【H.I.S.主催ドルトムント選手交流会&マーケティングセミナー】愛されるクラブになるためには?同好会運営へのヒントがここにある!
BeYonD 編集部2017年7月、香川真司選手も所属するブンデスリーガの強豪ボルシア・ドルトムントは2年ぶりとなる日本ツアーを行いました。
ドルトムントのツアーパートナーとして旅行代理店のH.I.S.が契約を結び今回の来日に至ったのはご存知でしょうか。
H.I.S.はドルトムントと2014年からリージョナルパートナーとして、活動を連携しているのです。
今回BeYonDはドルトムントの日本ツアーの一環である「H.I.S.主催マーケティングセミナー・選手交流イベント」を取材させていただきました。
2005年に破たん寸前となったドルトムントがどのように復活を遂げたのか。
クラブを自分たちで運営する同好会カテゴリのみなさんにとって、参考にできるのではないでしょうか。
マーケティングセミナー
セミナーに登場したのはドルトムントの営業・マーケティングの責任者カーステン・クラマー氏(以下クラマー氏)。

軽快なユーモアで場を和ます場面もありましたがこのセミナーを通してクラマー氏のドルトムントへの熱い気持ちがよく伝わってきました。
ドルトムントは現在14万5千人以上のクラブ会員に支えられています。
ドルトムントのビジネスに関わる従業員は約800人!!
クラマー氏が在籍するのはセールス&マーケティング部署で彼は400人いるその部署の責任者を任されています。
昨シーズンのドルトムントの収益は約410億円!!
1990年代に選手補強に巨額を投じて2005年に破たん寸前になったクラブとは思えませんね!
「我々はあくまでサッカークラブであり、サブビジネスとしてホテルを経営していたり投資をしているわけではない。愛するサッカーをメインにビジネスを行っているんだ。」
クラマー氏の言葉の通り、収益におけるメインのビジネスはサッカー事業であるのです!
収益の内訳についても
・放送権
・スポンサーシップ
・試合のチケット収益
・選手の移籍金
についても偏りがなく整合性の取れたものとなっており、非常にいい経営が維持できているそうです!
クラマー氏のこだわり
ドルトムントのブランド・アイデンティティー
チームの一体感
ビックタイトルへの野心
地元を大切にするオーセンティシティ
最も大事なINTENSE(熱狂)
この4つの柱から熱狂的なクラブであり続け、ファンのハートに入り込むようなクラブであり続ける。
我々はサッカーチーム
ドルトムントは第一にサッカーチームである。マーケティングをすることにおいて、サッカー事業を最も大切にしているクラブ。
選手は買うのでなく育てる
一人のスーパースターがいることでクラブが有名になることがあるが、ドルトムントはそのような方法をとることはない。
若手選手の育成に力を入れるスタイルでここまでの成長を遂げた。
そして舞台はアジアへ
国際戦略の際にクラマー氏はクラブのレジェンド的な存在である香川選手の出身であるアジアに目を向けました。
アジアの人々にドルトムントを知ってもらうために、どのような方法を取ったのでしょうか?
①become visible:まずはドルトムントの試合やイベントを通してチームを知ってもらう。
②become hot:ツアーが終わった後でもファンの方に熱く思われ、試合をチェックしてもらう。
③become love:ドルトムントがファンの方にこの先ずっと愛されるチームになる。
以上3つのステップを踏むことによってアジアのファンを獲得しようと試みたのです。
今回、①become visible:試合やイベントを通してのファン獲得のために来日したことがお分かりいただけると思います。
そうです。今回のツアーは単に試合をするだけではなく選手との交流イベントも行われていたのです。
選手交流イベント
選手交流イベントでは元ドイツ代表MFゴンサロ・カストロ選手と元ドイツ代表DFエリック・ドゥルム選手にお越しいただきました。
当初の予定ではサイン会と全体写真を行うはずだったのですが、一人一人と写真を撮っていただくという至れり尽くせりで会場は興奮の渦に包まれました!!(選手の写真は肖像権の都合上記事に掲載することができず申し訳ございません。)
質問タイムでは参加者70名程度の中から選ばれ、私浅川がBeYonD代表として質問させていただきました。
~ドゥルム選手の髪型が好きなのですが、どのようにセットしているのですか?~
「今の髪型はあまり気にいっていないので、こだわりがありません。言えることとしたら少し髪を濡らしてジェルを使っています。髪型を気に入ってくれて嬉しいです。」
~おすすめのドイツビールを教えてください~
両選手「体のことを気にしてビールを飲まないのでよくわかりません。でも一つ挙げるとしたら“ブリンコフ”がおすすめです。なぜならこれはドルトムントのスポンサーだからです(笑)」
ドイツ人誰しもがビールを飲むという私の思い込みは間違いでありました。
カストロ選手とドゥルム選手のプロ意識に感動です。
選手交流イベントはもちろんクラマー氏の講演でも多くの質問が飛び交うなど大変な盛り上がりを見せました。
BeYonDにこのような貴重な機会をいただいたH.I.Sのみなさんありがとうございました。
同好会カテゴリの選手のみなさんにもチームのマネージャーのハートに入り込み熱狂させることができるような試合やチーム運営を目指していってもらいたいですね!
私たちBeYonDもその活動のお手伝いをすることができたら嬉しいです!
Written by
BeYonD 編集部
beyond
BeYonD編集部です。
Keywords
Recommend
【新人戦1年生大会②】総集編
【優勝】成蹊大学FC kanoa 安定した守備と厚みのある攻撃を武器に優勝という最高の結果を収めた。準決勝では法政PASSION AとPK戦までもつれ込むなど苦しい試合もたくさんあったはずだが勝…
read more BeYonD 編集部【BMOM54】安東尚宏(2年=國學院久我山)久我山仕込みのテクニック!オレンジ軍団の新10番が攻撃を牽引する!!
早稲田大学FC.GUSTA(以下:グスタ)が同大学の早稲田理工サッカー部(以下:早理)を4-0で破ったこの試合。 歓喜の輪の中心にいたのはハットトリックを決めたグスタの新10番安東尚宏(2年=國學院…
read more BeYonD 編集部【新関東リーグ1部第3節】マッチプレビュー
2017年10月28日、ZOZOにて新関東リーグ1部第3節、全4試合が開催される。 新関東リーグ2017が開幕から2節が終了し、早くも混戦が繰り広げられている。 今後に弾みをつける上で重要な第3節…
read more 高橋佑輔【新関東リーグ2022・1部・5節マッチハイライト】終盤戦に向け、勢いをつけたのはどのチームだ!?
中央大学体同連フースバルvs早稲田理工サッカー部 前半は互いに譲らず0-0で終える。後半22分中央フースバル27番大久保廉(2年=新潟明訓)のロングフィードに抜け出した33番大塚信太朗(2年=座間)…
read more 大田智輝【前代未聞のサッカー大会】サークルの楽しさが詰まった”GUSTA CUP”が2年ぶりに開催!
6月17/18日、茨城県神栖市「サッカータウン波崎」にて、第二回GUSTA CUPが開催された。 GUSTA CUPとは、関東の強豪サークルである早稲田大学FC.GUSTAが…
read more 東 孝太郎【YouTuberインタビュー】サークルからプロを目指すあとぅきさんにインタビュー
はい、どうもみなさんこんにちは。 beyond編集部です! 本日の企画!! YouTuberの【あとぅきさん「サークルからプロへ」】で、中央大学サッカー同好会(以…
read more 山崎冬弥【特別企画】プロを諦めた元Jユースキャプテンが目指すサッカーサークル日本一
こんにちは!こんばんは!BeYonD編集部です。昨今のサッカーサークル界には、全国高校サッカー選手権経験者やJユース出身者なども所属し、レベルの高い試合が繰り広げられています! 今回の記事では、中央…
read more 大田智輝【プレゼント企画 BeYonD×EVESPORTS】チームウェアプレゼントキャンペーン開催!!
こんばんは!BeYonD編集部です! これまで「かっこいいユニフォームどうやって作る?」をテーマに様々なユニフォーム特集を紹介してきました。 それでもやはりユニフォームのオーダー作成って難しい…
read more BeYonD 編集部【BMOM120】fc.elfを悲願の初優勝へ導いたスーパー1年生!
3月27日新横フットボールパークにて慶應義塾大学学内戦2019決勝が行われた。 昨年優勝チームの慶應キッカーズ、準優勝チームの慶應義塾大学理工サッカー部などが次々と準決勝で敗退していく中、ジャイ…
read more BeYonD 編集部【試合ハイライト】1,2年生学年別ラウンド決勝、学年最強の称号を手にするのはどのチームか!?
2月13日雨が降り気温も下がる中、駒沢オリンピック公園総合運動場にて1,2年生各カテゴリーの王者が決まる熱い試合が繰り広げられた。 1年生中央大学フースバルvs青山学院理工サッカ…
read more とーや Dしゅんぺい
