【新関東カップ2019・準決勝】立愛vsリコタイ。白熱の準決勝を制したのは?
狩野幹太郎RESULTS
新関東カップ2019・準決勝
サッカー愛好会
理工学部体育会サッカー部
6月8日、鹿島ハイツスポーツプラザで新関東カップ準決勝、立教サッカー愛好会(以下:立愛)と慶応義塾大学理工体育会サッカー部(以下:リコタイ)の試合が行われた。準々決勝ではPK戦の末、明治体同連を下した立愛と持ち味のハードワークで慶應キッカーズを1-0で破ったリコタイ。注目の一戦はあいにくの雨の中キックオフした。
(立愛スタメン)
(リコタイスタメン)
前半
4-4-2のシステムで前線に10番山本(3年=ヴィッセル神戸)と11番赤間(3年=八千代)を並べる立愛に対し4-2-3-1で1トップに26番水野(3年=慶應志木)を置くリコタイ。両チームいつも通りおなじみの布陣で準決勝に臨む。立愛ボールで前半がキックオフ。
1分、リコタイが最終ラインからロングボールを蹴り込む。立愛のクリアが弱くなったところをリコタイ24番志村(3年=日大習志野)が拾ってシュートを放つがこれは立愛GK山本(3年=東大和南)が抑える。リコタイのファーストシュートで試合が動き始める。
対する立愛は2分10番山本(3年=ヴィッセル神戸)の仕掛けから右サイドでFKを獲得。6番鷲田(3年=多摩)のキックに5番後藤(3年=八千代)が合わせるもリコタイGKの笠倉(2年=慶應志木)がキャッチ。
ファーストチャンスをものにできなかったが直後の4分、5番後藤(3年=八千代)の右足のキックから試合が動く。最終ラインでのボール回しから後藤がボールを受けるとトラップから持ち出し、すかさずリコタイディフェンスラインとGKの間にロングボールを落とす。反応した11番赤間(3年=八千代)が頭でワンタッチで合わせ立愛が先制。職人芸ともいえる後藤の右足でのキックとゴールゲッター赤間の落ち着いたフィニッシュ。八千代高校出身のホットラインが試合を動かした。
5分、リコタイが再び最終ラインからロングボールを入れると今度は70番佐藤(2年=市立浦和)が拾ってシュート。僅かにゴール上へ外れる。
リコタイは立ち上がりからロングボールを中心にチャンスを作るも立愛5番後藤(3年=八千代)と96番鬼塚(3年=専大松戸)の2センターバックを中心に安定感のある対応で主導権を渡さない。
迎えた12分、立愛の10番山本(3年=ヴィッセル神戸)の左足が牙をむく。右サイドからFKを獲得すると5番後藤(3年=八千代)が中央にライナー性のボールを入れる。リコタイ守備陣がこれを跳ね返すもボールはバイタルエリア付近で待つ山本のもとへ転がる。これをワントラップから左足を振りぬいてゴラッソ。立愛に追加点をもたらす。
2点追うリコタイは24番志村(3年=日大習志野)が中央を持ち込みミドルシュートを放つも枠の上。なかなかペナルティエリア内へは侵入できない。
19分にはリコタイ41番後藤(2年=県立川和)と79番宇和田(2年=市立浦和)が右サイドをワンツーで崩し抜け出すも、センタリングは精度を欠き決定機には結びつけられない。
リコタイは26番水野(3年=慶應志木)が低い位置へ落ちてきてボールを引き出そうとするも、持ち前のパスワークは影を潜め攻撃のリズムを作り出すことができない。対する立愛は5番後藤(3年=八千代)の正確なフィードと10番山本(3年=ヴィッセル神戸)のドリブル突破からチャンスを作っていく。
25分、立愛10番山本(3年=ヴィッセル神戸)の仕掛けから左CKを獲得。23番岡村(2年=藤枝東)のキックに8番石井(3年=日大習志野)が合わせるも僅かに枠の上。
ディフェンス時には両チームスタイルの違いが顕著に出ていた印象。ボールを失うと高い位置からプレスをかけに行くリコタイに対し、立愛はボールを失うと1度ラインを下げ素早く4-4-2のブロックを組む。前半はこの立愛のディフェンスがよく機能していた。
後半
後半最初にチャンスを作ったのはリコタイ。6分右サイドからのFKを25番井黒(3年=慶應志木)がディフェンスと競りこぼれ球を拾った24番志村(3年=日大習志野)がシュートを放つ。これはディフェンスにあたりCKとなる、も前半にはなかなか作れなかったペナルティエリア内でのチャンスを作った。
11分、立愛は23番岡村(2年=藤枝東)が右サイドから中央へ持ち運ぶと、たまらずリコタイディフェンス陣がファール。獲得したほぼゴール正面からのFKを5番後藤(3年=八千代)が巻き気味で狙うも枠を捉えきれない。
12分にも立愛23番岡村(2年=藤枝東)がドリブルでチャンスを演出。右サイドを自ら仕掛けると、ファーサイドマイナス気味で待っていた10番山本(3年=ヴィッセル神戸)がパスを受けシュートを放つもサイドネット。試合を決める3点目とはならない。
17分には同じ形からビッグチャンスを迎える。立愛6番鷲田(3年=多摩)が右サイドを抜け出してファーサイドの10番山本(3年=ヴィッセル神戸)へグラウンダーのパス。キックフェイントで一人交わしてシュートを放つも、リコタイGKの笠倉がビッグセーブ。ハイレベルのプレーが続き両チーム応援団からも歓声が沸く。
守備陣の奮闘に応えたいリコタイは21分、105番三浦(2年=世田谷学園)のCKから混戦を作りチャンスを迎えるも立愛守備陣がなんとかかきだす。
25分にもリコタイ。41番後藤(2年=県立川和)が中央を持ち上がり、右サイドに流れていた26番水野(3年=慶應志木)へパス。水野はグラウンダーのクロスを選択しバイタルエリアに走り込んだ105番三浦(2年=世田谷学園)が素晴らしいトラップから左足でシュート。しかしこれは立愛GK山本(3年=東大和南)がキャッチ。リコタイはあと一歩のところまで迫るも1点が遠い。
我慢の時間が続く立愛だが、最終ラインのアバウトなクリアボールにも11番赤間(3年=八千代)が相手と競り合い収めて時間を作る。前半よりも攻撃でボールに絡む機会は減ったものの、豊富な運動量と強靭なフィジカルでチームに貢献していた。
後半アディショナルタイム、追い上げを見せるリコタイは途中出場の69番小長谷(2年=県立浦和)が右サイドを突破。マイナスでもらった105番三浦(2年=世田谷学園)がシュートを放つも、キーパーの好セーブに阻まれる。これで得た右からのCKも得点には結びつけられずタイムアップ。
両チームともに最後まで走り切ったタフなゲームは立愛に軍配が上がった。完成度の高い両チームの一戦はまさしく準決勝にふさわしいゲームとなった。勝った立愛は10番山本(3年=ヴィッセル神戸)はもちろん、このゲームでは11番赤間(3年=八千代)と5番後藤(3年=八千代)の活躍も目立っていた。決勝でも激しいマークにあうことが予想される10番の山本、周りの選手たちの活躍が立愛の優勝へのカギとなるかもしれない。
Written by
狩野幹太郎
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