【就活記事vol.1】早稲田稲穂 米澤直也(4年=早稲田実業)の某大手広告会社の内定獲得に迫る!

BeYonD 編集部

某大手広告会社1に就職予定の早稲田大学稲穂キッカーズ(以下:早稲田稲穂)6番米澤直也(4年=早稲田実業)の就職活動に迫った。

早稲田稲穂では、副キャプテンを務め“対人負け知らず”のサイドバックとして3冠日本一に貢献した。幹部になった理由は、チームを指揮する側は学生であり、選手は同じ学生に評価される。そこで、不満を与えチームがバラバラにならないようにしたいという事が大きな理由。

そして米澤は、“異なる価値観を持ったメンバー全員がチームのために何かしらのプラスの行動を”というチーム作りに励む。モチベーションが低い選手とのコミュニケーションを大切にし、チームを活気づけるような役割を果たした。ブラジル体操の際に折り返しの時に、みんなの表情を確認するなどチームの状況へのセンサーは常にあった。

そんな米澤の就職活動という視点を持って、昨年の夏から振り返りたいと思う。

3df73933-6ddd-4fbf-8e0e-1e48ed0eaf8f

2017年の夏

8:2(サッカー:就活)

チームの目標のカップ戦、マガジン杯、リーグ戦制覇の3冠に向けて、2冠目のマガジン杯制覇にとにかく集中していた。去年は、3冠の内マガジン杯のみ準優勝という結果であった中、プレッシャーや難しさをチームは感じていた。しかし、米澤は、プレッシャーや難しさを強く感じていた中で、「楽しむ」ことに重きを置いており、その先に優勝が付いてくると考えていた。サッカーを「楽しむ」雰囲気をチームに伝染させ、プレッシャーなどを感じつつも非常に良い雰囲気を作りあげ、2冠目のマガジン杯を制覇した。米澤は、当時を一言で表すと「楽しい」と表現するほど雰囲気がいいチームを作れていたのだろう。

一方の就活においては、チームのオフの合間に行くしかなかったため参加が難しかった。夏インターンには、1社参加したものの選考を受けて雰囲気を味わっただけであった。父親の反面教師で安定をとにかく求めていた。「メーカー(製造業)がいいな。まあ就活はしっかりやろう」となんとなく考えていた。当時は、大手企業かつ家庭の時間を大切に安定できる企業に入ることが成功だと考えていた。

 

引退した時

0:10(サッカー:就活)

チームは、リーグ戦5勝2分で無敗優勝。日本一決定戦では、PK戦で勝利し3冠日本一という伝説を作った。米澤自身も「やりきった」と完全燃焼。しかし、米澤は最後のこの試合で人生初めてのレッドカードをもらった。泣きながらグランドを去るが、どこに行ったらいいかもわからずにいた。本来なら、応援メンバーに混ざってはいけないのだが、最前列で応援していた熱い男だ。モチベーションは、完全に就活に向かっていたと話す。

そこから、就活モードに入ると思われたが、年末にロンドンへ大切な人に会いに行くイベントがあり、バタバタしてしまっていたため、就活を本格的に行えなかった。しかし、その時にある某大手広告会社2勤務の30個上の早稲田稲穂OBを思い出す。OBの方は、2年次の日本一決定戦で米澤のプレーを高評価し、「うちの会社に来い!」と米澤に声を掛けたのだ。米澤は、一思いにこのOBの方に連絡すると「タイミングが遅い!まあ、どうにかする!紙とペンはあるか!」と勢いを持って聞かれたが、ショッピング中の米澤は「すみません。持っていません」と答えた。するとOBの方は「広告会社と言えば、紙とペンだろ!!」と米澤に喝を入れる。そんなこともあったが、米澤は某大手広告会社2の社員の方々にお会いするアポを取ることができた。

この社員の方とお会いする直前の正月に兄との出会いがある。そこで、兄から「人生の大半を仕事に費やす。そこで楽しめる、やりたい仕事でないともったいない」という言葉を受ける。夏はとにかく安定を求めていた米澤だが、ここで楽しめる仕事をしたいという考えに180度変わった。

その直後に、某大手広告会社2の社員の方の話を聞き、広告業界に興味を持ち始めた。広告業界以外にも金融業界やスポーツメーカーにエントリーする。その中で、広告業界は圧倒的に志望度が高く、某大手広告会社2の社員16人とのOB訪問を重ね、自身も完全なるガチガチロジックの志望理由を作れていたと話す。

迎えた4月。某大手広告会社2の本選考1次。某大手広告会社2から大変よくしてもらったこともあり、内々定をもらえると自信を持っていた米澤。しかし、その後の某大手広告会社1の1次選考の直前に某大手広告会社2の1次選考不合格の結果を知る。顔も心も真っ青なまま某大手広告会社1の1次選考に臨む。この選考が終わった後も第一志望であった某大手広告会社2の不合格を引きずっていた。米澤は、人間不信にさえ陥ってしまっていた。

窮地に立った米澤は、志望度の高い印刷業界の書類落ちなども畳みかかり、背水の陣でOB訪問3人の某大手広告会社1の最終選考に臨む。米澤自身は、受かると思っておらず金融会社から内々定をもらっていたため、金融マンになる覚悟をしていた。

追い込まれ続けてきた米澤に人生最大級の好機が訪れる。それは、某大手広告会社1からの内々定の連絡だ。某大手広告会社2の落選からの大逆転の出来事であった。

 

早稲田稲穂時代には、下級生の頃から活躍を見せ、多くのタイトルを獲り3冠日本一をも手にした米澤。同好会カテゴリの誰もが憧れるキャリアを積んだであろう。しかし、就活でどん底を味合う。その中で、早稲田稲穂で幹部としてのチーム作りや3冠の重圧などの苦境を乗り越えた経験が活かされたのか。就活でも最後に大逆転。米澤自身も同好会カテゴリに全力で取り組んだ経験があったからこそ成功できたと断言していた。

e7b0a127-7c5a-4ad2-94b2-4a2746217e5a

米澤からのメッセージ

「“理想の仕事=自身の強み×やりたい事”をよく考え、志望会社を決めてみてください。今サークルで何をするか考え、熱を持って取り組めば理想の会社に入ることができます。面接でも、稲穂のことしか話していないので、本気でチーム作りに励んでよかったと思っています。それと、就活時期に大人を信じすぎてはいけないよ(笑)」

 

アットホームカップや新関東リーグに向けて、切磋琢磨・試行錯誤・一致団結していると思います。みなさんのサッカーや就活の成功を期待しています。

早稲田大学 稲穂キッカーズのチームページ

Written by

BeYonD 編集部

beyond

BeYonD編集部です。

Keywords

Recommend

コラム 2017.01.07

新チーム始動インタビュー第2弾”中央大学フースバルクラブ 若杉俊介”

2017年になり、新チームが始動した中央大学フースバルクラブ。キャプテンの若杉俊介(2年=新潟明訓)を取材した。 (写真 左はキャプテンの若杉、右は副キャプテンの大石) 2015-20…

read more BeYonD 編集部
コラム 2024.04.14

【新歓記事vol.5】法政大学新入生必見!法政サッカーサークル比較してみました!!

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます! 今回の記事では、法政大学のサッカーサークルを紹介していきます! 数あるサッカーサークルの中でも新関東に所属している2チーム、工体連サッカー部(以後:工…

read more BeYonD 編集部
コラム 2016.11.07

【同好会基礎情報Vol. 3】秀才揃い?!理工系リーグとは?

  大学サッカー同好会カテゴリーの様々な大会・イベントなどについて解説する連載企画。   今回の第3弾では、こちらも最近よく聞くようになった「理工系リーグ」につい…

read more BeYonD 編集部
コラム 2021.03.25

【新歓記事2021】vol.1 早稲田大学サッカーサークルその1

サッカーサークルに入りたい!マネージャーとして選手をサポートしてみたい!そんな風に思っているけれど、迷ってしまっている新入生の皆さん! 今年も新型コロナウイルスの影響下で、サークル選びの判断材料が少…

read more 後藤直也
コラム 2018.06.15

【BMOM98】西出有佑(3年=座間)が伝統の中大ダービーを制する決勝点!!

来たる6月10日、中央大学フースバルクラブ(:以下中央フースバル)と中央大学サッカー同好会(:以下中大サカ同)の両チームが待ちわびた因縁の中大対決がサークル界の「埼玉スタジアム2002」、ZOZOパー…

read more BeYonD 編集部
コラム 2017.02.18

【新人戦1年生大会①】総集編

【優勝】 中央大学体同連フースバルクラブA 【総評】 2月7・8日に行われた新人戦1年生①は中央大学フースバル同士の決勝戦となり、圧倒的な層の厚さを見せつけ"フースバルの大会…

read more BeYonD 編集部
コラム 2018.05.16

【BMOM93】中島剣士郎(2年=早大本庄)が稲穂を優勝へ導く意地の一発!

5/13〜14に鹿島ハイツで開催された稲穂カップ2018は、早稲田大学稲穂キッカーズA(以下:稲穂)が慶応義塾大学キッカーズフットボールクラブ(以下:キッカーズ)を1-0で撃破し稲穂の優勝で幕を閉じた…

read more BeYonD 編集部
コラム 2017.02.11

【BMOM25】 伴勇(1年=松本山雅Y) 寄せ集めのチームを決勝まで導いたキャプテンの心意気が歓喜の瞬間をもたらす!

新人戦1年生大会②の決勝戦は成蹊大学FC kanoaと法政大学学団連サッカー部の激しい攻防が繰り広げられた。技巧派集団法政学団連の攻撃陣を無失点で抑え込み、1-0の接戦をものにした成蹊大学FC kan…

read more BeYonD 編集部
コラム 2017.03.08

【チームの根vol.2】 ”モモレンジャー” 法政大学学団連サッカー部 高野勇貴(3年=日大習志野)

ピッチに立てるのは11人。ただチームの力はその11人じゃ決まらない。自分を下手くそ、盛り上げ役と表した男の胸に秘めた思いに迫った。     法政大学学団連サッカー部 …

read more BeYonD 編集部
コラム 2022.08.13

サークルと関わりの多いクリアソンってどんな会社?

本日は大学時代には関西学院大学サッカー部のキャプテンとして日本一に輝き、プロとして徳島ヴォルティスでプレー。その後クリアソン新宿のキャプテンとしてJFL昇格に導くといったすご経歴をお持ちの井筒陸也さん…

read more とーや Dしゅんぺい

-PICKUP CIRCLE-