【新関東リーグ2022・2部B・第3節】集中開催初日2試合を黒星で終えた2チーム同士の対決。初白星をつかみ取るのはどちらか!?
野口日向RESULTS
新関東リーグ2022・2部B・第3節
MAPLE
キッカーズフットボールクラブ
今年の新関東リーグ二部は、第一節から第四節までが10/28~29の二日間にわたって鹿島ハイツで行われた。
初日の2試合を終え、疲労も残るなか迎えた第三節。
対戦カードは中央大学MAPLE(以下:中央MAPLE)と慶応義塾大学キッカーズフットボールクラブ(以下:慶應キッカーズ)。
両者ここまで二連敗を喫しているため、なんとしても勝利をつかみたい両チームの戦いとなった。
(中央MAPLEスタメン)
(慶應キッカーズスタメン)
前半
慶應キッカーズのキックオフで試合はスタート。前半は一進一退の攻防が続く。
1分、右サイドでボールを受けた中央MAPLE7番渡邉真之介(3年=桜が丘)が縦突破から前この試合最初のシュートを放つ。さらにその直後にも7番渡邉がルーズボールを収め、ミドルシュートを放つが枠をとらえられない。
6分、慶應キッカーズ78番竹野想多(1年=静岡学園)が右サイドから裏へ抜け、慶應キッカーズ最初のシュートを打つが、ゴール右横へとはずれる。
9分、慶應キッカーズ20番小西悠元(年=東邦大東邦)がファールを受け、ゴールから約25mの位置でフリーキックを獲得する。キッカーは10番田原千聖(3年=NYSC)。放たれたシュートはゴール右枠内へ飛ぶが、このシュートは中央MAPLE23番瀬崎達也(3年=鎌ヶ谷)のセービングによって阻まれる。
その後は両者大きいチャンスのないまま時間が進んでいく。
両チームベンチからの応援の声が響くがなかなか試合は動かない。
31分、慶應キッカーズのフリーキック。23番助安勇治(2年=日大)の放ったボールを20番小西が収め、シュートを放つが、これはキーパー正面。
33分、中央MAPLEのフリーキック。遠めの位置からゴール前に放り込まれたボールを押し込もうと波状攻撃をかける中央MAPLEだが、慶應キッカーズの堅い守備に阻まれる。
互いに決定機のないまま、ここで前半を終える。
勝利のために先制点が欲しい両者。
後半
中央MAPLEボールで後半がスタート。
中央MAPLEは、11番上坂隼平(2年=駒場)や7番渡邉を中心にワイドをうまく使いながら攻撃を組み立てていく。対する慶應キッカーズは積極的なプレスでボールを奪い、78番竹野を起点にショートカウンターでゴールに迫る。
5分、ついに均衡が破れる。敵陣深くに攻め込んだ中央MAPLEがコーナーキックを獲得。キッカーは47番山岸(3年=川越東)。中へのクロスボールはクリアされるが、跳ね返ったボールを拾った山岸がもう1度クロスを上げると11番上坂が頭で合わせる。DFにあたりこぼれたボールを5番太田颯樹(3年=中大横浜)が押し込み、中央MAPLEが待望の先制点を挙げる。
この先制点を機に試合は中央MAPLEペースとなる。
7分、左サイドでボールを受けた中央MAPLE10番木村颯人(3年=鎌倉)が縦に仕掛ける。慶應キッカーズ17番上田素己(3年=慶應義塾)の素晴らしい対応によりボールを奪取するが、47番山岸がすぐに奪い返しクロスを上げる。だがここは、慶應キッカーズGK97番若杉一暉(2年=城北)の飛び出しによりピンチを乗り切る。
さらに9分、中盤でボールを収めた中央MAPLE11番上坂が逆サイドに展開。そのままペナルティエリアまで駆け上がり、もう一度ボールを受けると、うまく切り返しゴールに迫るが、ここも慶應キッカーズ97番若杉の素晴らしい飛び出しによって阻まれる。
その後も中央MAPLEの攻勢は続く。14分、左サイドでボールを受けた10番木村のアーリークロスに11番上坂がダイビングヘッドで合わせる。惜しくもこれはクロスバーの上へとはずれてしまう。
16分、ペナルティアーク付近でボールを受けた中央MAPLE4番深田陸翔(2年=鎌倉)がサイドへ展開。11番上坂から10番木村へとつなぎ、中へとグラウンダーのクロスをあげるとファーでボールに飛び込んだ39番塚田隼(3年=石神井)が合わせ、追加点を挙げる。
まずは1点を返したい慶應キッカーズは反撃を試みる。
18分、敵陣右サイドでボールを奪った慶應キッカーズはショートカウンターで中央MAPLEゴールへと迫る。サイドに展開し、中に放り込んだクロスに慶應キッカーズ99番バークホルダー平(2年=アンダーソン)がダイビングヘッドで合わせるがここは中央MAPLE23番瀬崎の好セーブによって阻まれる。
23分、中央MAPLEに追加点のチャンスが訪れる。右サイド深くでスローインを獲得した中央MAPLEはテンポよくボールをつなぐと、10番深田がアーリークロスを上げる。このクロスにファーサイドで待っていた39番塚田が頭で合わせ、ボールはゴールへと吸い込まれる。しかし、これは惜しくもオフサイドで慶應キッカーズボールでの再開となる。
何とか点差を縮めたい慶應キッカーズだが、中央MAPLEの集中した守備をなかなか崩すことができない。
対する中央MAPLEはさらに追加点を奪いに攻撃の手を緩めない。
30分、さらに試合は動く。中央MAPLEの丁寧なビルドアップから、敵陣右サイドでボールを受けた中央MAPLE28番野口日向(2年=國學院大學久我山)の裏へのスルーパスに11番上坂が抜け出し、絶妙な切り返しで相手DFをかわすと、キーパーとの一対一を冷静に制し、リードを3点に広げた。
さらに32分、中央MAPLE10番木村のインターセプトにより、敵陣でボールを奪取する。ボールを中央の39番塚田、11番上坂へとつなぐとボールを持った上坂は切り返しマークを外してゴール右隅へとシュートを流し込んだ。
その後残り時間も中央MAPLEが主導権を握ったまま試合は終了。
終わってみれば中央MAPLEの4得点の快勝という結果に終わった。
3節を終えて、中央MAPLEは1勝2敗の勝ち点3、慶應キッカーズは3敗の勝ち点0となった。
2部残留、昇格に向けて今後の両チームの動向に注目していきたい。
Written by
野口日向
noguchihinata
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