【新関東リーグ2022・1部・1節マッチハイライト】新関東1部が遂に開幕!大事な初戦を手にしたチームは⁉

山田大晴

11月5日、先週の新関東2部に引き続き、新関東リーグ2022の1部リーグが、茨城県、鹿島ハイツスポーツプラザで開幕した。前回王者である早稲田大学稲穂キッカーズや、マガジンカップ準優勝の中央大学フースバルクラブなどが顔を揃える中、昨年度2部から昇格を果たした青山学院大学サッカー部や明治大学Groovy kidsが新たに加わり優勝を争う。今年度は、二日間で第3節を消化するという集中開催で行われる過密日程であるが、多くの勝ち点を重ね良いスタートを切るのは果たしてどのチームとなるのか。注目の戦いが幕を開ける。

第1節:早稲田稲穂キッカーズvs中央大学フースバル

3年ぶりとなるマガジンカップで見事に日本一の栄冠に輝いた強豪、早稲田大学稲穂キッカーズ(以下:早稲田稲穂)と、同じくマガジンカップでは準優勝の中央大学フースバルクラブ(以下:中央フースバル)が、新関東1部第1節から両者相まみえた。

立ち上がりから早稲田稲穂が押し込む展開、4番横井創(3年=早稲田実業)のロングフィードから11番蔵田旺祐(3年=早稲田実業)のドリブルやクロスを中心に攻撃を組み立てていく。一方の中央フースバルは、最終ラインからビルドアップを試みるものの、稲穂の強度の高いプレッシングにより思うようにボールを運ぶことができない。その後はお互いロングボールを中心にチャンスを作っていくが、体を張った守備で前半は0-0のまま折り返す。

後半も入りから両チーム強度の高いプレーで締まりのあるゲームが続く。中央フースバルはビルドアップ時に積極的にサイドバックにボールをつけ保持しようとするが、シュートまでたどり着くことができない。そんな中、ショートカウンターから11番蔵田が絶妙なクロスを上げ、それをファーサイドで33番双木駿(2年=早稲田本庄)が合わせゴールに突き刺す。早稲田稲穂に貴重な先制点が生まれる。その後は中央フースバルが攻勢に出て前がかりになったところを早稲田稲穂がカウンターで追加点を狙う展開になる。最後まで中央フースバルが猛攻を仕掛けるも、早稲田稲穂が堅い守備で1点を守り切り勝利を掴み取った。

 

第1節:早稲田理工サッカー部vs青山学院大学理工サッカー部

今年の2022理工カップでは見事に優勝の栄冠に輝いた早稲田理工サッカー部(以下:早稲田理工)と、去年新関東2部で優勝を果たし1部に昇格を果たした青理サッカー部(以下:青理)の理系チーム同士の対戦が実現した。

前半から早稲田理工が中心にボールを握り、正確なロングフィードからサイドへと展開し攻撃を仕掛けていく。そんな中、早稲田理工19番青木信篤(3年=米子東)が右サイドを突破してクロスを上げる。ファーへと流れクリアされるものの、それを拾った8番佐々木寛永(3年=早大本庄)がゴールライン際で粘り、再びクロス、キーパーに一度キャッチされるも、ファンブルのこぼれ球に反応した55番石田有人(2年=早稲田実業)が押し込み貴重な先制点を挙げる。後半、青理に同点に追いつかれるものの、試合終了間際、2列目から抜け出した77番奥田大夢(2年=専修松戸)が40番小柳涼(1年=桐光学園)からのスローインを受けてクロスをあげ、32番松永昇大(1年=早稲田実業)が頭で合わせ、見事な勝ち越しゴールで試合終了。理系同士の対戦は、早稲田理工に軍配が上がった。

 

第1節:明治Groovy kids.vs明治生田サッカー部蹴友会

青理サッカー部と同じく新関東2部から見事に昇格を果たし、明治学内戦でも優勝の座に輝いた明治大学Groovy kids(以下:明治Groovy)と、ここ5年間しぶとく新関東1部に所属する明治大学生田サッカー部蹴友会(以下:明治生田)の明治ダービーが第1節から実現。

試合は前半から明治Groovyが果敢な攻撃を見せ幾度となくチャンスを作る。しかしながら後半15分、明治生田2番、伊藤詠人(3年=真岡)からの浮かしたボールに反応した21番水野真成(2年=検見川)が相手DFに囲まれながらサイドにいた9番中野耕太郎(2年=國學院久我山)にパスし振りぬいてそのままゴール。明治生田が貴重な先制点を挙げる。このまま試合終了かと思われた後半32分、コーナーキックのセカンドボールに反応しクロスを上げ、明治生田のクリアに反応した45番諏訪颯士(2年=鹿児島)が右足を振りぬき同点に追いつきそのまま試合終了。明治生田にとってはほろ苦い初戦となった。

 

第1節:立教大学サッカー愛好会vs早稲田HUMAN.FC

去年の新関東は3位という見事な成績を残した立教大学サッカー愛好会(以下:立愛)と、マガジンカップでは4位という好成績を残した早稲田大学HUMAN.FC(以下:HUMAN)の試合が行われた。

試合は序盤から動く。前半3分、右サイドからのクロスに反応した立愛10番高田悠生(3年)がゴール。続けて前半25分、立愛77番高田舜(2年)がコーナーキックを直接決めて2点目を挙げる。勢いに乗った立愛は、後半開始5分にも、右サイドの崩しから10番高田が2点目となるゴールを上げ3点の差をつけるという展開。このままでは黙っていられないHUMANは後半31分、右サイドのクロスに反応した14番水口優太(2年=三鷹)がゴールを上げると、後半34分にも、コーナーキックから25番名古路立樹(2年=千種)がヘディングで合わせ2点目、このまま何とか同点に追いつきたいところだったが、ここで試合終了。前半から着々と点数を重ねた立教大学サッカー愛好会が貴重な勝ち点3を掴んだ。

 

 

Written by

山田大晴

yamada

Keywords

Recommend

コラム 2020.02.22

【BMOM 140】橋爪健(1年=西武文理)中央フースバル、期待の新人エースが優勝の立役者に!

2/17(金)に日野陸上競技場で行われた中央大学学内戦の決勝戦はPKの末、中央大学体同連フースバル(以下:中央大学フース)が中央大学サッカー同好会(以下:中央サカ同)に勝利し、中央大学No.1の栄光を…

read more BeYonD 編集部
コラム 2022.02.07

[JAPAN PACK 2022]包装業界の祭典が2/15に開幕!!

いったい何の記事かと思われた皆さんすみません(笑)! 今年度より新スポンサーになって頂いた株式会社フジキカイ様も参加される包装業界のイベントについてのお知らせになります! 2022年2月15〜…

read more BeYonD 編集部
コラム 2021.05.12

写真に秘めたマネージャーの想いに迫る!

  風薫る5月がやってまいりました! 新歓活動も終盤を迎えた頃ではないでしょうか? 今回は、新マネージャーもプレイヤーの皆さんも必見!! マネージャーの仕事の一つでもある、"写真撮影…

read more BeYonD 編集部
コラム 2020.04.29

【チーム特集】早稲田大学FC.GUSTA

今回は【インスタ企画 良い写いいね大会】において、 見事3231いいねを獲得して第1グループ優勝を果たした「早稲田大学FC.GUSTA」に独占インタビューを行いました! GUSTAの魅力や強さ…

read more BeYonD 編集部
コラム 2017.03.20

【マネの技術Vol.1】消毒液は使わない?プレが怪我した時に使える技術〈応急処置編〉

マネージャーをしていると、プレイヤーの怪我の手当ては日常茶飯事。でも、なんとなく知っている知識でなんとなく行っていませんか?是非この記事を読んで応急処置をマスターし、知識と技術をもったマネージャーにな…

read more BeYonD 編集部
コラム 2023.06.01

【注目の1年生紹介記事vol.1】早稲田大学HUMAN F.C.と立教大学立教サッカー愛好会の注目の1年生を紹介!

みなさま、お疲れ様です!新歓期が終わって、三学年が揃い非常に盛り上がってきている時期かと思われます。 そこで今回は、早稲田大学HUMAN.FC.、立教大学立教サッカー愛好会から一名ずつ、これから活躍…

read more 仲田一真
コラム 2018.11.23

チェルシーファン必見!!ディディエ・ドログバの来日決定!我ら大学生が盛り上げろ!!

皆様、いかがお過ごしでしょうか?   本日は、チェルシーファンのみならずサッカーファンの胸が熱くなるようなイベント情報をお送りします!   チェルシーFC×…

read more BeYonD 編集部
コラム 2016.11.04

【新関東FL1部第4節 ・第5節】マッチプレビュー

1位 早稲田大学稲穂キッカーズ 勝ち点9と首位を走る稲穂は今週末、中央大学フースバルクラブと立教大学サッカー愛好会と対戦する。稲穂は11月3日にアットホームカップ決勝を戦った。この試合が土曜日の…

read more BeYonD 編集部
コラム 2016.11.11

【BMOM9】CB福田拓也(3年) 先制点を挙げ勝利に貢献

 攻守の要  福田   第5節、4連勝で勝ち点12と首位を走る稲穂は、勝ち点1差の立教愛好会と対戦した。結果は誰もが驚いただろう。5-0で稲穂が大勝した。稲穂の攻撃陣が爆発するきっか…

read more BeYonD 編集部
コラム 2017.10.28

【新関東リーグ2017・1部第3節】連勝中の2チームが敗れ3冠をかけた覇者が僅差で首位へ踊り出る!1部全4試合をハイライト!

爽やかな秋の空模様の中、新関東リーグ1部第3節が行われた。 早稲田稲穂 - 明治体同連 1試合目はマガハイ優勝の早稲田大学稲穂キッカーズ(以下:早稲田稲穂)と同大会準優勝の明治大学体同連サ…

read more BeYonD 編集部

-PICKUP CIRCLE-