【マネの想いvol.9】”何があっても、応援し続ける”

BeYonD 編集部

明治大学体同連サッカー部 

藤原由衣さん

1503708609777

 

 

−体同連としての3年間の結果はどのようなものでしたか?
2年のときが1番強かったと思います。私たちの代は、1年とか2年でAチームで出てる人もいました。
でも、3年のときはあまり結果を残せていなくて、マガジンカップ(以下マガ杯)3位くらいかなぁ。
私たちの代で結果を残せていない印象が強いかもしれないです。

 

−マガ杯では、1〜8位トーナメントにAチームとBチームが進出していましたよね。
そうですね。マガ杯でやっと調子がでてきた感じでした。
でも、他の大会では結果を残せなくて、最後の新関東FLのリーグ戦も自力では残留できなくて、他のチーム頼みでした。

 

 

−体同連にとってマネージャーはどういう存在だったと思いますか?
私はずっと、マネはいなくてもいいのかなって思っていて。特にマネじゃなきゃできない仕事ってないし。

 

−そういう言葉をかけられたことがあったんですか?
言われたこともあったはあったかなぁ…
高校時代にマネがいなくて、自分たちで何でもやってきたプレの中には、マネがいなくてもできるっていうスタンスの人ももちろんいて。
多くのプレは、マネに来て欲しいって言ってくれてたけど、
それは何かしてほしいっていうよりはただ応援してほしいっていう理由だったと思います。
マネとしての仕事とか存在が求められていたかっていうと、たぶんそうではなかったです。

 

−確かに、男子校出身のプレイヤーとか、自分たちでやることが当たり前の世界でサッカーしてたプレイヤーは、最初は大量のマネージャーに戸惑っていたりしますよね(笑)
そうですね(笑)1年のときとか、ちょっと練習行きづらかったりしたかも(笑)

 

−プレイヤーからマネージャーとしての仕事が必要とされていないかもしれないという中で、マネージャーを続けられたのはどうしてですか?
悔しかったからかな。絶対にマネとしてできることもあって、何かしら貢献できることがあると思ったから

1503708611627

−あなたにとってプレイヤーはどのような存在でしたか?
プレは、マネの存在がモチベーションって言ってくれてたけど、私にとってもプレの存在はマネ長として頑張っていく上でのモチベーションでした。

 

−チームやプレとの関わり方で何か気をつけたことはありますか。
マネの参加率』
優勝を目指して全力でサッカーしてるプレと、自由参加のマネの間に意識の温度差がないようにしたかったです。
自由参加だし、プレもマネに多くは望んでないんだけど、マネがいないことでプレがやらなきゃいけないことが増えるのは違うなとも思ってて。
だから、練習に参加するようにしたら、プレ一人一人を見られるようになりました
それで仲良くなることができたり、誰が何を必要としているかを考えたりできるようになって、それをプレから言われる前に準備したり、先回りして行動できるようになったかなぁ。

 

−3年生を振り返ると何が思い浮かびますか?
私の代になってからマネの雰囲気は変わったなぁと思います。
普段1,2年のキャンパスの近くで練習するので、3年のキャンパスからは遠かったり、定期外だったりして例年3マネの足が遠のくんですが、私の代はマネが結構来てたイメージです。
私はマネ長だし、家も近かったので行ってたのですが、「私が行くから来る」って言ってくれるマネがいたり、単純に応援するために来てたり。

マネが来るようになった1番のきっかけはアットホームカップの学内戦(以下明大カップ)かなぁ。
それで負けたのは大きかった。
その数日前に新関東FLカップ戦(以下新関東カップ)も負けちゃってて。
もし新関東カップに勝ててたら東西交流に行けてたし、明大カップに勝ててたらアットホームカップの本大会に行けてたし。
負けが続いてて雰囲気が悪くなっちゃって、どん底に落ちてたと思う。
そのときに、3マネでミーティングとかではなく、お昼食べながら自然とチームのことについて話したり
結果だけみてもしょうがないから、次はマガ杯だねって、前を向くようにしてました。

 

−マガ杯に向けてなにか行ったことはありましたか?
まずは練習にいくこと
プレは試合に負けたら、マネに申し訳ないって謝ってくれることもあったんだけど、私たちは負けて謝ってほしいわけじゃないから、
負けても、何があっても私たちはしっかり応援するよっていう姿勢を見せられるのが『参加率』だと思った。

あと、メッセージを書きました。
マガ杯前の練習合宿で2,3マネから2,3プレに向けて。
こういうことが少しでもプレのモチベーションになったらいいなぁって思って。

 

−包容力が大きいマネージャーですね、良い妻っぽい。
そうかも(笑)2マネは黄色い声援って感じがあったけど、3マネはお母さんだった(笑)

 

−マネをしていて1番嬉しかったことはなんですか?
勝って喜んでる姿を見れたこと
マガ杯とか特殊だから、チーム関係なく空いてる時間に応援できて、勝ったことをみんなで喜ぶことができて。
その姿を見れたのが本当に嬉しかった。マガ杯で初めて、勝って泣いて、負けて泣きましたね

1503708603990

−後輩に伝えたいことはありますか?
私は体同連ってバランスがいいと思ってます。
部活でもなくサークルでもないから難しいと思うけど、自由参加っていう環境で、『自分の意思でやってるからこそ得られるものもある』ってことかな。

 

−あなたにとって体同連とは?
居場所であり、自分を成長させてくれた場所

 

 

多くのプレイヤーにとって、サークルでのサッカーが人生で最後の、本気でできるサッカーだと思う。
マネージャーは、十何年もサッカーをしているプレイヤーの、人生で最後の本気でサッカーをする時を、支えたいと想っている。
「なに言ってんだ」って笑うかもしれない。
マネージャーのエゴだったり、自己満足だったりするかもしれない。

たくさんのチームがあって、たくさんのプレイヤーがいて、たくさんのマネージャーがいる。
サッカーのことも、あなたたちが走ってきた十何年もわからないけれど、でもみんなが想っている。
「勝ってほしい、悲しむ姿を見たくない。」
なぜなら、私たちはあなたたちが走っている今を一番近くで見ていて、何があってもあなたたちを一番近くで応援しているから

夏がきた。初めての夏、2度目の夏、最後の夏。
プレイヤーも、マネージャーも、この夏は二度とないから。
全力で楽しんで、戦って、泣いて、笑って。それぞれの、最高の夏になりますように。

明治大学 体同連サッカー部のチームページ

Written by

BeYonD 編集部

beyond

BeYonD編集部です。

Keywords

Recommend

コラム 2017.10.14

【新関東リーグ2017・1部第1節】遂に同好会カテゴリー最大規模のリーグ戦が開幕

【新関東リーグ2017】が本日10月14日開幕した。 あいにくの悪天候のなか、1部はZozopark Honda Football Areaにて熱戦が繰り広げられた。   昨年…

read more 森井 貴弘
コラム 2016.12.07

【美女マネ特集vol.7】第7回は学力、サッカーともに同好会カテゴリーを牽引するあのチームのマネ!

おひさしぶりです!!   2週間ぶりの美女マネ特集でございます。   少し寒くなってきましたが、皆様風邪などひかず元気にお過ごしだったでしょうか? &…

read more BeYonD 編集部
コラム 2022.06.02

【新関東カップ2022】出場チーム紹介vol.6

青山学院大学理工サッカー部 チームPR 僕たちのチームプレーのフィーチャーはとにかくクイックでパッショネイトでイニシアチブを握るグレイトなチームだよ 注目選手 宮下誠一(3年・創価) …

read more BeYonD 編集部
コラム 2023.04.18

【新歓記事vol.9】新入生必見!サッカーサークル所属者のバイト事情

さて、そろそろ2つくらい授業を切り始めた時期ではないでしょうか。どうもBeYonD編集部です! 新歓記事題9弾!今回は、サークルとバイトの両立に不安を感じている方向けの記事です! サッカー…

read more 鶴我史弥
コラム 2021.03.11

【特別企画】強豪校出身者特集ルーキー編 〜サークルはタレント揃い??〜

こんにちは!BeYonD編集部です!   大学入試が終わり、そろそろ各大学サークルで新歓が行われる時期となりました。大学でもサッカーを続けたい、でもサークルと体育会どちら…

read more 東 孝太郎
コラム 2018.06.08

【BMOM97】大木優(1年=慶應志木)が2アシストの活躍!立教愛好会撃破の立役者に!

[06.02 新関東カップ 2018 準々決勝  慶應e.l.f. 3 - 0 立教愛好会 ZOZO PARK HONDA FOOTBALL] 3回戦で同じ慶應大学で1部所属の慶…

read more 高橋佑輔
コラム 2019.04.23

【サークル × 体育会イベント】早稲田稲穂キッカーズキャプテン 中島剣士郎『実際にはサッカーに熱中する同じ大学生』

3/27(水)に大学サッカー界新たな試みとして開催された「サークル × 体育会」イベント。この日はサークルvs体育会でバチバチの試合が繰り広げられた後に、交流会が開催され、お互いのイメージや価値観を交…

read more 高橋佑輔
コラム 2019.10.24

【BMOM136】シャバシュ哲生(2年=暁星)豪華絢爛たる早稲田稲穂のキーマン!

2019年10月19日、新関東リーグが幕を開けた。2試合目の対戦カードである早稲田大学稲穂キッカーズ(以下:早稲田稲穂)と明治大学生田サッカー蹴友会(以下:明治生田)の戦いは早稲田稲穂が3得点を挙げ完…

read more 高橋佑輔
コラム 2016.11.22

【BMOM15】浅田 拓郎(2年) 次世代の怪物が前線で躍動

怪物でごわす   立教愛好会は、先日の新関東リーグ最終戦で中央同好会と対戦した。結果は3-0で立教愛好会が勝利した。闘将村山のゴラッソなどを含む3得点と攻撃陣が躍動。その攻撃陣の中心…

read more BeYonD 編集部
コラム 2017.12.26

【プレからの想いvol.5】”女の子のチームメイト”

プレイヤーが、サークルのマネージャーのことをどう想っているのかを聞いてきたこの企画。 今回は、マネージャーへの想いだけではなく、新関東FLについても聞いてみました。 お忙しい中、取材を受けてくださ…

read more BeYonD 編集部

-PICKUP CIRCLE-