【関東同好会トレセン】体育会相手に先制するも逆転負け。リーダー不在が課題か
BeYonD 編集部RESULTS
関東同好会トレセン2016強化試合
体育会サッカー部
今年7月から「刺激」「指導」「世界」の3本の柱を軸に関東のサッカー同好会から集められた、高い技術、モチベーションを兼ね備えた選手たちで構成される関東同好会トレセン。約半年かけて1つのチームとしてスペイン遠征を目指してきた、彼らの初の対外試合が、晴天の秋晴れの中、10月16日東京国際大学坂戸キャンパスグラウンドにて行われた。
1本目:
関東同好会トレセンはこれが初めての対外試合ということもあり開始序盤、連携ミスが目立つ。開始2分中盤でのパスミスを東京国際大(※以下東国大)46番が奪いドリブルで抜け出す。ファーストシュートを東国大が取る。しかし関東同好会トレセンも諸井(日法/1年=鹿島学園)を中心に小刻みにパスを繋ぎリズムを作る。5分中盤でのパスカットから諸井が鮮やかなループパス。これに抜け出した村上(國學院ROSSO/2年=郡山商業)がドリブルで30メートル独走し、冷静にゴール左隅に流し込む。関東同好会トレセンが高い個人技で良い時間帯に先制点を決める。しかし東国大も体育会としてのプライドがある。失点後CBとボランチを中心にボールを保持する時間を増やし、ワイドなサッカーを展開する。関東同好会トレセンは東国大のグランドを大きく使うサッカーに対応できず、左サイドを崩される場面が目立つが、CBの高木(早稲田GUSTA/1年=湘南)、上月(日法/2年=西武文理)が体を張った守備で最後のところをやらせない。31分東国大97番のクロスに73番がドンピシャで合わせたかに思われたが、関東同好会トレセン、山崎(日大BAMBINO/3年=東大和南)が飛び出し、間一髪のところでセーブ。前半を関東同好会トレセン、大石(日法/3年=桐朋)がキャプテンとして声を出しゲームを閉め前半を1-0で折り返す。
2本目:
メンバーを全員入れ替えた関東同好会トレセンは厳しい戦いを強いられる。体格的に小柄な選手が多く、支配される時間が長く続く。前半同様に初の対外試合の影響か、守備で入れ替わってしまう連携ミスが目立つ。しかし関東同好会トレセンは松下イゴール監督の目指す、足元で繋ぐパスワークを体現し、徐々にペースを握り始める。右SB二瓶(日大BAMBINO/1年=関東第一)が高い位置でボールを受け始めると、後半開始15分二瓶を中心に吉岡(中央SIMBA/2年=中央大杉並)横パスを受け大野(早稲田GUSTA/2年=柏陽)にスルーパス、折り返すがここは中に合わず。二瓶は関東第一時代に主力としてインターハイベスト4に貢献した選手、この辺りはさすがの技術と戦術眼を持つ。関東同好会トレセンがペースを掴みかけたかに見えたが、22分自陣ペナルティーエリア付近でCBがイージーなパスミス、これを東国大20番が奪い抜け出し、たまらずキーパーがエリア内でファール。PKを20番が右隅に決め失点。シンプルなミスから同点とされてしまう。完全にペースを東国大に持ってかれてしまい立て続けに決定的なチャンスを作られてしまう。それでも関東同好会トレセンも選抜メンバーであるという意地を見せる。31分、加藤(早稲田GUSTA/2年=川和)のロングフィードに升田(早稲田GUSTA/1年=専大松戸)が抜け出し古平(早稲田GUSTA/3年=専大松戸)と繋ぎ、古平が大野に決定的なスルーパス。大野が丁寧に流しこむが、ここはキーパーがナイスセーブ。普段のサークルであれば確実に決めているであろうが今回の相手は体育会、簡単にはゴールを奪えない。試合終盤、東国大は58番→22番と流れるようなパスワークで繋ぎ得点。関東同好会トレセンはこのゴールで完全に意気消沈。2本目を0-2で落としてしまう。
(2本目メンバー)
3本目:
2本合計1-2で負けている関東同好会トレセンとしては負けられない3本目。1本目に出たメンバーを中心にし、勝ちに行く。しかし開始早々中盤からキーパーへのバックパスを奪われ痛恨の失点。勝利を目指す関東同好会トレセンにとっては幸先が悪い。それでも1本目同様に諸井を中心にリズムを作る。8分には高橋(神大Esperance/1年=弥栄)が右からグラウンダーのアーリークロスを上げ、ファーサイドで日高(早稲田GUSTA/1年=大分上野丘)が合わせるが惜しくもシュートはサイドネット。諸井は中盤でタメを作れ、パス回しの中心になれる選手。ボールを支配される関東同好会トレセンはCBの高木、上月を中心に中盤の低い位置でブロックを作る戦術に変更。この戦術変更を皮切りに、20分、カウンターから右サイドで二瓶が高橋にボールをはたき、ゴール前に走りこんだ二瓶が中で再び合わせる。得点には繋がらなかったが、関東同好会トレセンは久しぶりのチャンス。試合終盤にかけて再三チャンスを作りだしたが、いずれも得点には繋がらず。3本目を0-1で落としてしまった。
初の対外試合を終えて、松下イゴール監督は「攻撃の面ではやれた部分があったが、守備で単調なミスから自滅してしまった。悪い流れの時に後ろの選手は喋れるが、前線で指示を出せる選手がいないのが、立て直せなかった要因。今後ピッチの中で指揮を取ってくれる絶対的なリーダーになるのは誰なのか、そういう選手が現れることを期待したい。」と語っている。同好会の選手は体育会にも負けず劣らずの技術を持っているが、メンタルの部分ではやはり体育会の選手には敵わなかった。スペイン遠征までの残り2ヶ月間でどこまで意識を変えることができるのか、今後の関東同好会トレセンに期待がかかる。
参加選手
河合 健吾(専修サッカー愛好会/2年=専大松戸)
山崎 聖人(日本大学BAMBINO/3年=東大和南)
村上 優太(國學院大學ROSSO/1年=富山東)
佐藤 皐(日本大学BAMBINO/1年=佐野日大)
上月 優雅(日本大学法学部サッカー部/2年=西武文理)
榎田 雄多(成蹊大学フットサルクラブ/3年=東大和南)
高木 聡汰(早稲田大学GUSTA/1年=湘南)
遠藤 慎(日本大学BAMBINO/1年=藤沢清流)
二瓶 亮(日本大学BAMBINO/1年=関東第一)
真野 隼伸(中央大学SIMBA/2年=刈谷)
吉岡 遼(中央大学SIMBA/2年=中大杉並)
武内 孝輔(神奈川大学Esperance/1年=弥栄)
大石 祐太(日本大学法学部サッカー部/3年=桐朋)
渡邉 克幸(日本大学法学部サッカー部/2年=西武文理)
高橋 彩輝(神奈川大学Esperance/1年=弥栄)
石井 諒(慶應義塾大学理工学部体育会サッカー部/2年=桐蔭)
津田 慎太朗(國學院大学ROSSO/2年=奈良育英)
加藤 弘基(早稲田大学GUSTA/2年=川和)
本多 悟郎(明治学院大学白金FC/4年=日本学園)
古平 翔太(早稲田大学GUSTA/3年=専大松戸)
升田 圭亮(早稲田大学GUSTA/1年=専大松戸)
大野 奨平(早稲田大学GUSTA/2年=柏陽)
野々村 大輝(日本大学BAMBINO/1年=東久留米総合)
斎藤 亮輔(日本大学BAMBINO/1年=矢板中央)
今川 一輝(中央大学SIMBA/2年=富山第一)
諸井 悠理(日本大学法学部サッカー部/1年=鹿島学園)
村上 涼(國學院大学ROSSO/2年=郡山商業)
日高 拓海(早稲田大学GUSTA/1年=大分上野丘)
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BeYonD 編集部
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