【関東・関西サッカーサークル対談企画】東西の強豪チームが語るサークルの存在価値とは。
山田大晴こんにちはBeYonD編集部です。
今回はBeYonDの新しい企画として、新関東リーグ1部に所属する早稲田大学稲穂キッカーズ(以下:稲穂)と、関西同好会リーグ1部や京都府社会人リーグにも所属する同志社大学三つ葉キッカーズ(以下:三つ葉)による関東関西対談企画をzoomにて開催しました!東西の強豪サークルとして君臨する両者の話はとても魅力的でためになる話ばかりでした!
今回対談に参加してくれたのは稲穂代表の木下悠人と、三つ葉代表の浜川太陽の2人です!
(三つ葉キッカーズ代表:浜川)
今回は主に3つのトークテーマを設けて話し合いを進めました!
①チームについて
②関東・関西のリーグについて
③独自の取り組み(社会人リーグや体育会との交流etc.)
(以下:B=BeYonD編集部、三=三つ葉キッカーズ代表・浜川、稲=稲穂キッカーズ代表・木下)
チームについて
B:まずはチームについて聞いていきたいです。活動環境、マネージャー、熱量とかどんな感じですか?
三:活動は火水木金曜の週4日の練習で、火曜と木曜がナイターで水曜と金曜が4限の時間を使った練習なんですけど、火曜は学外で練習、水木金は同志社大学内のサッカー場とアメフト場をランダムで分けて練習しています。
B:なるほど。全員週4日必ず参加するんですか?
三:いや、週2回は最低限参加ですけど、キャンパス間が離れていることもあってグランドに近い学部の生徒とかは近いから来れるでしょってことで週3回来てもらったりとかしてます。
B:稲穂はどうですか?
稲:そうですね。練習については月水金の朝でやっていて、グランドは基本学外でやっています。自分たちは学内の施設を使えないのですごいうらやましいなって思いました(笑)
授業以外はプレイヤーもマネージャーも基本強制参加で、だから月水金の朝1,2限は授業入れないようにやってますね。
B:朝っていうのが凄いですよね。BeYonDにも稲穂のマネージャーがいたんですけど、飲み会とかやっても次の日朝練習あるから遅れられないって感じで。いったら軍隊って感じじゃないけど、すげえなって感心してました(笑)
朝授業が入れられないってことにプレマネからの不満は出ないんですか?
稲:もちろん(稲穂に)入る前に説明はするので、入ってから文句を言うとかはないですね。
B:三つ葉も履修を上手くやりくりして練習してる感じですか?
三:そうですね。基本授業は被んないようにうまくやってもらって、シャトルバスとかもあるんでその間に課題とかやってもらったりしてますね。
B:マネージャーについても少し聞いていきたいです。マネージャーの人数とか、雰囲気とか。
稲:マネージャーについても、おそらくどのサークルよりも仕事があって熱量も高いと思います。人数でいうと全体で30人くらい、インカレはいなくて、オール早稲田でやってます。マネージャーについても基本強制参加なので練習の時は多くの人に来てもらってます。
B:稲穂はオールワセジョもあって、他のインカレのサークルとかがいると結構敵対心バチバチって感じしない?(笑)
稲:そうっすね。そこはみんな感じてると思います(笑)
B:三つ葉はどうですか?
三:三回生が6人、二回生が3人で、基本めちゃくちゃ人数少ないです(笑)遊びに来てもらうってよりはがっつり仕事してもらう、少数精鋭って感じですね。
関東・関西のリーグについて
B:次はリーグについて聞いてみたいんですけど、お互いの所属しているリーグについて簡単に教えてもらえますか?
三:関西も関東と同様に同好会のリーグがあって、関東は1部2部ってあると思うんですけど関西は基本1部しか活動してない状態です。チーム数は12、13チームが所属していて1位を争うリーグになってます。あとは社会人リーグにも所属していてうち(三つ葉)からは2チーム出しています。
B:最近の三つ葉の成績を伺いたいです。
三:去年、一昨年は優勝できてて、その前の年は一回準優勝とかだったんですけど、基本的には毎回優勝している状態ですね。
B:関東はどうですか?
稲:いろんな同好会チームが所属しているのが新関東リーグで、1部2部3部まであって基本8チーム(今年は10チーム)、昇格降格がある争いを毎年バチバチにやっています。
B:ここ最近の稲穂の成績は?
稲:去年は5位、一昨年は4位とかで全然優勝に絡めてない状態で、凄い悔しい思いをしています。
B:期待値が高い分、あれ稲穂どうしたのみたいな感じに思われてしまうってのはありますよね。
稲:そうですね。他チームからやっぱりすごく煽られます(笑)
B:三つ葉は実力的に煽られたりとかはないんですか?(笑)
三:自分たちはあんまりなくて、むしろ関西で三つ葉と同じように活動しているチームがあんまりないんですよ。なので試合会場行ったときに逆に浮いていますね(笑)
B:浮いている感じか(笑)それは稲穂も通ずるところないですか?
稲:そうですね。うちらは試合前にブラ体(ブラジル体操)を全員でやるんですけど、その時は浮いていますね(笑)
B:“浮いている“っていうので両チーム共通したポイントが出たのは面白いですね。他に浮いているエピソードとかありますか?
三:一回セカステの大会に参加しようと思ってお金を振り込んでその後に大会自体無くなってしまった時があって、その時に全員が練習着を買ったんですけど、それを着てたら他のチームに“三つ葉さんはいよいよ部活になったんですか?”って言われたりしましたね。
B:そういう点でも三つ葉と稲穂ってサークル界では体育会寄りみたいな部分が似てるなって感じますね。
じゃあ、リーグ戦でここには負けられないみたいなチームはありますか?
稲:僕たちはやっぱりGUSTAですね。同じ早稲田のサークルなんですけど凄い対照的なチームだと思ってるんで、ここには負けられないです。
(去年、一昨年と新関東リーグを制したGUSTA)
B:GUSTAの方が、”Theサークル”というか遊びにも結構コミットしている感じしますよね。稲穂としては、俺らはガチで練習してるから負けらんねえよみたいなとこは感じてそうですよね(笑)
稲:はい(笑)ここに負けたら俺たち今まで何をしてきたんだっていうぐらいの考えになっちゃうんで…
三:僕たちは関西だと京都産業大学の京産ONZEですね。でも先輩からよく聞く話だと稲穂と試合するときは結構バチバチになるって聞きました。
B:稲穂と三つ葉が試合するのも面白そうだよね。ちょっと踏み込んで次は戦術について聞いてみたいんですけど、三つ葉はどんなサッカーをするんですか?
三:メインはパスサッカーなんですけど時間帯によってはパワープレーもしますね。基本は繋ぎから入るので守備は安定してます。
稲:パスサッカーっていざ実践するってなるとかなり難しいと思うんですけど、それってポテンシャルでやってるのか、それとも戦術をチームにガチガチに落とし込んでやってるんですか?
三:ポテンシャルよりかは戦術ですね。練習メニューも崩しの形を作って練習組んでやっています。うちには強豪校出身の選手がたくさんいるわけではないので戦術重視のサッカーです。
稲:稲穂のサッカーといえば堅守速攻でまずは守備から。ポテンシャルについて言えば新関東の中でも高いわけではないんで、守備は“passion”気持ちの部分でどこのチームよりも上回ってやろうって感じです。
三:練習メニューはどういう流れでやってますか?
稲:まずはブラ体から声を出して盛り上げる、次にパス連、7対7のポゼッション、クロスシュート、一対一を挟んで最後に紅白戦を20×4本をやります。人も多いんで一人2本くらい試合に出る感じで回してやってます。
B:共通点もいろいろあったけどサッカーのスタイルでいうとパスサッカーと堅守速攻で真逆ですよね(笑)
独自の取り組み
B:三つ葉は社会人リーグにも参加したりしていて、それって結構珍しいことだと思うんですけど社会人リーグは何年くらい続けている取り組みなんですか?
三:自分がいる前からあるんでいつからかは分からないですけど、基本的に三つ葉としてはチーム名を変えて2チーム出しています。Aで試合に絡めなくてもリーグ戦を戦える環境づくりを心掛けていますね。
関西の同好会と社会人リーグを比べてみるとやっぱり社会人の方がレベルが高くて、本当に強いところだと警察官や消防署のチームと戦ったりします。筋肉ムキムキの選手相手に戦ってますね(笑)
B:稲穂は体育会のア式(早稲田大学ア式蹴球部)と試合したりしたことがあると思うんだけど、今も交流は続いてたりするんですか?
稲:この2年間はあまり交流はないんですけど、自分たちサークル側としては凄い興味があって、ア式と試合することによって自分たちの存在価値や、どういう団体を目指すべきかっていうものもはっきりしてくると思うんで興味はあります。
B:BeYonDもサッカーサークル界を盛り上げるための一団体として活動しているんですけど、2人は今後サッカーサークル界こうしていきたいとか、こうなったらいいなってイメージは持っていますか?
稲:やっぱりサッカーサークルって結構内に内になりがちだと思っていて、新関東リーグなどの大きな大会としての要素もあるけれど、そこより枠の外に飛び出していく活動をすることによって元々あるリーグ戦やカップ戦の価値が上がっていくのかなという思いはあります。
三:やっぱり関東の方が同好会としては盛んだと思うんですけど、関西にも他にも強いチームは存在するんで、まずは関西の中での同好会のリーグにチーム数を増やして、1部2部があるシステムの中で戦いたいという思いがあります。
B:やっぱり昇格降格がある中で戦うのは面白いし大事ですよね。そういうところを大学サークルでも味わえるのを知ったら体育会しか選択肢を持ってなかった人たちも興味をもってサークルの方に来てくれることもあるかもしれないし。
稲:実は今年の1年生で、稲穂に入るために早稲田に頑張って入ったって言ってくれた子がいて、自分たちを知ったきっかけが一昨年YouTuberが来た企画だったんですけど、やっぱりYouTubeみたいにサッカーサークルの存在を発信することで人も大勢集まるし、サークル界も盛り上がるしレベルも上がっていくんじゃないかなって思いました。
どうだったでしょうか。2人によるサッカーサークルに込める熱い気持ちや、それぞれのチームとして心掛けていることについて詳しく知ることができました。今回この対談を実践して自分が感じたことは、もっとサッカーサークルの認知度を上げたい!ということです。そのためにもBeYonDが主体となって、関東関西関係なく多くの人を巻き込んでいける活動を積極的に企画していきたいですね!
Written by
山田大晴
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