【新関東リーグ2017・1部最終節】早稲田グスタが創設9年目にして史上初の新関東1部残留を決める
BeYonD 編集部RESULTS
新関東リーグ2017・1部最終節
FC.GUSTA
サッカー愛好会
新関東リーグ2017・1部最終節。
早稲田大学FC.GUSTA(以下:早稲田グスタ)と立教大学サッカー愛好会(以下:立教愛好会)の共に残留をかけた試合が行われた。
早稲田グスタ史上初の新関東1部残留のために勝ち点3が必要な状況。対する立教愛好会は引き分け以上で残留が決まる。
新設の早稲田グスタと伝統の立教愛好会。注目の一戦が幕をあける。
早稲田グスタスタメン
立教愛好会スタメン
前半
前半立ち上がりから早稲田グスタが得意のポゼッションで猛攻を仕掛ける。
中盤で7番池田(3年=八千代)4番加藤(3年=川和)8番大野(3年=柏陽)がトライアングルを形成しボール支配率を高めていく。
対する立教愛好会はリーグ戦を通して絶好調の11番藤田(3年=暁星国際)が右サイドをドリブルで仕掛けチャンスを演出する。
一進一退の攻防の中、チャンスを作ったのは立教愛好会。3分に左サイドでFKを獲得。フワリとあげた藤田のボールに10番浅田(3年=東京農大一)が合わせたかに見えたが、間一髪のところで38番関(1年=浦和レッズユース)がクリア。
この日は立教愛好会FW98番山本(1年=ヴィッセル神戸ユース)と早稲田グスタCB関のJユース対決が面白い。
5分にも山本がスルーパスに抜け出したかに見えたが、関が後ろからギリギリのところでスライディングタックルでボールを奪うなど、同好会カテゴリーとは思えないほど高レベルのせめぎ合いが随所に見られた。
そんな中待望の先制点を決めたのは、残留のために勝ち点3が欲しい早稲田グスタ。
8分、加藤の左からのCKにキャプテン池田がヘディングで豪快に合わせ先制点。
最終節、負けられない一戦でチームの代表とキャプテン2人で掴んだ気持ちのこもったゴール。
その後も早稲田グスタペースで試合は進む。
1点を返したい立教愛好会は20分藤田が右サイドを華麗なドリブルで突破したかに見えたが、早稲田グスタ97番高橋(2年=早大本庄)が体を張ったディフェンスで藤田を止める。
立教愛好会の猛攻に耐え、なんとか前半を1-0で折り返した早稲田グスタ。後半に早稲田グスタが追加点を奪うのか、立教愛好会が先制点を奪うのかが試合の鍵を握るであろう。
後半
後半立ち上がりにチャンスを作ったのは立教愛好会。
4分、44番物部(3年=市ヶ尾)のロングフィードからの混戦でこぼれたボールに浅田が反応しシュート。このシュートは惜しくもゴールキーパー正面。
後半は立教愛好会ペースで試合が進む。大応援団の声援を背に早稲田グスタゴールに襲いかかる。
しかし、得点を奪ったのは、またしても早稲田グスタ
8分、加藤の右からのCKに合わせたのはCBの関。攻守において存在感を発揮する実力派CBが勝利を手繰り寄せる追加点を奪った。
このまま負けてしまうと明治グルービーの結果次第では、入れ替え戦に回る可能性のある立教愛好会は、ここから猛反撃を見せる
10分、立教愛好会のフリーキックから17番内海(2年=春日部共栄)がドンピシャのヘディングを叩き込み1点を返す。
反撃の狼煙をあげたかに見えたが、ここで立教愛好会にアクシデント。
ドリブル、プレースキックで再三チャンスを演出していた藤田が早稲田グスタ高橋との接触で負傷退場。立教愛好会にとっては痛すぎる展開となった。
追加点を奪いたい早稲田グスタは18分、左サイドを27番大竹(2年=国学院久我山)とのパス交換で抜け出した大野がシュートを放つが、GK1番吉岡(3年=都立三鷹)がセービング。前がかりになっているチームを最後尾で吉岡が支える。
再三チャンスを作り出している、立教愛好会CB物部と内海の正確なロングフィードを止めたい早稲田グスタはFWの金田(1年=国学院久我山)が献身的にチェイスしプレッシャーをかけ続ける。25分の途中交代まで走り続けた金田の献身性は圧巻であった。
何とか1点取り、引き分けに持ち込みたかった立教愛好会であったが無常にもタイムアップの笛が鳴り響く。
2-1で勝利した早稲田グスタが史上初の新関東リーグ1部残留を果たした。
立教愛好会は惜しくも敗れはしたが、そのチーム力の高さを随所に見せた一戦であった。
新関東No1と言っても過言ではない、一体感のある応援と団結力は選手にとってこれ以上にない支えとなったであろう。
来年に向けて今年の主力メンバーであった内海、山本を中心に近藤、浅田が作り上げた今年以上のチームを構築できるかが、来シーズンの鍵を握るであろう。
勝利した早稲田グスタは最終的に4位で新関東リーグを終えた。特にラスト2節の気持ちの入り方は圧巻であった。
1部昇格を果たしたメンバーの大半が抜け、チーム力に不安を抱えたままスタートした今シーズンであったが、昨年度から主力であった加藤、池田が1年かけて作りあげた今年のチームは昨年度以上の巧さと強さを誇った。
1部残留を果たした今年を超えるために、来年は大竹、高橋、日高を中心にどんなチームを作り上げるのか楽しみである。
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BeYonD 編集部
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