【東洋大学学内戦決勝】終盤に就活が追い上げるもFLITTが逃げ切り頂点に
BeYonD 編集部RESULTS
アットホームカップ東洋大学学内戦 決勝
FC.FLITT
8月15日に東洋大学F.C.FLITT(以下:FLITT)と東洋大学就活してboy(以下:就活)による東洋大学学内戦の決勝戦が行われた。
両チームともに本大会が決まっているが、東洋の頂点に立つために負けられない一戦である。
決勝は大雨警報が発表されている中、大きな水たまりだらけでピッチ状態は最悪であった。
(就活のスターティングイレブン)
(FLITTのスターティングイレブン)
前半
試合が始まると大方の予想通りボールが進まず肉弾戦となる。
開始早々、就活がいい位置でFKを獲得する。
キッカーは派手なスパイクの104番狩野(4年=県立桐生)。
直接ゴールを狙うが派手に外してしまう。
その後、就活がピッチ状態の悪い中うまくボールを回していたが、先制点を取ったのはFLITTであった。
9分、FLITTのFW58番矢部(3年=埼玉栄)が左サイドで倒されてFKを得る。
これを77番安達(2年=都立駒場)が中に送るとファーサイドに飛び込んできた10番大西(熊本大付属)が右足で合わせたシュートは、ゴールに吸い込まれた。
FLITTが早い時間帯に先制点を奪うと、勢いが増し流れを掴み追加点を狙いに行く。
13分、FLITTの77番安達から14番樋下田(3年=都立高島)へ渡り、14番樋下田が裏街道で1枚DFを抜きループシュートを見せるも、枠を捉えられない。
さらに19分、FLITTは前線で58番矢部がDFに競り勝ちそのままゴール前に持ち込む。
そして、左斜め45度からの強烈なシュートがサイドネットに突き刺さり、これが追加点となった。
反撃を試みる就活は21分、左からのクロスを888番深谷(4年=県立桶川)が綺麗なトラップでおさめ、104番狩野へつなぐ。
これを104狩野がダイレクトで打つがDFにブロックされてしまう。
続く23分、就活3番池田(東京成徳深谷)のロングスローに17番佐藤(加藤学園暁秀)がオーバーヘッドで合わせるも、ゴラッソとはならず外れてしまう。
ここで前半終了。FLITTが2点リードで折り返す。肉弾戦が続き激しい試合展開であるこの試合をモノにするのはどちらのチームだ。
後半
後半最初にチャンスを作ったのは、リードしているFLITT。
5分、大きなクリアボールに反応した58番矢部がDFに競り勝ち、サイドをえぐり中に送る。
そのボールを9番清宮(2年=幕張総合)が合わせるが、就活DFの決死の守備に阻まれる。
さらにFLITTは9分、左からのCKを1度は弾かれるも3番春風(2年=東洋牛久)がダイレクトでシュートを打つ。
当たり損ねたシュートは58番矢部の足元へ。
それを豪快にゴールに蹴りこみ、試合を決めるであろう3点目、58番矢部はこの日2ゴール目を挙げた。
まだまだ諦めない就活は、高い技術で徐々に得点の雰囲気を醸し出し始める。
就活4番本間(4年=西武文理)がバイタルエリアでボールを受けると、FLITTのDFはたまらずファールをしてしまい、いい位置でFKを獲得する。
これを17番佐藤がニアを狙うが壁にぶつけてしまう。
その後も就活がゴールに迫るが、FLITTはキャプテン16番斉藤(3年=都立高島)を中心に耐える時間が続く。
そして23分、就活はハイボールのこぼれ球を55番田邉(4年=東洋牛久)が拾うと、55番田邉の時間を止めるようなループシュートがネットを揺らす。
就活は1点返し反撃の兆しが見えた。
さらに直後、就活は長身の190番(4年=川口北)から中の17番佐藤へ渡ると、これを右足一閃。
スコアを3-2とする。
しかし反撃も遅し、ここで試合終了のホイッスルが鳴り響いた。
就活は、東洋大学fascinerと東洋大学F.C.ゆなの連合4年生チームであり、さすが高い技術と経験が光った。あの悪天候の中でのパス回しに会場がどよめく場面もあった。
優勝したFLITTは58番矢部がスピード・強さ・決定力を見せつけ、圧倒的な存在感を示した。彼の個人技は本大会でも注目だ。
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