【マネの想いvol.3】”プレーヤーと共に新しいチームへ”
BeYonD 編集部3年マネージャー特集 第二弾 法政大学工体連サッカー部 田村瞭奈さん
「プレイヤーと共に、新しい工体連を作り上げた唯一の3マネ」
−法政大学工体連サッカー部(以下工体連)に入ったきっかけを教えてください。
新歓のときに、危ないサークルには入りたくないなぁと思ってたんです。貰ったチラシの中に「工体連サッカー部」っていうチラシを見つけて、部活なら安心できるかなぁと思って新歓に行ってみたら、部活ではなかったんですけど、面白い先輩がいっぱいいて、練習にいったあとに2個上の先輩とすごく仲良くなって。他のサークルを考えてなかったのでとりあえず入ってみました。
−同期のマネージャーが1人だったと伺ったんですが。
3人いたんですが、私1人になってしまいました。私は、1人になっちゃった、続けていけるかなって思ってたんですが、2個上の代が引退する最後の練習のあとに、今の代表とご飯に行き「瞭奈には続けてほしい」って代表が言ってくれて。あっちはたぶん覚えてないんですけど(笑)それで、続けようって思えました。
−素敵なプレイヤーですね。そのようなマネージャーの環境で変化はありましたか?
私が人見知りで、また人見知りが激しいプレが多かったので1、2年の頃の関わりはそこまでなくて、変わりはなかったかも(笑)3年になってから、たくさん話しかけてくれるようになりました。
−やはりプレイヤーからはとても大切にされていたんじゃないかなって思うんですが、何かエピソードはありますか?
工体連は合宿が新歓合宿と法政カップとマガ杯なんですが、私の実習の都合で新歓合宿が最後の合宿の予定だったんです。でも、新歓合宿のあとに、「法政カップに勝ったらアットホームカップに行けるから、瞭奈のために頑張ろう」ってプレが泣きながら言ってくれました。法政カップでは、準決勝まで勝ち進み、アットホームカップに行けるんじゃないかって思ったんですが、結局勝てなかったんですよ。そしたら、動画が送られてきて、プレが正座しながら、「本当にごめん!!!」って(笑)で、マガ杯も実習で行けない予定だったんですが、土日なら行ける!と思って金曜日にレンタカーをかりて、1人で行ったんです。そしたらプレが、「マガ杯は仕事しなくていいから思い出作れ」って言ってくれて、後輩のマネも仕事を全部やってくれました。で、私がマガ杯から帰った次の日に、繰上げでアットホームカップに行けることがわかって、プレたちと泣きながら電話しました。
−プレイヤーからGoProをもらったと聞いたんですが。
私の誕生日が17日なんですが、最後の練習が16日で、練習が終わったあとに誕生日ムービーをプレゼントしてくれたんです。すごい嬉しくて号泣しました。それで終わりだと思ってたら、19日が引退だったんですが、試合が始まる前に、「この場をかりて言いたいことがあります」って言って、ハッピーバースデーを歌いながらプレゼントを渡してくれて、それが、私がずっと欲しいって言ってたGoProだったんです。
−すごいですね。では、そのような中でどのようなマネージャーでいようと思っていましたか?
工体連はモチベーションムービーを作る伝統がなかったんですが、モチベーションをあげるのもマネの仕事かなと思って、毎回ムービーを作ってました。初めてで、どうやったらいいかわからないし、マネがこんな上から言っていいのかなと思うこともあったけど、仲良くなったからこそ言えることもあって、プレからもよかったよって言ってもらえるのが嬉しくて、作り続けてました。ミサンガの文化もなかったんですが、プレが一部昇格に熱い想いを持っているのを知ってたから、後輩のマネと作ってリーグ戦の初戦の前に渡しました。引退した後に会ったときに、鞄につけてくれてるのを見ると嬉しいですね(笑)
−写真を撮るのも田村さんの仕事だったんですよね?
はい。合宿ってたくさん写真撮るじゃないですか。Twitter、インスタ、LINEとか全部見て、私の撮った写真に変わってる変わってる!って思ってました(笑)
−3年生を振り返ってどうですか?
法政カップ優勝と一部昇格を目標にしてたんですが、結果は3位で、新関東リーグも勝てると思っていたチームに負けてしまったりして、目標は何も達成できなかったかもしれない。でも、今まで学年ごとっていう雰囲気だったんですが、うちらの代はそれを変えていこうって思っていて、他のサークルがやっているようなこと、BBQや毎月1回の飲み会とか、ディズニーに行くとか、そういうことを代表中心にやっていったことで工体連を変えられたんじゃないかなぁと思います。
−勝手にですが、キラキラしているサークルだなぁというイメージがありました(笑)では、後輩に伝えたいことはありますか?
ありがとうございます(笑)代が替わってすぐってまだみんなの意識が低くて辛いこともあると思うんですが、頑張って続けていったら楽しいよって伝えたい。マネはすごくいい子たちで、工体連のために頑張ってくれている子もいるので、プレも頑張ってもらいたいなぁと思います。
−あなたにとって工体連とは?
彼氏かな(笑)工体連のためならなんでもできる。
「辞めようと思ったこともあったけど、続けてこられたのはプレイヤーたちのおかげだった、感謝を伝えたい」と田村さんは言った。同期のマネージャーがいない環境で、ずっとプレイヤーを支え続けてきた。少ない人数で、マネージャーとしてやれることも限られている中で、みんなの「女将」であり続けた彼女は、みんながサッカーを、サークルを楽しめるようにサポートし、自らも楽しんだ。今年の“キラキラしていた”工体連を作り上げてきた一員に彼女がいたことは間違いないだろう。2年生もマネージャーが1人だという工体連。「女将」の背中を見続けた「若女将」はどのような工体連を作っていくのか。「女将」を初めとするみんなが、心から応援している。
Written by
BeYonD 編集部
beyond
BeYonD編集部です。
Keywords
Recommend
【BMOM50】中島剣士郎(1年=早大本庄)名門の攻撃を牽引した”超絶怒涛のスーパールーキー”
激戦区の早稲田大学学内戦で優勝を逃した早稲田大学稲穂キッカーズ(以下:稲穂)。今年も名門としての強さを示すにはこの男が一番のカギになるかもしれない。 名門のスーパールーキー中島剣士郎(1年=早大…
read more BeYonD 編集部【新関東リーグ2021・1部第3節マッチハイライト】大波乱の連続!白星をあげたのはどこのチームか!?
10月30日鹿島ハイツにて新関東リーグ第3戦が行われた。大波乱の第3節の結果がこちら。 今節の注目カードの1つが早稲田大学稲穂キッカーズ(以下:早稲田稲穂)と早稲田大学HUM…
read more 東 孝太郎【BMOM132】太田陸生(3年=桜丘)勝利へ導くラストプレーの劇的ゴール!!
2019年6月2日に鹿島ハイツで新関東カップ準々決勝が行われた。第1試合の法政工体連サッカー部(以下:工体連)と青山理工サッカー部(以下:青理)の試合はラストプレーでゴールを決め、劇的な展開で終了。2…
read more BeYonD 編集部What’s in MANE’s bag ? ~大会中のマネバッグの中身とは~
皆さんこんにちは! 新関東フットボールリーグカップ戦が終わり、各チーム夏の大会に向けて動き出している頃でしょうか👀 今回はそんな大会中のマネージャーのバッグの中身にフォーカスした記事となっ…
read more 川田 千夏【美女マネvol.16】笑顔がキュートなフォトジェニックなマネ!
どーもー! こんにちは! 美女マネです! 最近は雨が降ったり、 風が強い日があったり、 天気に振り回されてますよねー!…
read more BeYonD 編集部【新関東リーグ2022・1部・1節マッチハイライト】新関東1部が遂に開幕!大事な初戦を手にしたチームは⁉
11月5日、先週の新関東2部に引き続き、新関東リーグ2022の1部リーグが、茨城県、鹿島ハイツスポーツプラザで開幕した。前回王者である早稲田大学稲穂キッカーズや、マガジンカップ準優勝の中央大学フースバ…
read more 山田大晴【マネの想いvol.5】”プレーヤーと一緒に、夢を追いかけて”
3年マネージャー特集第5弾 中央大学サッカー同好会 山口絵莉子さん 「プレーヤーと共に、追った夢」 −中央大学サッカー同好会(以下サカ同)に入ったきっかけを教えてください 自…
read more BeYonD 編集部【新関東カップ2022】出場チーム紹介 vol.2
中央大学サッカー同好会 チームPR サッカーにも遊びにもガチ‼️ 注目選手 新谷唯我(3年・日本大学第三高等学校):サカ同の10番。そして稲穂フェスタMVP! 注…
read more BeYonD 編集部【BeYonD特別ご招待】浦和レッズvsボルシア・ドルトムント試合観戦&特別セミナー+ドルトムント所属選手交流会イベント開催!!
BeYonDをご覧のみなさまこんにちは!! 本日から7月ということで、 早いもので、2017年も下半期に差し掛かりましたね! そんな本日7月1日に…
read more BeYonD 編集部【就活記事】就活生必見!!24卒の先輩たちに聞く就活事情!!!
誰にどんな質問?? 新関東リーグで各チーム熱戦を繰り広げている真最中だと思いますが、3年生は『就職活動』とも本気で戦っている、もしくはこれから戦う人たちがほとんどだと思います。今回は新関東リーグ…
read more 中嶋 快



