大会2日目のグループL第三節。このグループの再注目カードである早稲田大学FC.GUSTA（以下:GUSTA）と早稲田大学理工サッカー部（以下:リコサ）の「早稲田ダービー」が行われた。

両チームは同じ早稲田のサークルであり、昨年の早稲田大学学内戦では1-0でGUSTA、新関東リーグ1部では2-0でリコサが勝利するなど直近成績でもほぼ互角でまさに「ダービー」と呼ぶにふさわしい因縁のカードである。

両チームとも予選突破のため、そして早稲田のプライドのため負けられない一戦である。

【GUSTAスターティングメンバー】

【リコサスターティングメンバー】

前半

立ち上がりから両チームのスタイルの違いが顕著に表れた。堅守速攻を軸に最終ラインからのロングボールで攻め込むリコサに対し、GUSTAは中盤から丁寧にパスをつなぎゴールに迫る。序盤から互いの持ち味がぶつかり合う展開となった。

試合は早速動く。

前半5分、リコサの左からのコーナーキックのこぼれ球を最後は98番須賀琉斗（2年＝東葛飾）が押し込み幸先よく先制に成功する。

昨年10月のリーグ戦で対戦した際もCKのこぼれ球から先制に成功しており、まさにその再現のような先制ゴールとなった。

その後もGUSTAが中盤64番バンヒューゾン春希（3年＝アビスパ福岡U18）と5番高橋壮史（3年＝成立学園）のダブルボランチを中心にボールを保持しゴール前までは迫るものの、リコサの粘り強い守備の前になかなかシュートまでは持ちこめない展開が続く。一方リコサも、FWの7番狩野拓夢（3年＝県立浦和）をターゲットに長いボールを狙うも、GUSTAのDF1番岩本慧（3年＝洛南）を中心とした堅い守備陣が跳ね返す。

両チームなかなかチャンスを作れない展開が続き、このまま前半終了かと思われたラストプレーで追加点が生まれる。右コーナーキックから大外でフリーになったリコサ2番渡邉海（3年＝県立浦和）が頭で合わせてゴールに突き刺す。前半終了間際の理想的な時間で2点目を挙げた。

後半

巻き返しを図るグスタは後半開始直後から47番青木展（2年＝早大学院）を起点に打開を狙う。1番岩本の縦パスを受けた5番高橋がターンから裏に抜けた47番青木にスルーパス、この青木のシュートは惜しくもゴール右に外れる。直後も青木が相手DFを交わしシュートを放つもリコサGKのファインセーブに阻まれる。23分にはゴール前のFKのチャンスで64番バンヒューゾンが右隅を狙ったシュートを放つもこれもファインセーブに阻まれる。

26分には岩本のロングボールを青木が落とし最後は右サイド9番尾藤匠人（3年＝早大本庄）がフリーでシュートを放つもこれも惜しくも枠の上。

その後も何としても得点が欲しいグスタはゴール前に人数をかけ再三チャンスを作るも、リコサの集中した全員守備を最後までこじ開けることができず。そのまま試合終了。

リコサが2-0で勝利を飾り、予選リーグ3連勝で見事グループ1位を決めた。一方敗れたグスタは他会場の結果によりグループ3位に転落。今大会の優勝候補がまさかの予選敗退となった。