【新関東リーグ2021・1部第6節】技巧派集団同士による早稲田ダービー!負けられない一戦で勝ち点3を手にしたのは!?
東 孝太郎RESULTS
新関東リーグ2021・1部第6節
FC.GUSTA
HUMAN F.C.
新関東リーグ1部には早稲田大学のチームが4チーム所属している。第6節、その中の2チームが11月7日(日)鹿島ハイツで激突した。現在2連覇中、今年も優勝候補と目されるオレンジ軍団早稲田大学FC.GUSTA(以下:早稲田グスタ)と「所沢の悪魔」の異名を持ち、持ち前の技術力で相手を圧倒する早稲田大学HUMAN FC(以下:早稲田ヒューマン)の試合が行われた。
早稲田グスタは4試合を消化し1勝2分1敗と3連覇を狙うチームにとって厳しい状況が続いている。優勝するにはもう1試合も落とすことができず、何としても勝ち点3が欲しいところ。
一方の早稲田ヒューマンは一昨年全国高校サッカー選手権大会で活躍し静岡学園を全国制覇に導いた小山尚紀(1年=静岡学園)が加入。スーパールーキー小山を中心にこの試合に勝利し、後半戦に向け勢いに乗りたい一戦だ。
(早稲田グスタスターティングメンバー)
(早稲田ヒューマンスターティングメンバー)
前半
前半から一進一退の攻防が続く。互いに細かいパス回しからシュートチャンスを迎えるも、体を張ったディフェンスで相手に良い形でシュートを打たせない。序盤は早稲田ダービーらしい熱く激しい闘いとなる。
早稲田ヒューマンは28番小山が自由に動き回り中心となって早稲田ヒューマンの攻撃を牽引。早稲田グスタは小山をなかなか捕まえきれず、フリーにさせてしまう場面が増える。
早稲田グスタはキャプテンの14番伊藤大翔(3年=國學院久我山)を中心に攻撃を展開する。16分左サイドからボールを受けた伊藤が個人技で2人を交わしシュートを放つも、惜しくもキーパー正面。
26分早稲田ヒューマンにチャンスが訪れる。13番梅澤周作(2年=小松川)が右サイドで相手のボールをカットしFWの55番竹野豪(1年=奈良)へ縦パスを入れると竹野が見事なターンで相手を交わし28番小山へラストパス。キーパーと1体1となるもこれはサイドネット。
続いて相手のビルドアップのミスをつき、ボールを奪った55番竹野がクロスを上げると33番富岡直希(1年=虎姫)がボレーシュートを放つもボールはクロスバーの上へ。
ゴールとはならなかったものの、55番竹野のポストプレーが徐々に機能し始める。
29分早稲田グスタのもチャンスが訪れる。14番伊藤がドリブルでサイドに流れ18番荻本遥平(2年=國學院久我山)へパスを送ると18番荻本がサイドを抉り中へクロスを上げる。これに18番角能俊介(1年=早大学院)が反応しトラップからシュートを放つもここは相手GK7番寺澤悠大(3年=桐蔭学園)に阻まれる。
前半終了間際の32分、ここでついに試合が動く。早稲田グスタがフリーキックに4番閔海泓(3年=國學院久我山)が頭で折り返し18番荻本が左足でボレーシュートを放つとこれがネットを突き刺し、早稲田グスタが待望の先制点を挙げる。
(見事なボレーシュートで先制点を決めた早稲田グスタ18番荻本遥平)
このまま前半終了。早稲田グスタは最高の形で後半を迎えることに。一方の早稲田ヒューマンはチャンスは作るものの決めきれず、決定力に課題が残る前半となった。
後半
後半開始早々試合が動く。まさに一瞬の出来事だった。
3分28番小山がハーフライン付近でボールを受けるとそのままドリブル開始。早稲田グスタの中央をシザースで軽々かわし、ゴール前まで運ぶ。ゴール前でワンツーで相手ディフェンスラインを崩すとそのままシュートを放つ。1度は相手GKに止められるものの、こぼれ球を小山が冷静に押し込み同点ゴールを挙げる。小山の圧巻のプレーに会場がどよめいた。
(同点ゴールを決めた早稲田ヒューマン28番小山尚紀)
同点弾で勢いに乗った早稲田ヒューマンは怒涛の攻撃で勝ち越しゴールを狙う。
5分1番戸苅健太(3年=市立浦和)がドリブルで右サイドを崩し、55番竹野とのスイッチから竹野がシュートを放つもここはキーパーの正面。
攻めこまれる時間帯を断ち切りたい早稲田グスタは18番荻本が左サイドを突破し打開を試みるも早稲田ヒューマンのキャプテン49番大田智輝(3年=作陽)を中心とした硬い守りをなかなか崩すことができない。
そんな中、早稲田グスタがフリーキックを獲得すると、そのこぼれ球に反応した早稲田グスタキャプテン14番伊藤がロングシュートを放つが、ここは早稲田ヒューマンGK7番寺澤がビックセーブ。決めきることはできないものの、早稲田グスタは14番を中心に勝ち越しを狙う。
20分、次は早稲田ヒューマンがチャンスを迎える。55番竹野がドリブル突破からキーパーと1対1を迎え、シュートを放つがここは早稲田グスタの守護神1番西川翔吾(3年=國學院久我山)のスーパーセーブで早稲田ヒューマンに勝ち越し点とはならず。
両チームGKの活躍によりなかなか追加点を奪えない。
是が非でも勝ち点3が欲しい両者は終盤一進一退の攻防を繰り広げるも両チームディフェンスラインの好守により決定期を作り出せず、このまま試合終了。早稲田ダービーは勝ち点1を分け合う形となった。
早稲田ダービーにふさわしい熱く激しい70分間だった。お互いの持ち味が随所に見られ、改めて新関東リーグ1部のレベルの高さが窺える一戦であった。早稲田グスタはこれで1勝3分1敗、早稲田ヒューマンは1勝4分1敗となり、自力での優勝は厳しい状況になったものの、両チーム共まだ優勝の可能性は残っている。またそれと同時に降格の可能性も残っており、これからの後半戦は1試合も落とすことができない状況だ。今後の両チームの戦いに注目していきたい。
また今年の新関東リーグは近年稀に見る激戦となっており、優勝・降格争いはまだまだわからない状況だ。白熱している新関東リーグの後半戦にも目が離せない。
Written by
東 孝太郎
higashi
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