【新関東リーグ2023・2部A・第4節】 リーグ戦折り返しとなる今節を勝利で飾ったのは一体どっちだ!?
波田野渓人RESULTS
新関東リーグ2023・2部A・第4節
FC立教
白金FC
11/11(土)鹿島ハイツスポーツプラザにて、明治学院大学白金FC(以下:明学白金)と立教大学FC立教(以下:F立)の新関東リーグ第4節が行われた。
攻めのスタイルを強みとする両者の激闘は、どちらに軍配が上がるのだろうか。
(明治学院大学白金FCスタメン)
前半
前半は明学白金のキックオフで始まった。
試合開始早々から、F立の67番後藤勇翔(2年=専修大松戸)、34番青砥祥太(2年=東北学院)、11番松永尚之(3年=宇都宮)の中盤3枚が中心となり、早い攻守の切り替えで、縦に推進力のある攻撃を繰り返す。
一方の明学白金は中盤の底で8番谷口大斗(3年=日大)がボールを散らし、ゲームメイクをする。両者ともに堅守速攻のスタイルで互いに攻撃を組み立てていくが、拮抗した状態が続く。
拮抗した状態を打ち破ったのはF立だった。
前半6分、F立の11番松永尚之(3年=宇都宮)が右サイドを抜け出し、ミドルシュートを放ち決定機を演出する。
その直後の前半8分、中盤からの鋭い縦パスを10番松田龍治(3年=桃山学院)が華麗なターンで抜け出しGKとの一対一を冷静に流し込み、先制点を獲る。
先制点を取られ反撃をしたい明学白金は前線から更に強いプレスをかけ、F立に迫る。
すると早くも前半12分、中盤から強力なプレスでボールを奪い23番伊原史也(3年=武南)が相手DFの間をうまく抜け出しGKとの一対一を冷静に流し込み同点に追いつく。
再び振り出しに戻った両チーム。中盤同士の熱いデュエルが繰り広げられ、何度かチャンスを演出する両チームだが、両バックラインはそれを許さない。
再びチャンスを掴んだのはF立だった。前半の23分に67番後藤勇翔が中盤でボールを拾い、10番松田龍治がいち早く抜け出し持ち出しシュートを放つが枠の外。
その直後の24分、15番渡辺峻汰郎(1年=武南)がバイタルに侵入しドリブルを仕掛け相手のファールを誘い絶好の位置でFK獲得。15番渡辺峻汰郎が蹴ったボールは壁の下を抜ける強烈なシュートだったが惜しくも枠の外に流れた。
しかし均衡を破ったのは明学白金だった。28分、明学白金が左サイドで巧みな連携でボールを回しながら中盤まで運び、13番村木美琉(3年=新潟明訓)がバイタルエリアでフリーで持ち出す。そのまま冷静に左隅にシュートを流し込み、明学白金が逆転。
前半は両者ともに譲らない展開が多く続いたが、両者ともに上手く流れを掴みチャンスメイクをしていた。F立は1点ビハインドで後半を折り返すが、後半の試合の組み立て方に注目したい。
後半
後半は明学白金ボールで試合が始まったが、1点を追いかけるF立がハイプレスで明学白金に食らいつく。
一方の明学白金も負けずにさらに強いプレスで相手チームを脅かす。
明学白金は前線の3枚が鬼気迫る勢いで相手DFに詰め寄りプレスをかけ、詰まらせたところを刈り取る徹底的なサッカーを魅せていく。
明学白金の前線からの守備に苦しめられているF立は中盤から素早くFWの9番若菜康介(3年=東久留米総合)にボールを集め、攻撃を仕掛けていく。
戦況は芸術的なゴールで動き出す。後半8分、明学白金は中盤からロングボールを左サイドに展開し9 番瀧野陸(3年=国学院栃木)が抜け出しすぐさまセンタリングを上げる。センタリングは弾かれたが、そのこぼれ球を13番村木美琉が拾いペナルティエリア左角にいた23番伊原史也に預け、すぐさま右足でキーパーの上を越す芸術的なシュートを決め、3対1と相手を突き放す。
なんとしても追加点が欲しいF立は、相手のプレスを掻い潜り素早くFWの裏にボールを入れることで選局の打開を図る。すると後半15分、9番若菜康介が献身的な守備で相手DFからボールを奪い、即座にフリーの52番小松勇統(1年=駒澤)に預ける。それを冷静に左足で流し込み、1点差に詰め寄る。
追い上げるF立と、勝ち越してもなお前線から脅威的なプレスを続ける明学白金は互いに譲らない展開が続いていく。
一瞬たりとも気の抜けない試合展開で、鍵を握っていたのは中盤でのぶつかりあいだった。両者ともに技術力が高く献身的な守備でチームを支えており非常にレベルの高いマッチアップを繰り広げていた。
しかし試合を動かしたのは、前線から強烈なプレスをかけ続けていた明学白金だった。
後半27分、明学白金は中盤8番谷口大斗(3年=日大)を中心に右サイドを崩し、ライナー性のクロスを上げる。中にいたフリーの9番瀧野陸が合わせるかと思いきや、スルー。完全にフリーになった23番伊原史也が冷静に流し込みこの日ハットトリックを達成し更に突き放す。
この得点が決定的となり明学白金ペースで試合は進んでいったが、試合終盤の後半31分、明学白金バックラインの連携ミスをF立52番小松勇統(1年=駒澤)が見逃さず奪いとり、執念で流し込んだ。
しかしF立の反撃も及ばず、試合終了。明治学院白金FCと立教大学FC立教の試合は4ー3で明学白金に軍配が上がった。
シーソーゲームとなった今節はピッチ外にも伝わるほどに気迫溢れる熱い展開となった。
今後もリーグ戦は続いていくが、このような試合が続けば優勝するチームはどこになるのか最後まで分からないだろう。
まだまだ試合は残っているのでリーグ戦を通して各チームが成長していく姿を見てみたい。
Written by
波田野渓人
hatanokeito
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