【BMOM105】安東尚宏(3年=國學院久我山)創立初の稲穂狩り!帰ってきたスーパーエースが歴史的勝利の立役者!
BeYonD 編集部新関東リーグ2018の1部第1節、早稲田大学稲穂キッカーズ(以下:稲穂)と早稲田大学FC.GUSTA(以下:グスタ)の試合が鹿島ハイツで行われた。
新関東リーグ3連覇を果たすため、初戦は絶対に落としたくない稲穂と、創立10年目にして初の2年連続の新関東1部リーグを戦うグスタの試合。
この試合最も存在感を発揮していたのが彼、安東(3年=國學院久我山)だ。
磨き抜かれた足元の技術と当たり負けしない強い身体を評価され、入学後すぐに主力として活躍してきた安東。
「安東がボールを持てば何かが起こる」や「戦術=安東」など、チームメイトからの信頼も厚かった。
昨年度も、2年生ながら10番を背負い、グスタの攻撃を常に牽引してきた。
しかし、マガハイを境に、留学が理由でチームを離れてしまう。
そのため昨年度の新関東リーグに、彼の姿はなかったのだ。
当時、「今年のマガハイで僕もグスタ引退かも・・・」そう漏らしていた。
留学先でも、サッカーボールを触ることすらなかったようで、チームメイトもエースの復帰は期待できない状況だったようだ。
しかし、今年のグスタにはさらに進化したエースがいる。
どのような”情熱”をもって復帰したのか気になり、理由を聞いてみたところ。
「Como no podía jugar al fútbol cuando estaba en España, por eso querría jugarlo con mis amigos en Japón.」
(私がスペイン留学にいたときにはサッカーをすることができなかったので、わたしは日本の友達と遊びたいです。“グーグル翻訳より”)と語ってくれた。
予想とは裏腹に特別な思い入れがあったわけではなかったようだ。
しかし、グスタのキャプテン、日高も「前線でタメが作れたり、ボールを前に運ぶ力はチーム1。1人でも局面を打開できるし、周りの選手を使うのも上手いので、戦術の幅がとても広がった。最近は責任感が出てきて、守備の意識も高まって来たので、今のグスタには絶対欠かせないエースですね。」と語っているように、安東の復帰はとても重要であったことは間違いない。
グスタへの愛着はそれほどでも、サッカーが大好きで復帰した安東は復帰後の気持ちについて
「やっぱグスタのサッカーで勝ちたいと思いました」
と語り、実は内に秘めている“愛”を漏らしてくれた。
そして、「グスタは武器である攻撃をベースにして、最近では“球際” “セカンド” “切り替え”の3つを意識してできているので、ポゼッションを高めることができ、最大の防御にもなってきた。やるからには勝ちたいので、チームとしても個人としても課題として抱えていた“守備”の部分を改善し、気持ちを出してグスタの勝利に貢献しないといけないと思っています」と続け、熱い思いを伝えてくれた。
そんな安東を要するグスタは、創立以来10年間一度も勝ったことのない稲穂キッカーズと初戦で対戦することになる。
「一度も勝てたことのない稲穂戦だったので、歴史を変えたいと思っていました」
安東自身もこう語ったように、特別で重要な意味を持つ試合だったようだ。
そして、結果は“2-0”。
グスタが歴史的な勝利を収めることになり、この試合で安東は2得点に絡む活躍を見せる。
まず、前半33分。20mのドリブルからの自らの得点シーンについて
「ラッキーでした。フリーだったので余裕をもってボールを持てましたし、キーパーがネットに引っかかっていたので、途中でドリブルからシュートに切り替えました。先制できたことで、チーム全体も盛り上がって、最高でした!」
安東のボールを前に運ぶ力が遺憾無く発揮された瞬間の喜びを爆発した。
このまま前半戦を1-0で折り返したグスタ。後半戦でも試合を動かしたのはまたしても安東だった。
「大竹とは高校の時から一緒にやってきていたおかげで、お互いのプレーを理解できたから完璧に崩せました」
00番大竹(3年=國學院久我山)への絶妙なスルーパスを通し、それが追加点(PK)に繋がったシーンを振り返り、友情コンボが華麗に決まったことに嬉しげな表情を見せてくれた。
「でも、2-0が1番危険だと思ってたので、改めて気を引き締めて最後まで戦いました」
と続け、文字通りグスタは最後の最後まで気持ちの入ったプレーで、稲穂に反撃の狼煙を上げさせることはなかった。
そして、歓喜の瞬間を迎えることとなる。
“2-0”
創立10年目にして初めて、常に目標としてきた稲穂に勝利を収め、歴史を変えた。
勝利の瞬間と今後の目標については
「創立以来、初の稲穂狩りを自分たちの代で達成できて最高でした!なにより、先輩たちが喜んでくれたので勝ちに貢献できてよかった。ただ、これからも簡単な試合はないと思うので、しっかりと準備して、リーグ王者日本一を掴み取ります」
と語り、歴史的勝利の喜びを噛み締めるとともに、物語の序章に過ぎないことを教えてくれた。
これまで、自身も課題としていた「守備」を改善し、高い位置からも攻撃を開始出来るようになった安東。彼が牽引するグスタの攻撃が今後どれだけリーグを盛り上げていくのかが楽しみだ。
Written by
BeYonD 編集部
beyond
BeYonD編集部です。
Keywords
Recommend
【新関東カップ2018】新人賞
絶対王者、早稲田稲穂キッカーズ(以下、早稲田稲穂)の4連覇を阻止した中央大学フースバルクラブ(以下、中央フースバル)の初優勝で幕を閉じた新関東カップ2018。 4月に大学生になったばかりで加入して間…
read more 遠藤瞭介【新関東リーグ2022・1部・2.3節マッチハイライト】過密日程となった2日目。2連戦を物にするのはどのチームか!?
第2節 中央大学体同連フースバルクラブ VS 明治大学生田サッカー蹴友会 前節、早稲田大学稲穂キッカーズ(以下:稲穂)に敗れた中央大学フースバルクラブ(以下:フース)と、明治大学groovykids…
read more 柴田尋生【新関東カップ戦2022 予選リーグ マッチハイライト】決勝トーナメント進出4チームが決定!予選リーグを勝ち抜きベスト8へ駒を進めたチームは!?
5月29日(日)鹿島ハイツにて新関東カップ戦の予選二日目が開催された。この日で第1グループから第4グループの決勝トーナメント進出チームが決まる大事な1日となる。 第1グループ …
read more BeYonD 編集部【BMOM83】フースバルを勝利へと導く左足!膠着を破った左SB中村豪(2年=洛南)
2017年11月11日、ZOZOPARKにて新関東リーグ・1部第6節、中央大学フースバルクラブ(以下:中央フースバル)と明治大学体同連生田サッカー部蹴友会(以下:明治生田)の試合が行われた。 試合は…
read more BeYonD 編集部[JAPAN PACK 2022]包装業界の祭典が2/15に開幕!!
いったい何の記事かと思われた皆さんすみません(笑)! 今年度より新スポンサーになって頂いた株式会社フジキカイ様も参加される包装業界のイベントについてのお知らせになります! 2022年2月15〜…
read more BeYonD 編集部【新歓記事vol.1】新入生必見‼️慶應義塾大学サッカーサークルを比較してみました!!
慶應義塾大学の新入生必見!サッカーサークルを比較してみました!! だんだん寒さが遠退いて暖かくなり、春を感じる季節になってきましたね。「春」といえば新学期。進級し、新入生が入学してサークル選びを始め…
read more 中嶋 快【BMOM25】 伴勇(1年=松本山雅Y) 寄せ集めのチームを決勝まで導いたキャプテンの心意気が歓喜の瞬間をもたらす!
新人戦1年生大会②の決勝戦は成蹊大学FC kanoaと法政大学学団連サッカー部の激しい攻防が繰り広げられた。技巧派集団法政学団連の攻撃陣を無失点で抑え込み、1-0の接戦をものにした成蹊大学FC kan…
read more BeYonD 編集部【BMOM53】武田海青(1年=東久留米)縦横無尽にピッチを駆け巡るバンビのダイナモ!
新関東カップ2017三回戦日本大学教育学部サッカー部BAMBINO(以下バンビ)と明治大学ESPERANZA(以下エスぺ)との試合はバンビが5-0の快勝で幕を閉じたが圧倒的な存在感でピッチを駆け巡って…
read more BeYonD 編集部[新歓記事2021]vol.8 立教大学・青山学院大学・上智大学サッカーサークル
本日は、立教大学・青山学院大学・上智大学の3大学、全7チームについて紹介していきます! 立教大学サッカー愛好会 ・大学名チーム名 立教大学サッカー愛好会 ・サークルを一文…
read more 編集部BeYonD今後のサッカーサークル界を牽引する11人を紹介!【前編】
【学年別ROUND 1年生 ベストイレブン】 先日スポーツマネジメント株式会社が主催するFOOTBALL COMPETITION 2022【学年別ROUND】1年生が開催されました。また、決勝戦…
read more BeYonD 編集部


