【新関東リーグ2019一部・第4節】最大の山場である早稲田ダービー。FC.GUSTAが執念の逆転勝利!
BeYonD 編集部開幕からしっかりと三連勝を収め、今節も勝利し優勝に向け弾みをつけたい早稲田大学稲穂キッカーズ(以下:稲穂)。対するは3節を終え3位となんとしてでも今節勝ち点3をもぎ取り優勝争いに関わりたい早稲田大学FC.GUSTA(以下:グスタ)。多くのギャラリーが見守る中、早稲田学内戦決勝以来の因縁の対決が行われた。
稲穂スターティングメンバー
グスタスターティングメンバー
前半
前半6分、最初にシュートを放ったのは稲穂。今大会躍動中の二年シャバシュ哲生(2年=暁星)が左サイドからバイタルエリアに切り込み、待っていた9番山根(3年=湘南)が左足を振り抜いた。しかし、今大会調子を上げているグスタの守護神重松(3年=大森FC)ががっちりキャッチ。
拮抗された展開が予想されたゲームであったがゴールマウスが破られたのは前半9分。
左サイドから右サイドに流れてきたボールを強烈な左足を持つ稲穂の20番豊田吏央(2年=幕張総合)が保持。グスタのバックラインが対応するものの、抜き切ることなくタイミングをずらして技ありのシュートがネットを揺らした。パワーに定評のある豊田であるが、テクニックを駆使したシュートで攻撃の多彩さを披露した。
ここで稲穂が勢いに乗るかと思われたが、グスタの真骨頂であるパスワークからチャンスを演出し稲穂ゴールを脅かす。
11分、左サイドで奥本統太郎(2年=國學院久我山)が持ち上がり、三橋智哉(3年=國學院久我山)、金田直輝(3年=國學院久我山)とのコンビネーションで攻め上がりギャラリーを沸かせた。
グスタは18分、21分とチャンスが立て続けに訪れるもなかなかものにできない。
そんな中グスタに待望のゴールをもたらしたのは2節、3節と得点を挙げすっかりタレント軍団の一角をなす選手となっている杉本達郎(2年=FC栗の木)であった。23分、右サイドから放り込まれた三橋のフリーキックを宮沢が折り返し、ペナルティエリア内での混戦の末、杉本が値千金のゴールを挙げた。
今年は例年よりセットプレーからの得点が多いグスタに立て続けにセットプレーからのゴールが生まれる。
28分、稲穂がバイタルエリアでグスタにフリーキックを献上。「中で触らなくても直接入るようなボール蹴り込んで。」という關慎之介(3年=浦和レッズユース)の言葉通りに三橋の右足から正確無比なキック放たれ、ボールはゴールに吸い込まれた。
前半で逆転に成功したグスタの興奮冷めやらぬままスコアは2—1で折り返した。
後半
後半最初のチャンスを迎えたのはグスタ。稲穂がグスタ陣に攻め上がるもグスタがボールを奪う。前線に残っていた宮沢にロングパスが入り、持ち前の機動力で一気に攻め上がるも二年生ながら稲穂ゴールマウスを任されている松山嘉宏(2年=早大本庄)がセーブ。
続くは稲穂。5分、10分、11分と立て続けにコーナーキックを獲得し、グスタゴールを脅かす。その後もバックラインから放たれる正確なロングボールから稲穂の大エース中島剣士郎(3年=早大本庄)が収め、幾度となくチャンスを作るもゴールには繋がらず。
23分、グスタが再び細かいパスから稲穂ディフェンダーを翻弄。中央の金田から左の三橋、もう一度中央で待つ宮沢、そして右の杉本へというピッチの幅を使った攻撃からシュートを放つも松山がキャッチ。
後半はディフェンス陣の凄まじい集中力によりお互い攻め上がるもあまり決定機は生まれず、2-1でグスタがリードしたまま後半終了のホイッスルが鳴った。
今季最大の注目カードであった早稲田ダービーはグスタが勝利。第4節を終え稲穂、グスタ共に勝ち点9とさらに優勝争いの激しさが増すこととなった。この2チームの対決はロングボール対ポゼッションと称されがちだが、今回のゲームを見る限り両チームとも多様なスタイルで戦っているように思えた。
優勝争いと合わせて稲穂キッカーズ、FC.GUSTAのプレースタイルにも注目していきたい。
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BeYonD 編集部
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