【BMOM110】山田隆太(3年=川和) ピッチを縦横無尽に切り裂く青理の「韋駄天」が躍動

BeYonD 編集部

10月20日に聖地、鹿島ハイツで行われた青山学院大学理工学部サッカー部(以下:青理)と早稲田大学稲穂キッカーズ(以下:稲穂)の一部リーグ強豪対決が行われた。

パスを繋ぎ相手を徐々に突き崩していく青理と攻めてきた相手を一撃のカウンターで打ち砕く稲穂の対照的なプレースタイルの対決となった。

稲穂は前線からの素早く連携の取れたハイプレスが特徴。

そんなハイプレスを物ともせずかいくぐる1人の男がいた。

その男が青理9番山田隆太(3年=川和)である。

この試合で得点という結果は残していないものの、山田は電光石火の快速と足元の上手さで相手を翻弄した。その快速を活かして稲穂陣地を切り裂いていた。

高校サッカー現役時代の50メートルはなんと驚異の6秒ジャスト。「半端ない」そのスピードは今も健在である。

1人2人と抜いていくその姿はベルギー代表のメルテンスを彷彿させるプレーだった。

今の青理の攻撃の起点は山田そのものだと言っても過言ではないだろう。

ff34014a-0a04-4e73-8ee4-0cd32bd28135

そんな山田に試合を振り返ってもらった。

「前半押し込まれる場面もあってヒヤヒヤしてたんですけどその中でもいくつかチャンスを作れていたので良かったと思います。後半は流れの中からいい時間帯に得点できたんですけど、稲穂さんの魔法にかけられて追いつかれてしまい残念です。内容が良かっただけに勝ちたかった試合でした」

と言わずと知れた稲穂の一撃の迫力を伝えてくれた。一撃の怖さと驚異のメンタルで負けていても食らいついてくるのが稲穂の「ヤバさ」である。その稲穂に良いテンポでパスを繋ぎゴールに迫る青理も相当「ヤバイ」チームであると感じた。

山田には試合中常に意識していることを聞いてみた。

「チャンスメイクの部分と得点を取ることを意識してます」と常に青理の強力な攻撃に献身的に絡んでいる山田らしいコメントを残してくれた。

最後に青理がチームとして目指しているリーグ戦の目標を聞いてみた。

「準優勝です」

と意外なコメント。なぜ準優勝なのか、理由を聞いてみたところ、

「フースバルは越せないと感じたからです」

と中央大学体同連フースバルクラブ(以下:フース)の驚異の強さも伝えてくれた。

青理とフースの前回のスコアは0対4。今回の一部リーグでは今のところフースは圧倒的である。

そのフースの破竹の勢いを殺す可能性のあるチームがわんさかいるのが、一部リーグの見ていて面白い所である。そんな群雄割拠のプレミアリーグのようなリーグ戦を準優勝とは言わず優勝も狙える力が青理にはあると私は見ていて感じた。

もう青理がフースとリーグ戦で今年当たることはもうないが、次にフースと青理が対戦したら同じ結果になるとは限らない。

今回山田には点こそ生まれなかったものの、稲穂を脅かした青理の攻撃の中心は彼であった。

正直私も山田とは「マッチアップしたくない」そう思わず思ってしまうようなスピードと技術を持っていた。

圧倒的なポゼッション軍団の筆頭格である山田のプレーにこれからも目が離せない。

これからのリーグ戦も青理の「韋駄天」山田に注目していきたい。

青山学院大学 理工サッカー部のチームページ

Written by

BeYonD 編集部

beyond

BeYonD編集部です。

Keywords

Recommend

コラム 2022.08.14

元大学日本1、元Jリーガーからみたサークルの印象は?

井筒さんインタビュー第2弾! 前回同様、大学でキャプテンとして日本一になり、J2でプレーし、クリアソン新宿をJFLへと導いた井筒陸也さんに今記事ではサークルの印象を聞いてみた。 サークルに…

read more とーや Dしゅんぺい
コラム 2016.12.28

【美女マネ特集vol.10】記念すべき第10回は同好会カテゴリー最古の歴史を誇り、来年で77期を迎えるあのチームのマネ!

  みなさんこんにちは!   なんと、、、。   美女マネが、、、。   ついに第10回を迎えました!! &nb…

read more BeYonD 編集部
コラム 2016.12.26

【全米に教えたい】モチベーションムービーの作り方!!

  12月に入ってだいたいのチームも代が替わり、新体制に変わったことでしょう。 これからモチベーションムービーをつくることになった方もいるかもしれません。   …

read more BeYonD 編集部
コラム 2017.05.26

【BMOM46】伊藤貴紀(1年=座間) 強心臓ルーキーの1発が試合を決める

新関東カップ2017の2回戦、明治大学ESPERANZAと明治学院大学白金FCが対決した。 猛暑の中で試合は拮抗し、両チームスコアレスのままPK戦に突入するかと思われたが、試合終了直前のところで1人…

read more BeYonD 編集部
コラム 2021.10.26

【マネの想いvol.6】”気づいたら一生懸命になっているもの、自分次第でいくらでも楽しめる!”

第6弾となるマネの想いを語ってくれたのは、 立教サッカー愛好会3年の竹本小雪さん(写真左)、冨田あいさん(写真右)のお二人です!     —立教サッ…

read more 中込 こころ
コラム 2018.11.15

【BMOM116】苅部杜行(3年=新潟明訓)帰ってきたフースバルの心臓が優勝の立役者に!

11月11日、鹿島ハイツ第5グラウンドにて1部リーグ第6節、中央大学フースバルクラブ(以下:中央フースバル)VS 明治大学生田サッカー部蹴友会(以下:明治生田)の試合が行われた。 中央フースバル…

read more BeYonD 編集部
コラム 2019.05.23

【BMOM124】増田圭(3年=日大日吉)187cmの長身DFが勝利に貢献

5月18日(土)ATSU FOOTBALL FIELD にて青山学院大学理工学部サッカー部(以下:青山理工)vs 日本大学法学部サッカー部(以下:日大法学部)の試合が行われた。 パスサッカーを掲げる…

read more BeYonD 編集部
コラム 2016.11.01

【同好会基礎情報vol.2】関東だけじゃない!関西同好会サッカー連盟とは?

大学サッカー同好会カテゴリーの現状について解説するこの連載企画。 第1弾はこのサイトでよく見かける「新関東」について紹介しました! そして、今回の第2弾。 近年、急速に発展・拡大してきている関西…

read more BeYonD 編集部
コラム 2016.11.16

【BMOM12】菰原 大喜(2年)が途中出場で決勝点を挙げる大活躍

ウルトラマン 菰原 早稲田大学HUMAN.F.Cは第6節、立教大学サッカー愛好会と対戦した。結果は2-1で早稲田HUMANが勝利した。試合は前半開始早々から1点ずつ奪い合い、1-1で迎えた後半23分…

read more BeYonD 編集部
コラム 2017.04.17

【プレからの想い Vol.1】”マネは一番のサポーター”

○○くんありがとう。○○くんありがとう。 あ〜、サークルに入って良かった!! どうも、協力的な仕事ぶり、充実したサークル生活、BeYonDです!笑 さて、おふざけはこの辺にして本題に入りましょう…

read more BeYonD 編集部

-PICKUP CIRCLE-