【OB・OGインタビューvol.1】えっ?!ゲキサカのディレクターはあの強豪チーム出身?!
BeYonD 編集部新連載!!【同好会OB・OGインタビュー】ということで、大学同好会カテゴリーを卒業して、現在、社会で活躍しているOB・OGの方々に当時の思い出などをインタビューしていきます!
記念すべき第1回の今回はサッカープレイヤーなら誰もが知っている、あのサイトのディレクターをしている大学同好会カテゴリーOBの方にインタビューしてきました!
ゲキサカのプロデューサーはあのチーム出身?!
”ゲキサカ”と聞いてみなさんはピンときますか??
多くの人は、日本代表の情報や高校サッカーの情報を知ることのできる、超有名サッカーサイトだと知っていますよね??高校生の頃にはゲキサカに自分の名前が載ると嬉しく、なんだかちょっと有名人になった気がしたり、自分の名前をクリックできるようになることを目標に日々練習に励んだな~~なんていう同好会プレーヤーもいるかと思います。
そんなサッカープレーヤー永遠の憧れ”ゲキサカ”のプロデューサーは大学サッカー同好会カテゴリー出身で、しかもあの強豪、立教大学サッカー愛好会の出身者なんです。
それではご紹介します。石井健太さんです!なんと石井さんわずか33歳でゲキサカのプロデューサーなんです!
す、すごい。。
今回BeYonD編集部では石井さんに立教愛好会時代の思い出や、ゲキサカプロデューサーとしての今後の目標などについて突撃取材しました。(取材日:2016/11/17)
ーー本日はお忙しい中お時間を作っていただきありがとうございます。まず簡単に石井さんの現在のお仕事の内容について教えてください。
自分は11年前に講談社に入社しました。入社してすぐに配属されたのは女性誌の営業の部署でした。書店さんをまわり、うちの雑誌を置いてくださいと歩いて回るのが主な仕事です。その後、広告を販売する部署に配属されてから今のゲキサカのプロデューサー、主に編集をする業務をやっています。ゲキサカは全国の記事を書いているので、スタッフは多いのかと思われがちなのですが、実は専門のライターさんが8人、カメラマンさん2人でやっています(笑)。
ーースタッフが少ない!!ゲキサカさんの特徴はなんといっても高校生、大学生のようなあまりメディアに出ることのないカテゴリーまで扱っているところだと、自分は思っているのですが、そこに手を出そうとしたきっかけは何だったんですか??
こういうWebで無料の取材記事が読めるようになるサイトを作ったのはおそらくゲキサカが初めてだったんです。当時はまだガラケーが主流の時代で、自分たちとしてもやっていけるのかは半信半疑で(笑)。
でも他誌ちがってゲキサカではアマチュアカテゴリーを多く取材していたので、主にサッカーをやっていた人たちの閲覧数が口コミなどで拡がっていってくれたのでここまで大きくなれました。アマチュアのカテゴリーは、紙メディアが全盛の頃から扱われていましたが、どうしても紙だとページの制約があるので扱いきれませんでした。そういう点ではWebだと好きな量だけ掲載して、読みたい記事を読者が選んで読めるのでアマチュアカテゴリーを扱うには最適でした。
あと高校生がこういう全国的なサイトに自分の名前とかチーム名が出ると、やっぱりめちゃくちゃ嬉しいじゃないですか?きっとモチベーションにも繋がるし、そのモチベーションってサッカーの上達にもなるかなと思います。
今の日本代表でいうとロンドン世代辺りがちょうどゲキサカを立ちあげた時にアマチュアでやっていた選手で、試合後のインスタでの写真がゲキサカから引用している写真のこともあります。そういうのを見ると自分たちが当時取り上げた選手が代表になってまでゲキサカを見てくれていると思うと嬉しいです。なにより自分のやっている仕事で幼い頃から夢中で取り組んできた、サッカーの発展に寄与できるなら本望です。
ーーそういう経緯があったんですね!!
では、次にサークル時代の思い出、特に当時の立教愛好会の雰囲気などを教えてください。
自分が立教に入学したのは2002年で当時は体育会サッカー部がそこまで力をいれてませんでした。今でこそ本格的に強化して強くなりましたが。単純に立愛のほうが面白そうだなって丸山(石井さんの同期で後の立愛の代表になる方)と話をして、それで立教愛好会でサッカーをやろうって決めました。でもなんか今の立教愛好会みたいにマネージャーがめちゃめちゃ多くて、全体的に華やかな感じとは違って(笑)新関東も2部でしたし、自分たちが1年時は3学年通してプレが30人程度でマネが数人でしたね。練習とか試合も全然人数が集まらなくて平日なんて4、5人しか来なかったです(笑)。(現在の立教愛好会はプレマネともに多数所属)
ーーそんなに人数が少なかったんですか!でも石井さんが3年生の時(2004年)には新関東1部で初優勝し、そのまま日本一まで登りつめましたよね。そこまでのチームを作り上げるのにどのようなことをしましたか?
自分たちが2年生の時に、当時の3年生が頑張ってくれて1部に昇格することができて。1部に上がったってこともあり、ラスト1年真剣にサッカーに取り組もうという空気が出始め、真面目に考えてやるようになりました。代も変わって、丸山(当時の代表)が中心になって新関東に向けて逆算した年間スケジュールを立てました。サークルなので多種多様な選手がいたので、全体的な底上げができるようなメニューを作りました。
ただ、どこのサークルもそうだと思いますが、やっぱり厳しさと緩さの両立っていうのは難しくて。サークルですし、楽しくやりたいよっていう人も少なからずいます。そこは後輩との繋ぎ役の人が、うまく立ち回って丸山をサポートしました。そうやって厳しく練習を重ねてきて迎えた、夏の大一番マガハイが絶望的な結果に終わってしまって。予選敗退でした。厳しく練習したのに決勝トーナメントにも進めなかったので、自分たちの軸がブレブレになりました。この時だけは丸山も思い悩んでいました。
ーー新関東を迎えるまでにそんなエピソードがあったんですね。そこからどうやってチームを立て直したんですか?
まず、自分達3年は丸山を信頼しているから今まで通りやろうと話をしました。
自分達は負けないサッカーを心掛けていたのでこれまで通りリーグ戦まで徹底的に守備の練習をしました。楽しくやりたい子たちにとってはつまんなかったと思いますが(笑)。後輩たちも僕らの思いが伝わったのか、そうして開幕したリーグ戦で厳しい戦いは続きましたが、勝ち続けていると今までなかった一体感が徐々に生まれはじめました。当時の立愛は試合中に応援するっていう文化はそれほどありませんでした。でも試合にいくと稲穂みたいに100人規模の大応援団がスゴイ声量で応援するチームもあって圧倒されていたんですけど、この時くらいからチラホラと試合中に個人のチャントを歌ってくれて、応援が本格的になりました。すると、雰囲気でも相手と対等に戦えるようにもなりました。
新関東は結局、引き分けが2回(稲穂とHUMAN)の無敗優勝でした。
リーグ戦での面白いエピソードがあって、実は新関東の得点は最終節まではすべて後輩のゴールでした。そんな中迎えたリーグ戦最終節戦でゴールを決めたのが丸山でした。1年間、立愛のために尽力し、苦心したキャプテンのゴールは正直痺れましたね!!
リーグ戦最終節は明治生田との試合で自分たちが勝たなければ早稲田HUMANが優勝という状況で後半最後に丸山のゴールが決まった時は試合中なのに自然と涙が出てしまって(笑)。優勝した時の感動は、社会人になった今も忘れられないですね。社会人になっても似たようなことはありましたけど、未だにあれを超える感動はないです。部活をやっていた時もあれほどの達成感はなかったと思います。同好会ならではの、モチベーションがバラバラだった個人が同じベクトルを向かい、成果が出た時の快感が感動に繋がったと思います。
ーー感動的なエピソードですね。今の応援や日本一を常に目指せるような伝統を作ったのは石井さんたちの代からということですね。ゲキサカでの将来的な目標を教えてください。
サッカーを見るならゲキサカという状況をもっともっと作らなければとは思います。例えば現状として、同好会というカテゴリーを扱えていないというのは事実ですし。あらゆる情報を網羅できるサイトにしなければいけないと感じています。そのためにはもっともっとゲキサカを大きくしてスタッフを増やすことが先決です。最終的にはサッカー界におけるプラットフォームとなり、サッカーに関することはゲキサカで完結するという組織になりたいです。まぁそれができるのは何年後なんだって話なんですけどね(笑)
ーーなるほど。ゲキサカが同好会カテゴリーを扱うようになったら、今後サッカーサークルはより盛り上がりますね!!最後に同好会プレーヤーに対して一言お願いします!!
同好会カテゴリーっていうのは体育会、高校までの部活動とは違って監督もいないので学生主体で、良くも悪くも自分たちしだいで運営していくので人間的に大きく成長できる環境が整っていると思います。自分たちのキャプテンの丸山はリーグ戦優勝した時の感動が忘れられなかったので、大手総合商社を辞めて今の会社(株式会社Criacao)を立ち上げて当時の立愛を含めた同好会の仲間と社会人サッカーチームを立ち上げましたし。結局、同好会でのサッカーの快感の虜になっていたんだなっていうのは社会人になって、何度も実感させられています。そこまでのやりがいを感じることができる、同好会での時間を大切にしてください!!
ーー本日はお忙しい中ありがとうございました!!
石井さんが作り上げるゲキサカに今後も注目していきましょう!
今回、ゲキサカの裏側や同好会で過ごした時間が社会人になった今でも貴重な思い出であるということがお話を伺っていて伝わってきました。BeYonDでは今後もサッカー同好会を卒業し、社会人になって活躍する方の取材を続けていこうと思いますので乞うご期待!!
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BeYonD 編集部
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