【チームの根vol.6】”敏腕会計士” 立教大学サッカー愛好会 岩佐 顕三郎(4年=広島なぎさ)

BeYonD 編集部

立教大学の雄として、実力、そして周りが羨むほどの雰囲気を兼ね備える立教大サッカー愛好会(以下、立愛)。
今回は、立愛を会計長と言う一見地味な役職、マガジン杯の”Dキャプテン”としてチームを支えた男に迫った。

岩佐顕三郎(4年=広島なぎさ)

img_0089

 

––まずは1、2年生次を振り返ってもらった

 

『立愛に入ったきっかけは、高校の部活の同期が元々立愛ファンで、新歓一緒に回ってたから付いて行ってなんとなく入った』

 

友人に連れられて入部したチームでは、案の定1年生ではあまり参加することはなかったようだ。

 

『練習が週3回あって、2〜3週間に1回程度しか参加してなくて、最初は立愛一色とかそう言うわけじゃなかった。新関東とかもあんまり応援には行けてなかった』

 

学年が上がり二年生となり、積極的に参加し始めたようだ。きっかけは一個上の学年だと言う。

 

『一個上の先輩がすごい可愛がってくれて、結果的に日本一になるんだけど、今まで自分が体感したことのないレベルのサッカーを経験してそれがすごい新鮮だったし、楽しかった。練習の後とかも飲みに連れて行ってもらったり、遊んだりしてて楽しくて。立愛一色の1年ではあったかな』

 

立愛は夏頃には次期幹部が決まるようで、1つ上の会計長と仲が良く、先輩の仕事も手伝っていたりしていたようで、先輩の一言『やれ』で彼は会計長に付いたようだ。

 

『代表、副代表ってあって会計長がいる。実質ナンバー3っすね(笑)』と、恥を感じさせずに語った。

img_0088

 

––代を引き継ぎ、最高学年となった。

 

『自分達の代が始まって、最初の2月から1ヶ月留学するって言うクレイジーなことをして(笑)その分遅れるってのは分かっていたからどこかで取り返さないと行けないってのはずっと思ってた』

 

チームの合流に遅れ、意気込んだ新歓合宿ではその気持ちが空回りしたのか、寝坊して遅刻してしまったようだ。

 

同時にチームもスタートダッシュに遅れ、新関東カップでは初戦で敗退した。
危機感が募り、敗退の翌週にミーティングを行ったと言う。

 

『最初全体でミーティングして、そのあとプレだけでやって全体で3時間くらい話し合ったのかな。それで変えようとはなったけどチームとしても個人としても上手くいかなくて。引っ張りきれてないと言うか。元々俺たちの学年は優しい学年で、最高学年って言う責任感を強く感じすぎて重りになってたのかな。ただ、当時はなにを変えていいか分からず試行錯誤してた』

 

結果が出ない中で、チーム内で幹部への不満が高まっていて、出場出来ない中で腐って不満を漏らす人もいたようだ。

 

『そういう状況で、自分も不満を言うのは簡単だけど、同期の自分がそれをやっちゃったらダメだと思ってた。それだけはやめようと思いながら練習とかには臨んでた。けどチームではまぁいじられキャラで、当たられたりするんだけど、反抗したりして反骨心みたいのは出したりしてた

 

答えがわからない中でも試行錯誤して、自分の気持ちも出し、高いモチベーションでチームに関わっていたようだ。

 

夏を迎えマガジン杯。立愛は最高学年が合宿でローテーションでチームのキャプテンを務める。今までの合宿でキャプテンを務めていなかった岩佐はマガ杯でDチームのキャプテンになった。

 

『立愛はいわゆる出席率とか実力分けで、みんなDキャプはやだって言ってたけど俺はそんな気持ちは全然なかった。むしろ今までなにも出来てなかった分を取り返そうって気持ちだった。3年が俺ともう1人怪我してるやつで、下の学年が出席率があまり高くないけど上手いみたいな曲者揃いで。後輩が長期的にみて、あのマガ杯に参加してよかったって思ってもらえるようなチームを目指した』

 

『後輩を楽しませるにはまず自分たちが楽しまないとなって思って、もう1人の3年にはすごい協力してもらった。試合ではとにかく雰囲気を大事にして、最初の10分声出しまくって走りまくって1点取って、残りをガチガチに守るって言うサッカーをしてた(笑)でもそれが意外と結果出て、立愛対決でBチームにも勝ったりした』

 

決勝トーナメントには進めなかったものの、キャプテンとして率いたチームから現在の立愛のスタメンを輩出したり、マネージャーからも『すごい楽しかった』と言われるなど、結果以外でも大きく貢献できたと感じているようだ。

img_0090

 

そして集大成の新関東リーグを迎える。
チームとしても上手く結果がついて来ず、個人としても試合に出れない苦しい期間だったかもしれない。その中でも彼はチームを考え行動していたようだ。

 

『出れない分できることってあったとおもうし、それで腐っちゃったらカッコ悪いし。そういう3年生で出れてない自分が練習とかに取り組む姿勢を見てもらうことで、同じ状況になるかもしれない後輩とかにも示せると思ってたから』と、試合に出て活躍する以外のチームへの貢献の仕方を教えてくれた。

 

結果は4位と悔しい結果に終わったかもしれない。その中で、ピッチに立てないことへの本音を聞かせてくれた。

 

『正直、出てない人よりやっぱり出てる人の方が悔しいと思う。それに対して、泣き叫んで応援してるマネージャーとかもいて(笑)それで負けたらすごい悔しいし。そういうのを見てると、同じ悔しいならピッチに立ってそれを味わいたかったな、もっと真剣にやれたかなとは思った

 

試合に出られないながらも、常にチームを考え、不満を漏らさず直向きに取り組んだ男の本音が聞けた瞬間だった。

 

––会計長としての話を聞いてみた。

 

辛かったことはあったかと聞くと、そういう次元じゃないんだけどと切り出して

 

『アットホームカップのメンバーから外れた俺含めた3人で飲みに行って、スイッチ入っちゃって隣が家族づれとかなんだけど、泣きながら飲んでた。結構酔っ払って、コンビニで水を買った時に気づいたんだけど、サークル費の通帳無くしてて。なかなかの金額入ってるやつで(笑)交番に電話しても届いてなくて、一瞬で酔いさめてそん時は、あ、俺立愛辞めよう。って思った』となかなか破天荒な話を聞くことができた。
(後日、無事に見つかった模様)

 

話を戻して、会計長をやっててよかったことを聞いた。

 

『自分なりにスケージュールをたてて、節制して、最後にみんなにそれを還元できたときかな。敏腕会計士とか言われた時は嬉しかった。あとはお金を預かるって立場だからみんなと絡む機会が多くて、おかげで後輩とかもマネージャーとかも仲良くできて、いじってもらえたときかな』

 

サッカー面以外でも目に見えないところでサークルの運営に携わり、支えているのが会計だ。普段目に見えない分、その努力を認められた時はやはり嬉しいものだろう。

 

最後に後輩へのメッセージを聞いた。

 

『あんまり偉そうなことは言えないんだけど。まぁこれから夏休み、マガ杯、アットホームカップ、新関東がある中で、今までもこれからも辛いこともあると思うけど、後々振り返ると楽しかったなって思うし。プレマネ関係なく、楽しむことを忘れずに、楽しさを感じて3年生としてチームに何ができるかなって考えながら頑張って欲しいかな。俺はたまたまDキャプって言う形に残るものがあったけど、そう言うのが無くても見てくれる集団だし気づいてくれる集団だから、みんなで頑張って欲しい。あと会計長は通帳を無くさないように』

最後には自身最大の失態を後輩へ味あわせないようにメッセージを伝えてくれた。
会計長としてだけで無く、一プレーヤーとして、常に自分にできることを考えながら突き進んだ。
マガ杯でも、練習でもこれからのことをも見据え、試合以外の所でも活躍できることを感じさせてくれたまさにチームの根だった。

才色備える立愛の下半期の躍動。そして日本中の落し物がすぐさま交番に届けられることを期待しよう。

img_0087

立教大学 サッカー愛好会のチームページ

Written by

BeYonD 編集部

beyond

BeYonD編集部です。

Keywords

Recommend

コラム 2021.04.14

サッカーサークル マネージャーの仕事

こんにちは! 桜の木に新緑が芽吹き、新入生のみなさんは入りたいサークルの目星がついてきた頃ではないでしょうか? 今回は、そんな新マネージャーさんにぴったりの、「マネージャーの仕事内容」を紹介す…

read more 田中菜々美
コラム 2021.10.09

激戦必須!新関東リーグPREVIEW SHOW【後編】

昨日に続き、新関東リーグ1部のチームを紹介!   ・明治大学体同連サッカー部 (以下:明治体同連) ・昨シーズン 6位 今年の明治体同連のサッカースタイルは堅守速攻で、J…

read more 山崎冬弥
コラム 2017.04.04

【新入生必見!同好会チームガイドvol.10】中央大学編

MARCH特集も大詰めを迎え、今回は中央大学を紹介します! ギリギリ東京に位置し、広大な敷地面積を誇る多摩キャンパスや、理工学部所属の後楽園キャンパス周辺で活動するサークルが数多くあります! …

read more BeYonD 編集部
コラム 2019.02.25

【インタビュー記事 ISA 坂井惟史氏】ISAのサッカー留学事業に迫る!! 

「人生の転換期は間違いなくイギリス留学!」 と語る、坂井惟史氏。 今回、BeYonDでは留学事業を柱にサッカー事業を幅広く展開する International Sports Acad…

read more BeYonD 編集部
コラム 2020.05.01

【サッカー美女マネ特集vol.2】多くの美女がいる美男美女サークルから!

皆さんこんにちは!     お久しぶりです!     美女マネ特集部です!     お…

read more BeYonD 編集部
コラム 2022.02.08

バレンタインデー間近!サッカーサークル内のプレゼント事情を覗き見👀

2月がスタートし、1年に1回のイベントが近づいてきましたね。 そう!バレンタインデーです!   例年、お菓子を用意したり、動画を作成したりと各チームで様々なバレンタインデー…

read more 木村彩歌
コラム 2017.05.23

【BMOM41】伊東大地(3年=勝田)長身から繰り出される多彩なプレーでチームを勝利に導く!

新関東カップ2017 2回戦東京理科大II部(以下理科大)vs日本大学経済学部サッカー部(以下日経)との試合は日経が2-1で勝利を収めた。日経が理科大DFを圧倒する場面があったがその中心にいたのが伊東…

read more BeYonD 編集部
コラム 2016.11.16

【美女マネ特集vol.5】第5回は、シロガネーゼもあっぱれの明治学院大学のあのチームのマネ!

こんにちは!     気付けば週1回ペースで会っていますね!   これくらいのちょうどいい距離感でこれからもやっていけたらなと思います! …

read more BeYonD 編集部
コラム 2016.11.09

[BMOM3]DF村山一輝(3年)闘将が魂ヘディングで決勝点

闘将 村山   立教大学サッカー愛好会は第4節、3位青山大学理工サッカー部との対戦。試合開始早々から両チームにチャンスが訪れ、8分、立教愛好会が先制点を挙げる。決めたのは、「立愛の闘…

read more BeYonD 編集部
コラム 2019.05.15

【BMOM 121】早稲田稲穂MF豊田吏央(2年=幕張総合)がチームを優勝へと導く影の立役者に!!

稲穂フェスタ2019は、主催チーム早稲田大学稲穂キッカーズ(以下:早稲田稲穂)の優勝により、幕を閉じた。 そんな白熱した決勝戦において、一試合を通して圧倒的な存在感を放ち、 早稲田稲穂の優勝に…

read more BeYonD 編集部

-PICKUP CIRCLE-