今年も開幕戦、第2節は集中開催方式で行われている。昨日のグラウンドコンディションとは打って変わり、陽気な気候のもと2節は行われた。

1試合目の対戦カードは早稲田大学FC.GUSTA（以下：早稲田グスタ）vs昨年度リーグ王者中央大学フースバルクラブ（以下：中央フースバル）。この2チームは昨年も優勝争いを繰り広げており、激しい戦いが予想された。またお互いに開幕戦を白星で飾っているため優勝するには絶対に落とすことのできない対戦となった。

（早稲田グスタスタメン）

（中央フースバルスタメン）

前半

開始早々ビッグチャンスが生まれる。

中央フースバルが蹴り込んだロングボールに対し早稲田グスタDFが処理を誤ると、エース9番小竹直輝（3年=新潟明訓）がドライブシュート。キーパーも触れられず、ゴールかと思いきやここはバーに直撃。昨年度リーグ覇者が開始早々から早稲田グスタゴールを脅かす。

立ち上がりは早稲田グスタもポゼッションスタイルを捨て、シンプルに前線の長身FW宮沢柊吾へとボールを蹴り込む。その形がハマったか、6分、宮沢が頭で反らしたボールに反応した18番杉本達郎（2年=FC 栗の木）が抜け出すも、中央フースバルDFのスライディングによりシュートブロックされてしまう。

中央フースバルはチームの心臓・苅部杜行（3年=新潟明訓）、早稲田グスタは鉄人・関慎之介（3年=浦和レッズユース）がお互いに鋭いバック回転のかかったロングフィードを展開。この質のボールを蹴る度に会場が盛り上がりを見せる。

17分には早稲田グスタ10番宮沢柊吾が左サイドから1人で打開。そのままシュートまで持ち込む。前半も中盤を過ぎると徐々に早稲田グスタがペースを握り、敵陣でプレーする時間が長くなる。

23分、左サイドで獲得したFKの場面で早稲田グスタ14番三橋友也（3年=國學院久我山）がクロスを放り込む。ゴール前で競り合いが起きると、このボールは中央フースバルDFの頭に当たり、そのままゴールへと吸い込まれていった。早稲田グスタが待望の先制点をあげる。

その後、中央フースバルはバックラインから丁寧に試合を組み立てるも早稲田グスタの激しい守備を崩せず、なかなかチャンスうぃ作ることができない。

このまま早稲田グスタが1点リードで前半を折り返す。

後半

5分、1点リードの早稲田グスタが早速追加点をあげる。味方のロングボールに抜け出した18番杉本達郎が相手の処理ミスを奪うと冷静にキーパーを交わしてゴールへと流し込んだ。リードを2点に広げ早稲田グスタベンチは喜びを爆発させる。

早稲田グスタ3番安藤悠紀（3年=早稲田摂陵）は激しいディフェンスに素晴らしいオーバーラップを見せる。

一点の欲しい中央フースバルは10分に小竹直輝と外輪三四郎（3年=狛江）がワンツーで抜け出すとラストパス。39番小嶋和典（1年=アビスパ福岡U-18）のシュートは惜しくもミートせず。

18分中央フースバル攻撃の場面で、14番鈴木一清（3年=狛江）が左サイドから右足一閃。このシュートはゴール右サイドに突き刺さり中央フースバルが一点を返す。

この得点で中央フースバルは息を吹き返したか、怒涛の攻撃が始まる。

29分、中央フースバルのコーナキックのチャンス。ゴール前で混戦が繰り広げられると、最後に小竹直輝のシュート。このシュートは惜しくも外れてしまう。

その直後の32分、中央フースバル左サイドのクロスボールに反応した小竹直樹がボレーシュート。早稲田グスタGK重松良祐（大森FC U-18）が一度はいい反応を見せるもこぼれ球を途中出場の25番森岳人（2年=水戸商業）が押し込み土壇場で同点ゴール。

このゴールに対して早稲田グスタはオフサイドの主張をし一時試合は中断するも判定は覆らず。

結果的にお互い2得点を奪い合い、注目の一戦は痛み分けとなった。