【東西対抗戦】マッチプレビュー
BeYonD 編集部同志社大学三ツ葉キッカーズ
関西代表は今年、関西同好会サッカーリーグの前身を含め、リーグ10連覇を達成した同志社大学三ツ葉キッカーズである。
1964年に創設され、52周年を迎えた三ツ葉は今年、「サークルの枠を超えた日本一のチームへ」というスローガンを掲げ、体育会と積極的に練習試合を組み、学年毎に参加する京都府社会人リーグでも関西リーグプレーオフ決勝大会に進出するなどこれまでよりもさらに1つ進化した姿を見せている。
そんな中で迎えたリーグ戦。序盤から圧倒的な力を見せての無敗優勝を果たし、チームの努力をカタチとした。
今年のチームには、絶対的な攻守の要が存在する。まずは「守」の要、2番鈴木(3年=近畿大学附属)である。加入1年目からレギュラーとして活躍し、今年はキャプテンとしてチームを常に鼓舞し続けた。また、174cmと高身長ではないが空中戦では圧倒的な強さを誇り、守備だけでなく攻撃のセットプレーでも脅威となりうる。高校時代には、インターハイにも出場経験があり、2回戦ではセットプレーから決勝点を挙げヒーローとなった経験も持つ。そんな闘将を中心とした今年の守備は、リーグ戦ではPKでの失点1のみと抜群の安定感を見せており、稲穂でさえこの「壁」を崩すのには苦戦すると予想される。
次に、「攻」の要は10番大久保(3年=長崎南山)である。彼を一言で言い表すならば「王様」だろう。柔らかなボールタッチ、絶妙なスルーパス、一瞬のスピード、強烈なミドルシュート、相手の意表をつくロングシュートやロングパス。彼の持ち味を言い出すとキリがないほど類い稀なるサッカーセンスを持ち、小中年代では全国3位に輝いた。高校では惜しくも全国出場を果たすことが出来なかったが、1年次からエース番号である10番を任され、3年次にはインターハイ予選決勝まで進んだ。大久保もまた三ツ葉加入初年度からレギュラーに定着し、現在最高学年、そして最後の日本一決定戦となる。今期は膝の大怪我で出場時間は限られそうだが、与えられた時間の中で如何に仕事をするかが試合の鍵を握ってきそうだ。
他にも内垣(3年=久御山)や岩倉(1年=清水東)など今年も多くのタレントを擁し、また、ベンチにも古家(3年=必由館)や加藤(1年=ジュビロ磐田U18)など特徴を持った選手が待ち構えており、選手層も厚い。
稲穂とは今期、サッカーマガジン杯準々決勝で対戦しており、その際は先制して優位に試合を進めながらも、終了間際に同点に追い付かれPK戦で敗れるという悔やまれる結果に終わった。
そのリベンジを果たすと同時に、4年ぶりに日本一を取り返し、エンブレムに8つ目の星を付けるべく、関西の絶対王者が関東の常勝軍団に挑む。
稲穂キッカーズ
関東代表は、同好会カテゴリー最高レベルの新関東FLを無敗優勝し波に乗っている早稲田大学稲穂キッカーズだ。今年の稲穂キッカーズは、近年稀に見ないほどタイトルを総ナメしている。早稲田大学学内戦に優勝したことを皮切りに、5月に行われた新関東カップでは数々の強豪チームを倒し優勝する。8月にもマガジン社主催のマガジン杯において予選、決勝トーナメントでも力強さを見せ、決勝戦まで進む。しかし、ここで中大フースに敗れてしまう。絶対に取りたかった3大タイトルの優勝を逃すとここから稲穂に火が着く。各大学No. 1が集まるJFA公認大会アットホームカップで他チームを寄せ付けない強さで優勝に輝くと、極め付けは新関東FL。まさかの全勝優勝でタイトルを手にする。失点もわずか1と圧倒的な強さを見せ東西対抗戦進出を決めた。
なぜ、ここまで今年の稲穂が強いのか?それは、野球用語を借りるとすれば『走攻守』が揃ったチームとなっているからだ。
10番今井(3年=都立駒場)の活躍ばかりに目を奪われるが、18番長瀬(2年=國學院久我山)や97番大場(4年=横河武蔵野JY)など、どこからでも点を取ることが出来るタレント揃いの攻撃陣は常に相手の脅威となっている。
キャプテンの5番福田(3年=栃木SCY)と44番末永(2年=都立駒場)率いる高さ強さを兼ね備えるDF陣に加え守護神には1番大久保(3年=都立国立)が構えており、点を取るのは至難である。
そして、これだけの攻守のスペシャリストがいるのにも関わらず、11人全員がよく走るのが最大の特徴だ。稲穂キッカーズは、相手の運動量が落ちる終盤での得点率が高い。アットホームカップ決勝戦vs.法政学団連や新関東FLvs.明治グレービーなどはその最たる例である。両試合とも先制点を許す厳しい戦いとなったが最後の最後まで走りきり逆転へと繋げている。
走攻守の三拍子が揃っている稲穂キッカーズの集大成となる全国No. 1に向けた一戦に目が離せない。対戦相手となるのは、関西同好会リーグ10連覇中の同志社だ。どのような試合転換になるのか楽しみである。
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