッカー部のマネをしていました。大学に入ってもマネを続けようと思って、真剣にサッカーしているサークルを探しました。早稲田の某最強サークルの練習にも行ったんですが、圧倒されてしまい(笑)高校の先輩や同期が入っていた早理を選びました。

−早理でのプレイヤーとの関係性はどうでしたか?
プレマネ仲良くて、取っ組み合いしたり、ブリッジさせられたりしてました。

−早理は他チームに比べてマネージャーの仕事する姿勢がすごかったように思うのですが。
3年になって、やりたいことを全部やろうと思って、自分のお小遣いで15Lのタンクを買いました。早理では、ポカリと水のボトルを用意していたのですが、ポカリが薄すぎてまずいのが嫌だったので、濃度を統一させようと思って、1年間、ポカリの粉を計量してチャック袋に詰めまくっていました。あとは、ぬるいドリンクを出すのが嫌だったので、いつも氷を大量に買って行ってました。多いときで35kg。氷を運ぶのはほんとに辛かったけど冷たいドリンクのためと思って耐えました。夏場はコートの周りに置いてあるボトルがすぐぬるくなるので、試合終了までずっと冷たい状態を保つために氷をたくさん入れたり、こまめにチェックしたりしてました。ハーフタイムにはいつも冷たいおしぼりを出すようにしてました。冬は温かいおしぼりを出してほしいとプレに言われましたがさすがに無理でした。あと、氷は値段が高いので必ず安い店を探して買っていました。100円ローソンは1.3kg108円でめっちゃ安いです。この世で1番100円ローソンに感謝しているのは私だと思っています。
あとは、ボール拾い。シュート練でボールが自分にぶちあたったときは、痛がって練習を中断させると申し訳ないので平気なふりをしていました。ロングキックが胸にあたったときも息ができなくなりさすがに死ぬかと思いましたがすぐにプレにボールを渡し、渡したあとに苦しみました。マガジンカップ(以下マガハイ)では雨でドロドロになっている山にボールが飛んで行ったんですが、木と枝と棘で通る道がない中フィジカルでぶちやぶって、プレも諦めたボールを救出できたときは嬉しかったです。試合前だし、怪我したら大変なのでプレに危険なことはさせないようにしてました。たくさん山に登ったので自分は山岳部に入ったのかと思いました。
あとテーピングできる人がいなかったので、勉強して、基本的なテーピングはできるようになりました。とにかく、サッカーしやすい環境づくりを心がけてました。マネ業が大好きなので、たくさん仕事できて、やりがいがあって1年間ほんとに楽しかったです。

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−1年間を振り返ってみてどうですか?
ウィンターカップ、グアムチャンピオンシップの予選と本大会、稲穂フェスタ、全部準優勝で、自分たちでシルバーコレクターとか言って自虐したときもあったけど、自分たちの代が始まってからたくさん1部(新関東FL)のチームを倒して、プレが日々たくましくかっこよく成長していく姿にはいつも感動させられてました。でも、アットホームカップの学内戦、カップ戦(新関東FL)、マガハイという大きな大会では結果が残せず辛い時期も多かったです。リーグ戦(新関東FL)は、直前の練習に22人すら集まらなくて大ゲームできなかったり、雰囲気も良くなかったりして、優勝争いにも入れず、こんなに呆気なく終わってしまうんだ、と思ってました。でも、引退合宿で、例年ならポジションを普段と変えたりしてゆるい感じでやるんですけど、みんな普段通りのポジションで臨んで、どんどん勝ち進み決勝では、怪我をしている人も含め全員が試合に出て優勝することができてほんとに嬉しかったです。最後の最後にみんなが本当に楽しそうにサッカーしてて、心から喜んで涙する姿を見れて、この人たちのマネをできてよかったって本気で思えました。今までのマネージャー人生の中で1番嬉しくて、感動した試合でした。

私は、高校サッカーに未練があって、もうあんなに真剣で熱い気持ちになれることはないと思ってました。部活とサークルのギャップに悩まされることも多かったです。体育会のマネをすればよかったって後悔してた時期もありました。でも、自分たちの代になって、自分たちがチームのために主体的に動くようになり、プレとも距離も近くなって、本気でプレーして、喜んで、悔しがって、悩んでいる姿をみて、サークルでもこんなに真剣な想いでサッカーをしている人たちもいると気付かされて、それからは高校サッカーへの未練もなくなって、最後の1年、全力でこの人たちに尽くしたいという気持ちになりました。こんなにも熱い気持ちにさせてくれたプレには本当に感謝してます。
サークルって難しくて、サークルだから、って諦めて割り切らないといけないことが多くて、もどかしい思いもありました。でも、本気でサッカーしてる人たちに報われて欲しくて、マネにはなにができるんだろうってすごく考えました。マネの仕事は、直接試合結果に関わることはないし、マネがいなくてもサッカーはできるし、実際何ができたのかはわからないけど、少しでもみんながいい環境でサッカーできるように、やれることは何でもやってきました。

−後輩に伝えたいことはありますか?
時間が過ぎるのは本当にあっという間なので、1日1日を大切に頑張ってほしいです。これから色んなことがあると思うけど、どんな時もマネはプレを支えてあげてね。マネは、プレのちょっとした言葉とか笑顔とかが力になってるので、プレもたまにはマネのことを気にかけてあげてね(笑)これからも応援してます。

−あなたにとって早理とは?
自分の全てを懸けてきた場所。

あんな場所でボール拾いをしたり、35kgの氷やボトルやタンクをもって、大量の汗をかきながら練習場まで行ったりしたマネージャーはいないのではないだろうか。彼女は言った。「みんなのためなら、普通なら無理だと思うこともなんだってできる気がしてた」と。
いつだって、マネージャーを熱くさせてくれるのは、プレイヤーの存在だ。プレイヤーが本気でサッカーする姿は、チームだけでなくマネージャーをも本気にさせてくれる。そしてマネージャーは想っている。本気にさせてくれて、サッカーをしているあなたを支えさせてくれて、ありがとう、と。
今後も、このようなマネージャーの存在が、プレイヤーだけでなく、サッカーサークル界を支えていくのかもしれない。

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BeYonD 編集部

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