【新関東カップ2018】新人賞

遠藤瞭介

絶対王者、早稲田稲穂キッカーズ(以下、早稲田稲穂)の4連覇を阻止した中央大学フースバルクラブ(以下、中央フースバル)の初優勝で幕を閉じた新関東カップ2018。
4月に大学生になったばかりで加入して間もない新入生も、多くの活躍を見せてくれた。

新人賞には、1年生ながらも中央フースバルの初優勝に大きく貢献したこの選手を選出したい。

新人賞
中央フースバルDF “谷口 幸太” (1年=町田ゼルビア)

unnamed3

彼の持ち味はなんといっても上級生にも競り負けない、空中戦の強さだ。
どの試合でもそれを存分に発揮して相手チームの攻撃を見事にシャットアウトしてきた。
加えて、プレーは常に冷静で、苦しい時にチームに落ち着きをもたらしていた。

今回の新人賞受賞について、
「素直に嬉しいです。2、3年生の先輩も多くいる中で早い時期から試合に出させてもらっていますし、試合中も多くの先輩方にサポートをしてもらっています。また同じ学年のプレーヤーやマネージャーも、試合に出る出ないに関わらず毎試合大きな声援を送ってくれているので、そういったみんなのサポートの中でプレーできているからこそ自分自身もいいプレーができているのだと思います」
と、喜びながらも先輩やチームメイトに感謝を忘れていなかった。

今大会について、
「自分にとってこのチームに入って初めての公式戦で、大会の大きさや相手の強さもあまり分からないままプレーしていました。ですが、勝ち進むにつれて相手の強さも味方の本気度もどんどん上がってきて、最終的には高いレベルと緊張感の中でプレーできて優勝という結果もついてきたのでとても楽しかったです」
と振り返った。
彼にとって非常に充実した大会になったことが伺える。

今後の目標については、
「マガジン杯が一番近くて大きい大会なので、そこに出場して優勝に貢献できるように、そしてそこからまた次の大会に繋げていけるように普段の練習から頑張りたいと思います」
と、さらなる飛躍に向けて、すでに油断や慢心は無いように感じられた。
中央フースバルにとって、彼の成長には大きな期待が寄せられる。

img_4328

そんな谷口だが、まだチームメイトの名前を覚えられていないらしい。
早くから試合に出ているせいなのか、同級生のことですら覚えきれていないのだとか。
となると、先輩やマネージャーのこととなるとさっぱりなのだろうか…。
この夏を通して、チームメイトとの仲も深め、よりチームがひとつになってくれることを願いたい。
個人だけでなく、チームとしてもまだまだ伸び代があるということなのだろう。

波乱の展開が続いた新関東カップ2018。中央フースバル、早稲田稲穂を筆頭に、力のあるチームが肩を並べている。
そんな中、この夏、一歩前に躍り出るチームはどこなのだろうか。
まだまだ先は読めないが、中央フースバルとそのDFラインを支える1年生から目が離せない。

【新関東カップ2018】新人賞のチームページ

Written by

遠藤瞭介

r.endo

Keywords

Recommend

コラム 2016.12.02

【新関東リーグ入れ替え戦】マッチプレビュー

 早稲田大学HUMAN.F.C.(1部) vs 明治大学体同連生田蹴友会(2部) 12月3日、早稲田大学HUMAN.F.C.と明治大学体同連生田蹴友会による、1部2部入れ替え戦がZOZOPARKで行…

read more BeYonD 編集部
コラム 2022.05.28

【新関東カップ戦2022 予選リーグ マッチハイライト 】遂にカップ戦開幕!!大事な初戦を勝利したチームは!?

第1グループ 新関東カップ開幕戦の第1グループ1試合目、慶應大学FC NINDO(以下:慶應NINDO)対早稲田大学Sunday FC(以下:早稲田Sunday)の試合は序盤から動く。 前半8…

read more BeYonD 編集部
コラム 2017.09.09

【プレからの想い vol.4】 “マネは当たり前ではない。感謝すべき存在。”

マガジン杯が始まりましたね!!   プレイヤー、マネージャー、一丸となって戦っていますか??   また試合以外の時間はプレマネ仲良く過ごしていますか?? …

read more BeYonD 編集部
コラム 2018.07.05

【BMOM102】小竹直輝(2年=新潟明訓)決勝戦で1G1A!初優勝の立役者に!!

7/1(日)、埼玉スタジアム2002第4グラウンドにて、新関東カップ2018の決勝戦が行われ、早稲田稲穂キッカーズ(以下:早稲田稲穂)と中央大学フースバルクラブ(以下:中央フースバル)が対戦。 後半…

read more 遠藤瞭介
コラム 2017.05.31

【同好会基礎情報vol.8】あのJリーグクラブが後援している同好会カテゴリー最大規模の大会「紫京杯」とは?

サッカー同好会カテゴリーでは稀だが、都道府県内No.1を決める大会が京都には存在する。 その名も、京都学生サッカー同好会選手権大会『紫京杯』 毎年8~9月に、60以上の参加チームで行われている同好…

read more BeYonD 編集部
コラム 2023.06.01

【注目の1年生紹介記事vol.1】早稲田大学HUMAN F.C.と立教大学立教サッカー愛好会の注目の1年生を紹介!

みなさま、お疲れ様です!新歓期が終わって、三学年が揃い非常に盛り上がってきている時期かと思われます。 そこで今回は、早稲田大学HUMAN.FC.、立教大学立教サッカー愛好会から一名ずつ、これから活躍…

read more 仲田一真
コラム 2017.03.28

【新入生必見!同好会チームガイドvol.4】慶應義塾大学編

大好評の第一弾「早稲田大学編」に続き、第二弾はやはりこの大学。"慶應義塾大学編"です!   今回紹介するのは新関東フットボールリーグとユニオンリーグに所属するチームを筆頭に、イン…

read more BeYonD 編集部
コラム 2017.03.15

【チームの根vol.3】”無賃雇用” 明治大学Groovy kids 儘田和也(3年=國學院久我山)

  昨年度、タレントを兼ねそろえ好成績を残した“異端児”Groovykids。その副代表と言うことで期待をしていくと、そこにいたのは顔の八割が俳優の佐藤次郎で構成された男だった。一見地…

read more BeYonD 編集部
コラム 2024.08.04

第一回Beyondカップ開催!

Beyondカップ特集 本日の記事は、明日に迫ったBeyond初の1DAYソサイチ大会「beyondカップ」についての特集になります!今回の記事は明日の大会告知と、協賛を頂きました「EVESPORT…

read more 阿部真珠
コラム 2024.08.01

新関東カップ2024 優勝チームインタビュー

5月に開幕した新関東カップ2024の決勝が7月7日(日)に行われ、早稲田大学FC.GUSTA(以下、GUSTA)が見事初優勝を果たしました。優勝チームの副キャプテンである椎谷俊輔選手にインタビューして…

read more 日比野洵

-PICKUP CIRCLE-