はやくも5月が過ぎ去り、新関東カップ2025も後半戦へと突入した。準々決勝が行われた5月31日、大雨が降る中、早稲田大学FC GUSTA (以下：グスタ) と中央大学体同連フースバルクラブ（以下：フースバル）が激突した。当日、大雨でピッチには水たまりが散見され、両チームとも厳しいコンディションで臨む試合となった。前回王者グスタと名門フースバルの一戦に注目が集まる。

フースバルスターティングメンバー

グスタスターティングメンバー

前半

グスタボールから始まったこの試合、ピッチコンディションもあり、開始直後から両チーム前線へボールを放り込み、激しい空中戦が展開される。

先にチャンスを作ったのはフースバル。前半2分、41番小名木（2年＝駒澤大高）のスルーパスから10番小林（市ヶ尾＝3年）がゴール前へ抜け出すも、水たまりでボールが失速し惜しくもクリアされる。
続けて19分、26番三枝（1年＝実践学園）の精密なサイドチェンジで7番鈴木（3年＝鎌倉）へ。そのまま7番鈴木が左サイドからクロスを上げ、10番小林が足で合わせるもシュートは枠外へ。

反撃に出たいグスタ。前半29分、高い位置でのスローインから8番安倍（1年＝国学院久我山）が右サイドに侵入し、クロスを上げる。そのボールがゴール前にこぼれ、10番星野（3年＝早大本庄）が押し込もうと試みるも惜しくも得点とはならず、スコアレスで前半は終了。

後半

後半開始直後試合が動く。4分、フースバルはCKのチャンスからPKを獲得し、41番小名木がこれを冷静に沈め、貴重な先制点を挙げる。
フースバルの攻勢はまだ終わらない。16分、カウンターから10番小林がゴール前に迫るも31番米田（2年＝早大学院）の好セーブに阻まれる。

一方、何としても1点を返したいグスタは23分、高い位置で10番星野から14番福田（3年＝国学院久我山）がボールを受け、そのままカットイン。混戦の中、グスタが押し込んだように見えたが、副審の旗があがる。
続けて30分、810番丸山（2年＝早大学院）のドリブルからこぼれ球を10番星野が押し込んだように見えたが、これも副審の旗があがり、オフサイドの判定。

そのまま試合終了となり、1点を守り切ったフースバルに軍配が上がった。

まとめ

前半、何度もチャンスを演出するも決めきれなかったフースバルだが、後半に獲得したPKを見事に沈め、強敵グスタを下した。一方、グスタも前回王者としての意地を見せ、何度もフースバルゴールを脅かしたが1点に泣く結果となった。この勝利で勢いに乗ったフースバルの今大会の去就から目が離せない。