【新関東リーグ2021・1部】大会総括

東 孝太郎

10月16日に開幕した『新関東リーグ・1部』は、早稲田大学稲穂キッカーズ(以下:早稲田稲穂)の優勝で幕を閉じた。

 

2021年明治安田生命J1リーグでは、川崎フロンターレの歴史的な独走優勝で幕を閉じたが、新関東リーグ1部でも早稲田稲穂が無敗で独走優勝という結果となった。

 

サークルカテゴリーで最高峰とも呼び声高い『新関東リーグ・1部』。
今回はコロナウイルスの影響を受けながらも、白熱した今年の新関東リーグ1部を振り返っていく。

 

今年の1部リーグは波乱の連続だった。
リーグ開幕前、昨年度、一昨年度1部リーグで優勝し2連覇中の早稲田大学FC.GUSTA(以下:早稲田グスタ)が今年も優勝候補の一角としてリーグを牽引するかと思われた。また昨年度リーグ2位の早稲田大学理工サッカー部(以下:早稲田理工)、3位の中央大学体同連Fussball club(以下:中央フース)も優勝争いに食い込んでくることが予想された。

 

第4節終了時、早稲田グスタ、早稲田理工、中央フースの3チームが未勝で、昨年度最下位だった明治大学生田サッカー蹴友会が2位という予想外の結果となった。

早稲田理工はその後復調し、最終的に3位まで登り埋めたものの、中央フースは最終節まで残留争いを強いられ、早稲田グスタはまさかの2部降格となってしまった。

 

優勝争いは早稲田稲穂が開幕から1度も首位の座を譲ることなく、8試合で5勝3分と圧倒的な力で優勝を決めた。チームとしての完成度の高さは抜けているものがあり、堅実なサッカーで他を寄せ付けなかった。
また今年2部から昇格を果たした立教大学サッカー愛好会は開幕から着実と勝ち点を積み重ね、最終順位2位と躍進した。

 

昨年の1部リーグで降格がなかったため、今年の新関東1部リーグは10チームで構成された。
開幕直前、慶應義塾大学理工体育会サッカー部がコロナウイルスの影響で不参加となり開幕前に降格が決まってしまったため、残りの9チームで優勝・残留が争われた。終節前には4位のチームまで降格の可能性があるという拮抗した展開で、最後の最後まで残留争いが繰り広げられた。9チーム中3チームが降格という厳しいレギュレーションは各チームを苦しめることとなった。

 

また、今年のリーグ戦も昨年と同様にコロナウイルスの影響を色濃く受けた。
会場の人数制限によりサークル員全員による来場の不可、発声を伴うの応援の禁止、試合当日1週間前からの体温測定の義務化など各チームに課された制約は多かった。
コロナウイルス感染が止まらない中でも新関東リーグ内での目立った感染拡大は存在しなかったのは、それらの制約を各チームが順守し感染拡大防止を徹底したこと、そして新関東委員による潤滑な運営があったからこそである。
新関東リーグの完遂に尽力した全ての人に感謝と賛辞を送りたい。

 

来年度の1部リーグは8チームで構成され、昇格・降格が2チームと例年通りのレギュレーションで行われる予定だ。
来年度はコロナウイルスによる制約がないリーグ戦となることを願うと共に、来年度の新関東リーグにも注目していきたい。

Written by

東 孝太郎

higashi

Keywords

Recommend

コラム 2022.10.30

【新関東リーグ2022•2部Bブロックマッチハイライト】昇格に向けて勢いをつけるのはどのチームか!?

ついに始まった新関東リーグ! 昨年度2部に降格した中央大学サッカー同好会(以下:中央サカ同)、早稲田大学GUSTA(以下:早稲田GUSTA)をはじめとして、大混戦が予想される2部リーグBブロック!!…

read more とーや Dしゅんぺい
コラム 2017.03.24

【美女マネvol.18】こんなマネに新歓されたら新1プレもイチコロ!?イケイケビューティーなマネ!

こんにちは! 美女マネです!   気づけばもう3月後半。春休みが過ぎるのは本当に早いものですよね。   4年生は卒業。4月に入れば新たな1年生が入学し…

read more BeYonD 編集部
コラム 2017.07.16

【高校別OB座談会vol.5】市立浦和OB座談会 高校選手権出場の思い出を振り返る!

群雄割拠で高校サッカーの激戦区である埼玉県内で強豪として名の知れているさいたま市立浦和高等学校(以下:市立浦和)。 そんな市立浦和のOBたちに高校時代の思い出やそれぞれのサークルについてインタビュー…

read more 高橋佑輔
コラム 2017.02.07

【BMOM23】‪石井諒(2年=桐蔭学園)‬ ‪爽やかな笑顔とボールコントロールが魅力的な石井がリコタイ攻撃陣を牽引し、新シーズンを彩るタイトルを獲得した!!‬

新人戦2年生大会の決勝は慶應義塾大学理工体育会サッカー部Champagena FC(以下リコタイChampagena)が法政大学Irishを0-3で下し、プレミアカップ準優勝の雪辱を果たし、見事優勝を…

read more BeYonD 編集部
コラム 2017.12.15

【新関東リーグ2017MVP】やんちゃな王様から、真の王様へ。早稲田稲穂、長瀬が新関東リーグ2017MVPに輝く。

新関東リーグ1部2017が閉幕。優勝した早稲田大学稲穂キッカーズ(以下:早稲田稲穂)が東西対抗戦も制し、日本一に輝いた。 優勝した早稲田稲穂から、攻守ともに気迫溢れるプレーでチームを牽引したMF…

read more BeYonD 編集部
コラム 2017.08.30

【マネの技術vol.5 】〜プレを支えるテーピングの方法編〜

プレイヤーが足を痛めている…けど試合に出場したい… そんな時に必要なのがテーピング!! いつもプレイヤーがテーピングしている姿を見て、やってあげたいなと思っているマネさんもいるのではないでしょうか…

read more BeYonD 編集部
コラム 2016.11.18

【全米に見せたい】青山学院大学理工サッカー部のモチベーションムービーがすごい!!!!

2009年チャンピオンズリーグ 決勝『バルセロナvs.マンチェスターユナイテッド』 世界一を決める重要な試合前にバルセロナのグアルディオラ監督が選手にみせたこちらのビデオをご存知でしょうか?? …

read more BeYonD 編集部
コラム 2025.04.12

[新歓記事vol.6] 新入生必見!青山学院・法政大学サッカーサークル紹介!

大学サッカーサークル第6弾、今回はMARCHの青山学院大学と法政大学のサッカーサークルをご紹介します! 大学生になり、部活ほど本気ではないけれどサッカーをしたい、サッカーに関わりたいと思っている…

read more BeYonD 編集部
コラム 2017.05.31

【同好会基礎情報vol.8】あのJリーグクラブが後援している同好会カテゴリー最大規模の大会「紫京杯」とは?

サッカー同好会カテゴリーでは稀だが、都道府県内No.1を決める大会が京都には存在する。 その名も、京都学生サッカー同好会選手権大会『紫京杯』 毎年8~9月に、60以上の参加チームで行われている同好…

read more BeYonD 編集部
コラム 2024.09.06

【本日開幕】第42回サッカーマガジン杯 オープン大会2024注目チーム特集

サッカーサークル日本一を決めるマガジンカップ、通称マガ杯が今年も長野県菅平で開催される。 今年は、昨年に引き続き、東京近郊の大学に加えて関西地方や東北地方から総勢64チームが、サークル日本一の座…

read more 鶴我史弥

-PICKUP CIRCLE-